#freeze


概要

近年台頭する『ray』およびウンゴリアントの遺児の脅威に対し、
「もはや人間の世界は終わり、かの遺児こそ次なる世界の王」とする一団。
『ray』のことを「神の母」、スルクカムイのことを「かの神、神子、王」と呼ぶ。
なお、アクスのことは「御所」、鉄婆娑羅衆の面々(および高岡達)のことは「御使い(みつかい)」と呼んでいる。

全員が毒虫、特に蜘蛛にちなんだモチーフを何らかの形で身に着けている。

なお、信者はほとんどが戦闘能力を持たない一般人である。
普段はシルペケレ山奥の建物で共同生活をし、山中で薬草を栽培・加工して生計を立てている。
生活自体は非常につつましく、『ray』達を狂信的なまでに崇拝する一方、「下々の者が神と相対するなど恐れ多い」としてむやみに接触することはない。
しかしそれでも、武器を与えられ、かの神やその母から「戦え」と言われれば喜んで戦場へ赴くだろう。

祈りの言葉は「アレルヤ」。
信心深い人ほど事あるごとに口にする。アレルヤ!


教義

この教団において、神はただひたすら敬い畏れる対象である。
よって願をかけたり祈りを捧げたり、ましてや懺悔をして許しを請うこともない。
あえて何かを捧げるとするならば、己の身である。

つまり前述の「アレルヤ」も、祈りの言葉というより讃える言葉、信者同士の合言葉という意味合いが強い。アレルヤ!


教祖

グレコ

この教団の創始者。
教祖というには質素な白いフードつきローブをかぶり、白髪に白髭を蓄えた老人。
本来首から下げるロザリオの代わりに、ムカデを思わせるようなチェーンに蜘蛛の網と
蜘蛛のモチーフがついたアクセサリを身に着けている。
もともとはラスタル教の信者であり、十字架の付喪神骨の神が大嫌いな筋金入りの狂信者。
しかしそこかしこで猛威を振るうテロリスト達や『ray』の勢力に対してなにも対処できない現実に、
「これまでの宗教が崇める神など偶像。何の役にも立たない」と独立。
賛同者を募り、特に『ウンゴリアントの遺児』を神として崇めはじめる。

信者の勧誘にも熱心であり、ところ構わず終末論と新世界論を振り回す。
しかもやたらよく通るいい声であり、ひどい騒音でしかない。


信者達

御神体

教団の中で御神体と呼ばれている女性。
金銀の鳴り物で飾り立てられた薄地の黒服を纏い、蜘蛛の巣をいくつも重ねたような黒いヴェールを目深にかぶっている。
髪や眼の色は『ray』によく似た色合いをしているが、顔だちは異なる。
年齢も『ray』よりいくらか年上のようだ。

信者達の前に姿を見せない『ray』の代わりとして拝まれており、そのため日がな一日座している。
本人はそれを苦にもしていないどころか、表情一つ動かさず、声も出さない。
まるで人形のように虚ろにあり続ける。

一応、礼をするときなど動くときはあるし、寝食はするし、会話も可能。
ただし、会話をする相手はごく一部に限られる。
教祖であるグレコとすら会話しないほどの徹底ぶり。

もとの名前はフレディ。それも御神体の役につく際に捨てており、名乗ることはない。



キャップ

御神体の身の回りの世話を担当している。オネェ。
大柄の黒人でありメイクが濃い。自身のヘアスタイルは凝っており、編み込で蛇が頭部を這っているような髪型をしている。
服装は日替わりでころころ変わる。が、毒虫がプリントされたものを求めるのでゴテゴテしたサブカル系になりがち。
ズボンもいつも鎖でじゃらじゃらしてる。
ヘアメイクを含む一通りのメイクやネイルアートができるほか、入れ墨もできる。
そのほか、ファッションや料理などにおいて女子力高め。
全部趣味で習得したとのこと。


マリー

金髪のセミロングに茶色い目の、どこにでもいそうな農夫の娘。
髪はバレッタでまとめている。
服装はパステルイエローのブラウス、ベージュのロングスカートに黒のカーディガン。
左耳にスズメバチがモチーフのイヤーカフをしている。
教団本部があるシルペケレ出身らしい。
信者にしては珍しく、日々何かにおびえるように祈りとして懺悔を捧げている。


アリシア

白髪にブルーの目の女性。
とてもおだやかな性格であり、周囲に対しても献身的に働く。
寒色の服を好み、蜘蛛の巣を意識してか白いレースがついたものをよく身につけている。

幸か不幸か、住んでいた町が『ray』に襲撃されただ一人生き残ってしまった人。
悪夢の惨劇に怯え、苦しむ日々を送っていたが、教団の教義に触れたことで
「あの日家族や隣人が食べられてしまったのは、とても幸福で尊いことだったのだ」と考えるようになる。
今は気分をごまかす儀式ではなく、当の神に自分を捧げることを夢見ている。
その日に備えてなのか、常にすっぴん。


メディチ

教団の稼ぎ頭の薬師。
プラチナブロンドの短髪を前髪だけ結い上げ、メガネをかけた青年。
ゆったりとした黒いローブの様なものを着ており、襟首からは赤いリボンが一条伸びている。
所属の割にはとても冷静な性格であり、暴走しがちなグレコを適度に抑え、グレコを通じて
信者達が過激な行動に出ないように調整している。

信者達で栽培した薬草からふしぎなおくすりを調合しては闇市に卸している。
一族代々薬師であり、独自の調合や治療法を受け継いでいる。
闇医者ですらないが、医者まがいのこともする。
ちなみに教団に提供している山や畑は彼の物である。



ファラリス

後述のベライエを儀式に則って処したり、教団内の罪人に処罰を与える男性。
役割に反して、柄物のTシャツに上下ジャージの優男。髪は紫の刈り上げた短髪。
右の二の腕にマンティコアの入れ墨がある以外いたって普通……のように見える人。
自室でタランチュラを飼っている。
髪型はタランチュラを意識したとのこと。

儀式の際は祝詞を唱えながら、処刑の際は和やかに天気の話などをしながら執行する。
使う武器は、不可視・可変の刃。武器は一見ただの短刀の柄にしか見えない。
しかし切れ味は超振動のナイフに勝る。


ベライエ

不定期な儀式でかの神へ捧げる供物。
複数人存在し、奴隷市場などから適宜補充され全員同じ名前を与えられる。
区別する際は、ベライエ・○○と後ろに本来の名前を付けて呼ばれる。
信者の中でも罪を犯して処刑される者やこの役に志願した者はこの名前がつけられ、
手の甲に新しく蜘蛛の入れ墨が施される。

儀式は無数の糸が張り巡らされた部屋で行われる。
ベライエはそれらの糸によって吊るされ、さながら蜘蛛の巣に捕らわれた虫が捕食されるように
ファラリスによって処される。
不定期なのは、rayの活動を聞いたら行うため。



余談

蜘蛛の糸 ……芥川龍之介の小説、「蜘蛛の糸」から。
アレルヤ ……神をたたえよ!の意味を持つ「ハレルヤ」から。アレルヤと読むこともあるらしい。アレルヤ!
グレコ  ……ローマ教皇グレゴリオから。
フレディ ……公のフレイディアより。ダクソ2した人にしか通じない。
キャップ ……メーキャップより。容姿はタイバニのネイサンがモデル。おねいさん。
メディチ ……医者、政治、経済で活躍したメディチ家より。
ファラリス……処刑器具のファラリスの雄牛より。グロ注意。
ベライエ ……生贄→羊→グラスベリエ→ベリエ→ベライエ


その他

悪乗りと勢いのままに作るだけ作った!
煮るなり焼くなりお好きに使ってやってください……


最終更新:2015年07月05日 03:45