```
真・女神転生
【しん・めがみてんせい】
| ジャンル |
RPG |
| 対応機種 |
スーパーファミコン / PCエンジン SUPER CD-ROM2 / メガCD / プレイステーション / ゲームボーイアドバンス / iOS / Android |
| 発売元 |
アトラス |
| 開発元 |
アトラス |
| 発売日 |
1992年10月30日 |
| 定価 |
8,800円 税別 |
| レーティング |
なし |
| 備考 |
『女神転生』シリーズから派生した『真・女神転生』シリーズの第1作目 |
| ポイント |
吉祥寺から始まり悪魔降臨と核ミサイル投下により崩壊する崩壊後の東京を舞台にした世界観&br;Law 秩序・Chaos 混沌・Neutral 中立 の3つの属性によるマルチエンディング&br;悪魔会話と悪魔合体システムのさらなる洗練 |
| 判定 |
名作
|
|
女神転生・ペルソナシリーズ
|
東京崩壊――神と悪魔の相克のなか、己の属性を選び取れ。
概要
- 1992年10月30日にアトラスからスーパーファミコン用ソフトとして発売されたRPG。
- 『デジタル・デビル物語 女神転生』シリーズの流れを汲みつつ、世界観やシステムを一新した『真・女神転生』シリーズの記念すべき第1作目。
- 199X年の東京・吉祥寺を起点とし、悪魔の出現、クーデター、そして核ミサイル投下による東京崩壊という衝撃的な展開を経て、崩壊後の荒廃した世界を巡る壮壮なストーリーを描く。
- Law 秩序と神、Chaos 混沌と悪魔、Neutral 中立と人間 という3つの属性思想が導入され、プレイヤーの選択によって物語の展開やエンディングが変化するマルチエンディングを採用している。
評価点
- 世紀末の東京崩壊を描いた圧倒的な世界観とシナリオ
- 日常の吉祥寺から悪魔の徘徊、クーデター、核ミサイル投下による世界の荒廃へと至る展開が非常に衝撃的であり、ダークファンタジーとしての没入感が際立っている。
- Law・Chaos・Neutralの属性分岐による深い思想的ストーリー
- 絶対的な善悪ではなく「秩序」「混沌」「中立」という独自の思想・属性軸を提示し、プレイヤー自身の選択で世界の結末が大きく変化する構造が高く評価された。
- ハードの進化に伴う金子一馬氏の悪魔グラフィック描画の精緻化
- 前作『デジタル・デビル物語 女神転生II』から参加していた金子一馬氏による悪魔デザインが、スーパーファミコンの表現力向上によって色数や描き込みが増し、よりスタイリッシュかつ鮮明に表現された。
- 前作からグラフィックやキャラクター性が一新され、愛らしい容姿と特徴的な口癖「ヒーホー」が本作で誕生し、後にアトラスのマスコットとなる基礎が築かれた。
- 容量拡大による200種類以上の膨大な悪魔の収録
- ファミリーコンピュータのROM容量制限から解放され、200種類以上の多種多様な悪魔が実装されたことで合体や収集の幅が格段に広がった。
- 悪魔会話と悪魔合体システムの更なる完成度向上
- 敵悪魔と交渉して仲魔にする会話要素や、仲魔同士を合体させてより強力な悪魔を生み出すシステムが洗練され、育成とコレクションの面白さが大幅に増した。
- 増子司氏によるダークで重厚なサウンドとBGM
- 廃墟と化した東京やダンジョンの不気味さ、戦闘の緊迫感を演出するアンビエントかつロックテイストな楽曲群が世界観を強く補完している。
- 実在の地名をベースにしたリアルなマップ設定
- 吉祥寺、新宿、渋谷、銀座、品川など実在する東京の街並みがダンジョンや拠点として登場し、生々しいリアリティを生み出している。
- 属性による扱える悪魔やグラフィックの変化などのやり込み要素
- 主人公の属性に応じて装備可能な武具や召喚・合体できる悪魔が制限されるため、周回プレイごとの戦略や体験の変化が楽しめる。
論争点
- 宗教的・思想的テーマの強さに対する賛否
- 一神教や多神教、秩序と混沌のイデオロギー対立など重厚な思想的テーマが色濃く出ているため、普遍的な勧善懲悪ストーリーを求める層とマニアックな世界観を嗜好する層で好みが割れる。
- 極端な属性分岐によるストーリー後味の好み
- どの属性ルートを選んでも完全なハッピーエンドとは言い難く、犠牲や割り切りを伴うビターな結末が多いため、ストーリーの後味に対して評価が分かれる。
問題点
- 状態異常や魔法の一部仕様・バグ
- 敵の出現を防ぐ「エストマ」の効力仕様や、状態異常を治す「ペンパトラ」などの挙動に不具合・処理の粗さが存在し、攻略時のストレスとなる場合がある。
- 補助魔法「カジャ系」や「ジオンガ」ハメによる大味な戦闘バランス
- 攻撃力や能力を過剰に強化できる「カジャ系」魔法や、敵を確定でマヒ・行動不能にし続ける「ジオンガ」「感電」ハメが非常に強力で、ボス戦の難易度が大味になりやすい。
- 主人公死亡時に即ゲームオーバーとなる厳しい仕様
- 他の仲魔が生きていても主人公が倒れた時点で即座にゲームオーバーへ直行するため、不測の即死攻撃などによる全滅リスクが高い。
- オートマップが見づらく複雑な多層構造ダンジョン
- 3Dダンジョンの構造が非常に複雑かつ広大で、当時のワイヤーフレームに近い階層マップ画面の視認性が低く、迷子になりやすい。
- エンカウント率の高さと移動テンポの重さ
- 敵との遭遇確率(エンカウント率)が全体的に高く設定されており、ダンジョン探索や移動時のテンポを損ねがちである。
- 属性チェンジの調整の難しさと詰みリスク
- 属性(Law/Neutral/Chaos)の変動条件が細かく、意図しない属性へ変化してしまうことで特定の施設や装備が使用不能になり、攻略上の行き詰まりを感じやすい。
総評
東京崩壊というセンセーショナルな設定、属性思想によるマルチエンディング、洗練された悪魔合体システムとBGMにより、RPG史に大きな影響を与えた不朽の名作。
戦闘バランスの粗さや一部バグ、高いエンカウント率といった時代相応の問題点は抱えるものの、後のメガテンシリーズの基礎を完全に構築した記念碑的一作である。
```
最終更新:2026年11月01日 00:46