ベリエ種


現世種・魔獣(ステルディア大陸基準)に属する羊と綿花をごっちゃにしたような魔物。羊毛はふわふわでもふもふ。
聖域北部の大陸を中心に分布しており、植物に近い生態を有する。
ぬいぐるみのような愛らしい見た目をした魔物で丸っこいころころした体型をしている。
その見た目からマスコットのような扱われ方をしているがNOT淫獣。

可愛らしい見た目をしているものの、数々の魔法を操り、人語を理解してお使いしたりもできる。
また集団による計画的な狩りやコミュニティ(村みたいなもの?)の形成など魔獣らしからぬ高い知能を持つ。

基本的に温厚な個体が多く、草食性な種が多いことも相まり人間に危害を加えることは稀。
しかし凶暴化したり、一部の好戦的な種は人間を襲うこともあり討伐依頼が下ることもある。
温厚ではあるが上述の通りの知能の高さと魔術への適正から危険度はそれなり。

一部の地域では品種改良による家畜化も進んでおり、羊毛をはじめとして肉などが利用されている。
肉は柔らかくおいしい(ルピナス、ソムニー、エンシェントを除く)。

「ぷうぷう」、「ぷゆぷゆ」、「ぷきゅぅ」などと鳴く。


グラスベリエ


【分類】 現世種・魔獣
【属性】 

概要


ベリエ種の一種、地・木属性を持つ原種である。

耳の近くには花のような器官を有し、発情期には雌はここから甘いにおいを発して雄を誘惑する。
雄の場合は強烈な刺激臭を発して敵を威嚇し、怯ませるとにおいの方向性が違う。

弱点である炎を本能的に嫌い、火を見ると逃げ出す個体もいる。

ストラスの配下の一体であるルコはこの魔物の一個体。


主な技・魔法


主に各地の木、森属性もしくは地属性の魔法に適正を持つ。

「レースヒェン」
ぶっといいばらや蔦を召喚して相手をしばく。地面がないと使用不可能。
熟練すると日常生活でも多用することが可能とのこと。


「リーフストーム」
鋭利な木の葉を巻き込んだ竜巻を起こして攻撃する。


「マジカルスポア」
きらきらちかちかする花粉を放って相手の視覚を狂わせる。


「シュタインスポア」
麻痺花粉を放って相手を痺れさせる。


「綿毛ガード」
もふもふの綿毛をふくらませて身を守る。物理攻撃に強い。


他にも個体によってさまざまな技を使う。




レインキーベリエ


【分類】 現世種・魔獣(品種改良)
【属性】 ,

概要


人為的な生体改造・品種改良により生まれた水辺に住むグラスベリエ。水(冷気)、木属性の魔法を使う。
見た目は亜種のオータムベリエ同様原種とあまり変わらないが、花の器官が蔦になっている。
その為においを発する能力は全て失われている。

その毛皮はしっとりとしており炎にも強い。この炎耐性は人為的な改造の産物で原種同様火を避ける傾向がある。
また水を弾く能力があり、水にぷかぷかと浮かび小さな手足でちょこちょこ泳ぐ。


主な技・魔法


主に各地の木、森属性もしくは水属性の魔法に適正を持つ。

「ウォータープラント」
水分を含みに含んだぶっとい蔦を召喚して相手をしばく。
熟練すると日常生活でも多用することが可能とのこと。


「ウィンターストーム」
氷の礫を含んだ吹雪を起こして攻撃する。


「ポイズンスポア」
毒の花粉を放つ。
なお、この毒は時間経過で自動的に治癒する。


「綿毛ガード」
しっとりもふもふの綿毛をふくらませて身を守る。物理攻撃と炎に強い。


他にも個体によってさまざまな技を使う。




ルピナスベリエ


【分類】 現世種・魔獣
【属性】 ,

概要


レインフォース南部に住まうグラスベリエが、霊素影響にて突然変異をして生まれた地域固有の亜種。
炎の霊素により赤い体毛、天敵である火炎への耐性を得た。
耳の近くの花の器官はカエンダケのような形状をした植物へ変わり、そこから火を吹く。

ただし破滅を司る炎の因子により、好戦的かつ獰猛な性格になっている肉食獣で、人間の子供をも襲うことがある。
その為家畜や子供に危害を加える害獣としてベリエ種の中では一番危険な種であるという声も。
多くのベリエ同様の知能の高さを持ち、狩りの際はトラップなどを駆使したり獲物の肉を炎を起こして焼いて食べたりする。

その毛皮は暖かく防寒具として優秀で、耐火の力を持つ。
同じく炎に耐性のあるレインキーベリエとは異なり、炎を恐れない。

肉食獣のため肉はおいしく頂けない。


主な技・魔法


主に各地の木、森属性もしくは炎属性の魔法に適正を持つ。

「レースヒェン」
ぶっといいばらや蔦を召喚して相手をしばく。地面がないと使用不可能。
熟練すると日常生活でも多用することが可能とのこと。


「フラムレースヒェン」
炎を纏わせた特殊魔植物のいばらを召喚して相手をしばく。地面がないと使用不可能。
物理ダメージに加え炎による追加ダメージ、延焼効果を与える。


「火炎放射」
耳の近くの花の器官から火炎放射をお見舞いする。


「イブリース」
燃え盛る火災旋風を引き起こす。
瞬間的に発せられた灼熱の竜巻で相手を焼きつくす。


「フレイムスポア」
触れた箇所を爛れさせ、激痛を引き起こす猛毒の花粉を放つ。
なお、この毒は時間経過で自動的に治癒し、爛れも回復魔法や医療処置、時間経過で自然治癒する。


「綿毛ガード」
ほかほかもふもふの綿毛をふくらませて身を守る。物理攻撃と冷気に強い。


「噛み付き」
とんがった牙でかぷっとかみつく。
毒素を注入することもあり、かみつかれた箇所に炎症を起きることもある。

他にも個体によってさまざまな技を使う。




イラソルベリエ


【分類】 現世種・魔獣
【属性】 ,

概要


ルピナスベリエ同様ある環境にいるグラスベリエが、霊素影響にて突然変異をして生まれた亜種。
神聖かつエネルギッシュな光の霊素により、太陽の光のような金色の体毛をしている。
耳の近くの花の器官は大きなヒマワリの花をしており、他の種に比べぱっちりとした大きな目が特徴。
この花は光合成をする器官となっており、体力を回復したり日光エネルギーを蓄えたりできる。

潔癖症なのか空気のおいしく日光が充分な所でないと生きていけない。
弱点である炎を本能的に嫌い、火を見ると逃げ出す個体もいる。

主な技・魔法


主に各地の木、森属性もしくは光属性の魔法に適正を持つ。

「セイクリッドアイビー」
日光の力を蓄えたぶっといいばらや蔦を召喚して相手をしばく。地面がないと使用不可能。
日光エネルギーによりアンデッドや悪魔に大きなダメージを与えることが可能。
熟練すると日常生活でも多用することが可能とのこと。


「べネボランスゼファー」
自身の指定した方向に浄化の突風を吹かせる。
浄化の風が周囲に吹き荒れ、周囲の空気を清浄なものにしつつ中範囲を浄化する。
アンデッドや悪魔などの浄化を苦手とするものには、強力な撃退・攻撃手段となる。


「ソーラービーム」
蓄えた日光エネルギーを破壊光線として放つ技。
凄まじい熱量ビームで色んなものを焼きつくすが、チャージに時間がかかるのが難点。
時間がかかってどうも使いにくいという人はパワフルハーブを持たせましょう。


「アロマヒール」
癒しの香りを充満させ、周囲の味方全員の傷を癒す。
匂いを風や何かで遮ると回復できない。


「綿毛ガード」
もふもふの綿毛をふくらませて身を守る。物理攻撃に強く、浄化効果つき。


他にも個体によってさまざまな技を使う。



ソムニーベリエ


【分類】 現世種・魔獣
【属性】 ,

概要


ルピナスベリエ、イラソルベリエ同様ある特殊な環境に置かれたグラスベリエが突然変異した亜種。
闇の霊素により瘴気への耐性を持つ他体内に瘴気(毒素)の中和器官を持つため瘴気に汚染された地域でも生きていくことが可能。
体内に瘴気由来の麻薬・薬効成分にもなる毒素を持っており羊毛も毒素の影響で色が桃色に変色している。
多くのベリエと異なる特徴として夜行性で夜間は活発に動くが昼間は熟睡しており、どれだけ起こされても起きてこないという性質が見られる。

耳の近くの花は大きく可愛らしくも毒々しい色をしたケシの花になっており、眠たそうなジト目が特徴。
ソムニーベリエの羊毛には生物にとって安眠効果をもたらす薬効が秘められており、この羊毛を使用した寝具は高級品として扱われている。

なお近年ではレヴィステル領・コシュマール地方での目撃例が多く、同地域を中心に生息数を増やしている。
弱点である炎を本能的に嫌い、火を見ると逃げ出す個体もいる。


主な技・魔法


主に各地の木、森属性もしくは闇属性の魔法に適正を持つ。

「トキシックアイビー」
瘴気由来の毒液を滴らせたぶっといいばらや蔦を召喚して相手をしばく。地面がないと使用不可能。
毒液は相手の皮膚から浸透し多数の状態異常を一度に引き起こす。


「ブラックサイクロン」
瘴気を含んだ黒い旋風を引き起こす魔術。
旋風に巻き込まれた相手を闇の霊気が汚染し追加ダメージを与える。


「ドルーデンスポア」
強烈な眠気を引き起こす特殊な毒素を含んだ花粉を周囲にばらまく。
一定時間経過で毒素の効果はなくなる。


「ナイトメア」
恐ろしい悪魔の名前を持つ強力な魔法。
眠っている相手に悪夢を見せて生気を急速に吸い取ってしまう。


「綿毛ガード」
もふもふの綿毛をふくらませて身を守る。物理攻撃に強い。




エンシェントベリエ


【分類】 古代種・魔獣
【属性】 

概要


長く生き、霊力を蓄えたグラスベリエが変異するとも言われている謎の多いベリエ種。
シャリム大陸時代から存在した古代種であり、現在でも生きた化石として現存しているがその生態は謎に包まれている。
目元をも隠すボリュームのあるふさふさの羊毛内に膨大な霊力を蓄えており、耳の近くからは霊樹の枝と美しい葉が生い茂っている。
一種の霊獣に近い存在であり、強力な魔物や精霊や神仏などといった超越者が扱う異能である神通力を扱うことができる。

その為一部の地域では霊獣さま、森や霊樹の使いとして祀られているらしい。
多くのベリエは「ぷぅ」と鳴くが、この種は「もっ」と鳴く。


主な技・魔法



「テレキネシス」
所謂念力。神通力の一種。


「テレパス」
所謂読心及び思念送信。神通力の一種。


「マナコントロール」
周囲の霊素バランスを整えることができる。
環境維持や霊場の侵食の軽減や解除などいろいろできる。


他にもいろいろあるらしい。


ちなみに


1: 元ネタはいたずらごころなあのモンスターと「でしゅ」なあのモンスター。名前の由来はベリエ→フランス語で「牡羊・雄羊」。
  ・グラス→英語で「草」
  ・レインキー→水草の一種「グリーンレインキー」
  ・ルピナス→マメ科の属の1つ「ルピナス」
  ・イラソル→スペイン語で「ひまわり」
  ・ソムニー→どっかのもふもふ繋がりで夢関連。ラテン語で「夢」を意味する「ソムニウム」のもじり 
  ・エンシェント→英語で「古代」。遊戯王OCGの「ナチュルビースト」、「森羅の守神 アルセイ」がモデル

最終更新:2015年03月22日 15:48