デジタル・デビル物語 女神転生
【でじたるでびるものがたり めがみてんせい】
| ジャンル |
ダンジョンRPG |
| 対応機種 |
ファミリーコンピュータ |
| 発売・開発元 |
開発: アトラス / 発売: ナムコ |
| 発売日 |
1987年9月11日 |
| 定価 |
5,200円(税別) |
| レーティング |
なし |
| 備考 |
西谷史の同名小説を原作としたメディアミックス作品アトラス開発によるメガテンシリーズの原点 |
| ポイント |
悪魔と会話して仲魔にする交渉システムと悪魔同士を合体させて強い悪魔を作る悪魔合体システムギリシア神話や北欧神話など世界各地の神々や悪魔が混在する独自の世界観 |
| 判定 |
良作
|
|
女神転生・ペルソナシリーズ
|
概要
- アトラスとナムコが手掛けた女神転生シリーズの記念すべき第1作
- 西谷史氏のSFファンタジー小説デジタル・デビル物語を原作として1987年9月11日にナムコより発売されたファミリーコンピュータ用ダンジョンRPG。
- 主人公の少年・中島朱実とヒロインの白鷺弓子が悪魔召喚プログラムによって現れた魔王ルシファー率いる悪魔たちを倒すため飛鳥の地下大魔宮へ挑むストーリー。
- 従来のファンタジーRPGとは一線を画す現代的なSF要素と世界各地の神話・宗教の悪魔たちが混在する独特な世界観を持ち、悪魔交渉や悪魔合体といった画期的なシステムを確立した。
評価点
- 唯一無二の革新的な悪魔会話と悪魔合体システム
- 敵として登場する悪魔と会話交渉を行い味方の仲魔として引き入れるシステムが非常に斬新で高い評価を得た。
- 捕まえた悪魔同士を融合させて新たな悪魔を作り出す悪魔合体システムにより、自分好みのパーティを育成・編成する中毒性の高いやり込み要素が生まれた。
- 世界観を彩る先進的でスタイリッシュなサウンド
- 増子司氏が手掛けたBGMがファミコンの音源としては非常にハイクオリティで、FM音源風のサイバーかつ重厚なサウンドがダンジョン探索の恐怖感と緊張感を大いに引き立てていると絶賛されている。
- 奥深いダンジョン構造と圧倒的なやりごたえ
- 3Dで表現された広大なダンジョンは隠しドアやワープゾーン、ダメージ床などのギミックが満載であり、マップを自分で埋めていく本格的な3DダンジョンRPGとしての骨太な面白さがある。
- 神話や宗教をモチーフにした独特でダークな世界観
- 北欧神話やギリシア神話、日本神話など多種多様な神々や悪魔が実名で登場し、従来のドラゴンやゴブリンといった王道ファンタジーとは異なる大人向けでダークな雰囲気が好評を博した。
論争点
- 原作小説からの大幅なアレンジとストーリー性の薄さ
- 原作小説のグロテスクでドロドロとした怪奇SF的なストーリー要素は大きく削削され、ゲーム内では基本的にダンジョン踏破とバトルがメインとなる。
- このゲーム独自のアレンジやシンプルな構成について「ゲームとしてダンジョン探索に没頭できて良い」と評価する声がある一方、「原作の魅力だった物語やキャラクター描写が薄い」と惜しむ声も存在する。
- オートマッピング機能の不在とマッピング作業前提のゲームデザイン
- ゲーム内にマップを表示する機能が存在しないため方眼紙と筆記用具を用意して手書きでマッピングを行うことが事実上必須となっている。
- この過酷な手書きマッピング作業について「昔ながらの探検感があって最高に面白い」と楽しむ層と「面倒くさすぎてハードルが高すぎる」と忌避する層で評価が割れる。
問題点
- 極めて高難易度で理不尽なゲームバランス
- 敵の攻撃力が非常に高いうえに、レベルやステータスを永久に下げてくるエナジードレインを使用する悪魔が容赦なく出現するため一瞬の油断が命取りになる。
- マップ内に配置されたワープゾーンや暗闇ゾーン、一方通行の壁などのギミックが苛烈を極め、一歩間違えると完全に迷子になる理不尽さがある。
- 長すぎる復帰用パスワード(魔界のルーン)
- ゲームを中断して再開するためのパスワードが非常に長く入力ミスが発生しやすい。書き間違いや読み間違いによってセーブデータが実質消滅する事故が多発した。
- 悪魔会話のランダム性と理不尽な要求
- 悪魔との交渉時に要求される魔貨や宝石などのリターンが大きく、支払っても逃げられたり襲いかかられたりする理不尽な確率要素があり、交渉のリスクが高すぎる場面が多い。
総評
悪魔交渉や悪魔合体といった画期的なシステムを確立し、のちに大ヒットシリーズへと発展していくメガテンシリーズの原点。理不尽なまでの高難易度やエナジードレインの脅威、長すぎるパスワードなど当時のFCソフトならではの過酷な問題点はあるものの、スタイリッシュなサウンドとダークな世界観、骨太な3Dダンジョン探索の面白さはコンシューマーゲーム史に残る名作として今なお高く評価されている。
最終更新:2026年10月13日 14:24