ニアカオスドラッグ - Ferret TRPG

ニアカオスドラッグ

　ニアカオスドラッグは本編第10話『白日』から登場した、ヘイロンケミカルによって生み出された薬品である。

目次

効能

　使用者の脳神経系に刺激を送り込むことでIANUSを活性化させ、電脳との同期を極限まで高めることを目的とした薬品。電制のあるあらゆるアウトフィットに干渉し、本来の効果以上のポテンシャルを引き出すことが可能になることから夢の新薬と謳われている。効能が効能の為、ウエットには効果がない。
　初登場時には試作品の段階であったが、生体兵器の強化や義体を用いた延命治療などへの利用が期待されており、軌道や企業の重役・富裕層を中心に少なくない量の薬が高額取引されて出回っている様子であった。
　薬品と銘打ってはいるが、正体は極小のナノマシンである為、一度使用すれば効果はほぼ永続、今のところは後遺症なども確認されていない。

開発の経緯

　本編第7話『アイデンティティ』にて各企業に出回ったカオスドラッグを基盤に、ヘイロンが独自に入手した特殊なヒルコ細胞を掛け合わせることで生まれた薬品。開発者は飛宇麗。また製造の過程では、特別顧問として秘密裏に雇ったある人物の助言も多分に含まれているという。
　この薬の目的は人類と電脳世界の融和性の更なる向上である。かつて日本軍は完璧な人間を創造せんとしてヒルコを生み出すに至ったが、ニアカオスドラッグの目指したところもまさにその境地。特殊なヒルコ細胞を用いることで、人間のポテンシャルを肉体・電脳の双方から高めることを期待して作られた同薬品は、しかしながらこの反則級の効能が市場の均衡を大きく崩しかねないとして多くの企業の手によって数多の諜報・妨害などが秘密裏に行われ、水面下の企業戦争を勃発させる要因になってしまった。企業間で起こった一連の事件の詳細は『白日』を参照。

　白日にて勃発した企業戦争によってカオスドラッグの大半が失われたことと、材料として用いているヒルコ細胞の特殊さ、開発者がすでに死亡している等の理由から現在において同薬品を模倣することはほぼ不可能であるとされている。その為、今現在同薬品を入手するためには、ごく少数だが市場に出回った分を回収するしか方法はない。

関連項目

• 飛宇麗
• 飛玉麗
• ブランカ
• 白日