デジタル・デビル物語 女神転生II
【でじたる・でびるものがたり めがみてんせいつー】
| ジャンル |
RPG |
| 対応機種 |
ファミリーコンピュータ |
| 発売元 |
ナムコ |
| 開発元 |
アトラス |
| 発売日 |
1990年4月6日 |
| 定価 |
6,800円(税別) |
| レーティング |
なし |
| 備考 |
『デジタル・デビル物語 女神転生』シリーズの第2作目 ナムコットレーベル作品 |
| ポイント |
荒廃した悪魔蔓延る近未来東京を舞台にした壮大なシナリオ 悪魔同士を合体させて強い仲魔を作る悪魔合体システムの正統進化 増設音源チップ(N106)による重厚かつ圧倒的なクオリティのBGM |
| 判定 |
名作
|
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女神転生・ペルソナシリーズ
|
世紀末の東京に悪魔が降り立つ――神と悪魔の相克を描くRPGの至高。
概要
- 1990年4月6日にナムコ(開発:アトラス)からファミリーコンピュータ用ソフトとして発売されたRPG。前作『デジタル・デビル物語 女神転生』の続編。
- 西暦199X年、核戦争によって荒廃した近未来の東京を舞台とし、シェルターで育った青年(主人公)と親友がミニコンのゲームソフトから解き放たれた悪魔と出会い、世界を巡る壮大な旅に出る。
- 悪魔を会話で説得して「仲魔」にし、さらに悪魔合体によって新たな悪魔を生み出すという独自のシステムを前作から継承・発展させ、後の『真・女神転生』シリーズへ続く世界観とゲーム性の礎を確立した。
評価点
- 世紀末の退廃的な世界観と重厚なストーリー
- 核戦争後の東京というダークかつハードボイルドな世界観が緻密に描かれており、神と悪魔の争いに巻き込まれる主人公たちのドラマが高い評価を得ている。
- 金子一馬(金子一魔)氏による洗練された悪魔グラフィック
- 本作から悪魔デザインを担当した金子一馬氏の手によるドット絵グラフィックが非常に秀逸で、各神話や伝承の悪魔たちが魅力的に表現されている。
- 3身合体の導入による悪魔合体システムの強化
- 2体の悪魔を掛け合わせる従来の合体に加え、3体の悪魔を同時に合体させる「3身合体」が新設され、より強力な仲魔や特別な種族(魔神・神獣など)を作成する楽しみが大幅に増した。
- 剣合体システムによる装備作成
- 悪魔と剣を合体させて強力な武具を作り出す「剣合体」が導入され、プレイヤーの装備を強化する戦略性とやり込み要素が広がった。
- 2Dフィールドマップと3Dダンジョンの融合
- 前作の全編3Dダンジョンから変更され、広大なフィールドの移動は2Dマップ、街やダンジョン内部は3Dマップという構造になり、世界の広がりと移動のメリハリが向上した。
- 拡張音源チップ「N106」を駆使した圧倒的なBGM
- 増設音源(N106)を最大限に活かしたサウンドは、ファミコンの限界を超えた重厚かつメロディアスな名曲揃いであり、当時のプレイヤーに大きな衝撃を与えた。
- マップ機能やシステム面の利便性向上
- オートマップ機能(COMPのオートマップ)やオートバトルなどの機能が強化され、ダンジョン探索や戦闘のテンポが前作より改善された。
論争点
- 東洋系神話・悪魔の優遇傾向と西洋神話悪魔のグラフィック使い回し
- 選出・デザインにおいて東洋系の神話や悪魔が非常に豪華に描かれている一方、四大天使(ミカエル、ガブリエル、ラファエル、ウリエル)などが全て同じグラフィックの色違いになっている点など、神話ごとの扱いの差に対して賛否が見られる。
問題点
- 補助魔法「タルカジャ」と「ブフラオストーン」による大味な戦闘バランス
- 攻撃力を上昇させる補助魔法「タルカジャ」を重複掛けして物理攻撃で殴る戦法が極めて強力。また、ボスを1ターン行動不能にする「ブフラオストーン」を使えば、耐性を持たない多くのボスを完封できてしまうゲームバランスの粗さがある。
- 「ムドハンマ」等による理不尽な即死・全滅リスク
- 主人公およびヒロインが死亡すると、仲魔が残っていても即ゲームオーバーとなる仕様において、一瞬でパーティーを全滅させる即死魔法(ムドハンマ等)を使う敵が存在し、事故的な全滅と隣り合わせの緊張感を強いられる。
- 物理反射属性(ギリメカテ等)による自爆全滅
- 終盤に登場する鬼女上位種や幽鬼ギリメカテ(ギリメカラ)などが「剣攻撃を反射する」特性を持っており、オートバトル中に攻撃を反射されて一瞬で味方が全滅するトラウマ級のトラップが存在する。
- 特定ダンジョン「ザラタン」等の非常に高い難易度
- 一度入るとクリアするまで脱出不能な広大な胃袋ダンジョン「ザラタン」や、ヒロインが離脱した状態で強敵と戦わされるイベントなど、局所的に難易度が激変してプレイヤーを苦しめるポイントが存在する。
- バッドステータス「呪い」の極めて厳しい制限
- 「呪い」状態になると魔法やCOMPが使用不能になり、回復手段が邪教の館に限られるため、脱出魔法しか移動手段がないラストダンジョン等で発生すると詰み状態や全滅に追い込まれやすい。
- デビルアナライズなどのCOMP機能の使い勝手の悪さ
- 遭遇した悪魔の記録が直近の5匹分しか残らないデビルアナライズなど、サポートプログラムの一部仕様に使いづらさが残る。
総評
ファミコンというハードの限界に挑んだグラフィックと音源技術、そして神話と現代が交錯する圧倒的な世界観構築によって、国産RPG史に燦然と輝く金字塔。
戦闘バランスや局所的な難易度の高さに時代相応の粗削りさは見られるものの、悪魔合体の奥深さや重厚なシナリオは後の『真・女神転生』へと続くメガテンシリーズの方向性を完全に確立させた名作である。
最終更新:2026年10月23日 00:56