アットウィキロゴ

ROBOTICS;NOTES

【ろぼてぃくす のーつ】
ジャンル 拡張現実科学ADV ASINを正しく入力してください。
対応機種 PS3 / Xbox 360 / PS Vita / PS4 / Switch
発売・開発元 開発: 5pb. / 発売: 5pb.
発売日 PS3 / Xbox 360版: 2012年6月28日
PS Vita版: 2014年6月26日
PS4 / Switch版: 2019年1月31日
価格(税込) PS3 / Xbox 360版: 7,140円 (DL版: 6,000円)
PS Vita版: 6,264円 (DL版: 5,451円)
PS4 / Switch版: 8,580円 (DL版: 7,700円)
レーティング CERO:C(15才以上対象)
廉価版(税込) なし
判定 凡作
科学アドベンチャーシリーズ
「世界を救うのは――オタクか、ヒーローか。」――種子島で繰り広げられるロボット制作と世界の陰謀

概要

5pb.(現MAGES.)による「科学アドベンチャーシリーズ」の第3弾。
CHAOS;HEAD』『STEINS;GATE』の未来となる2019年の種子島を舞台に、廃部寸前の高校ロボット部を起点とした群像劇が描かれる。
実在する種子島宇宙センターや拡張現実技術「ポケコン」、ロボットアニメへのリスペクトをベースに、巨大ロボットの完成を目指す高校生たちの青春と、その裏に潜む世界規模の陰謀が交差する。

特徴

  • 拡張現実デバイス「ポケコン」を用いたポケコンTrigger
    • プレイヤーは端末「ポケコン」を操作し、作中SNS「ツイッポ」の閲覧やARアプリ「居居るザ(イルザ)」を活用して情報を収集する。
    • ツイッポへの返信内容やAR画面での探索がフラグとなり、ストーリーの進行やルート分岐に影響を与える。

  • 3Dグラフィックによる躍動的なキャラクター描写
    • シリーズ初となる全編3Dモデルを採用。キャラクターの立ち絵や会話時のモーション、表情変化がリアルタイムに描画され、アニメーションのような演出を実現している。

  • ロボット格闘ゲーム風コマンド入力システム
    • 主人公・八汐海翔が持つ特殊な視野感覚(スローモーション化現象)と、作中の格闘ゲーム「キルバラ」のコマンド入力を融合させたアクション的演出がアクセントになっている。

評価点

  • 種子島の情緒あふれるロケーションと青春群像劇
    • 実在する種子島の景色や宇宙センター、ロケット打ち上げの臨場感が緻密に再現されている。
    • 夢に向かって不器用に進むロボ部メンバーの友情や成長、熱いドラマ性が爽快感を生んでいる。

  • 過去作とのリンクと科学アドベンチャーとしての伏線
    • 『STEINS;GATE』の天王寺綯などの登場や、300人委員会を巡る重厚な設定がしっかりと組み込まれており、世界線の繋がりを感じさせる展開がシリーズファンを喜ばせた。

  • 主題歌・BGM・演出のクオリティの高さ
    • ZweiやZWEI, いとうかなこ氏による楽曲や演出が非常にマッチしており、物語クライマックスにおける盛り上がりを強力に後押ししている。
  • ロボットアニメや特撮作品へのリスペクトに満ちたロマンあふれる開発劇
    • 実用性とロマンの狭間で揺れる巨大ロボット開発の過酷さや、試行錯誤を繰り返して操縦可能な実機を作り上げていく工程が泥臭くも丁寧に描写されている。
    • 既存のロボット作品へのオマージュやパロディが随所に散りばめられており、ロボットものや科学技術に情熱を注ぐ層の心をくすぐる熱いシナリオ展開が光る。

  • 個性的で魅力あふれるロボット部員と周囲のキャラクター陣
    • 空回りしがちだが一途で熱血なヒロインの瀬乃宮あき穂をはじめ、引きこもり天才プログラマーの神代フラウや空手少女の淳和など、尖った個性を持つキャラクターたちの会話劇が非常に賑やかで飽きさせない。
    • 各キャラクターが抱える個人的なトラウマや家族との相克が丁寧に描かれ、部活という共通の目的を通じて成長していく人間ドラマの質が高い。

  • 種子島の地理・文化背景を活かした緻密なローカライズ感
    • 実在する種子島宇宙センターやロケット発射台はもちろん、地元の商店街や自然景観、郷土料理(生姜焼き丼やインギー地鶏等)に至るまで細かく描かれている。
    • 地方都市独特の閉塞感と宇宙への玄関口という先進性が同居する種子島ならではのロケーションが、作品独自のノスタルジックかつ近未来的な雰囲気を強力に補強している。

論争点

  • 前半の日常パートの長さと後半の急展開
    • ロボット制作に打ち込む前半の青春コメディパートが非常に長く、サイコサスペンスや陰謀劇を期待したプレイヤーからは「テンポが遅い」と感じられる一方、「部活ものとしての積み重ねがあるからこそ後半が活きる」と評価する声もあり賛否が分かれている。

  • 主人公・八汐海翔のやる気のない立ち振る舞い
    • 冷めた性格で格ゲーのことばかり考えている海翔に対し、感情移入しにくいという批判と、ピンチで見せる覚醒や仲間への想いのギャップが良いという支持で受け止め方が割れている。

問題点

  • ポケコンTriggerの分かりにくさとフラグ管理の煩雑さ
    • ツイッポのどの投稿にいつ返信すべきか、AR画面のどこを調べるべきかの判定が非常にわかりづらく、自力でのルート攻略や真エンド到達が困難を極める。

  • 格闘ゲームコマンド入力(QTE)のテンポ阻害
    • シナリオの要所で要求されるコマンド入力に失敗すると即座にゲームオーバーとなるため、せっかくの盛り上がるシーンで臨場感が削がれてしまうという不満が多い。

  • 3Dモデルのモーションや表情の硬さ
    • シリーズ初の3D化ということもあり、一部のモーションや表情付けにぎこちなさが残り、従来の2Dイラストの良さを活かしきれていない部分が見受けられた(※のちの『ROBOTICS;NOTES Elite』で演出改善や2Dアニメ補完がなされている)。

総評

  • 種子島のリアルな描写と高校生のロボット制作という「青春」の熱量に、科学アドベンチャー特有の「世界規模の陰謀」を見事に融合させた意欲作。
    • フラグ管理の難解さや前半のストーリー展開の遅さなどシステム面・構成面での課題はあるものの、クライマックスにおける巨大ロボット起動と仲間たちの絆を描いた展開の熱さは折り紙付き。
    • 完全版である『Elite』も含め、シリーズの系譜を語る上で欠かせない爽快感溢れるジュブナイルADVである。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2026年09月05日 20:04