静寂な高音 6KB
虐待-普通 小ネタ 悲劇 理不尽 駆除 ツガイ 野良ゆ 都会 現代 人間なし 超小ネタ
「静寂な高音」
羽付きあき
・小ネタです
「ゆゆ~ん!おちびちゃんはやくうまれてきてね!」
ここは街の路地裏、ダンボール箱にすっぽりと入る様に二体の街ゆっくりがいた。
一体は「ゆっくりまりさ」もう一体は「ゆっくりれいむ」
どこでもよく見る組み合わせだ。両方ともバスケットボールほどのサイズで、恐らく番いだろう。
変わったところと言えば、ゆっくりれいむの頭には蔓が延びていて、そこには三個の実ゆっくりが成っている。
れいむ種が一個、まりさ種が二個。
どちらも十分に育ち、目を閉じて時折わさわさと体を揺らしながら落ちる時を待っている。
「ぴっぎぃっ!」
「ぎぴぃっ!」
「ゆっぷぎっ!」
…蔓の上の実ゆっくりが突如寒天の目を見開いてブルブルと震えだした。
「おぢびぢゃん!?どぼじだのおおおおおお!?」
「ど、どうなっでうんだぜ!?」
蔓をつけているれいむが驚いて上を見上げる。
番いのまりさも心配そうに見つめていた。
「ゆっ!ぴきぃぃぃぃぃぃぃ!!」
「ゆぎっ…!…ぃぃぃいいいいいいいっ!」
「ゆっきぃぃぃいいいいいいいっ!!」
耳鳴りの様な甲高い声が耳に届く。実ゆっくりの声だ。
蔓がわさわさと揺れている。実ゆっくりが異常なほどつながった蔓の部分を中心にグルングルンとまわっていた。
寒天の目から流れる砂糖水の涙は餡子が混じって黒くなっている。
口が裂けて小麦粉の皮が破れるのではないかというぐらい体を縦に伸ばして口を開けていた。
舌がブルブルと揺れて、まるで植物の蔓の成長を倍速で撮影した時の様にゆっくりと舌が伸びてきている。
「おぢびぢゃん!ゆっぐりじでね!ゆっぐりじでねぇえええ!」
「おぢびぢゃんんんんんん!?どうなっでるんだぜっ!?なんでなんだぜええええええ!?」
番いのれいむとまりさが涙を流して叫ぶ。どうしようもないのだ。何故さっきまで幸せそうに目をつぶって時折嬉しそうに身をフルフルと動かしていた実ゆっくりがこうなったのか、ゆっくりでは理解できなかった。
いつしか蔓の先がプチンと切れてポトポトと実ゆっくりが落ちていく。あまりに揺れ動きすぎたため蔓から離れてしまったのだ。
「おぢびぢゃん!ゆっぐりじでいっでね!ゆっぐりじでいっでねっ!」
「べんじずるんだぜ!ゆっぐりじでいっでね!ゆっぐりじでいっでね!ゆっぐりじでいっでねぇぇぇ!!」
通常蔓から離れた実ゆっくりは赤ゆっくりとなり「ゆっくりしていってね」と言葉を発するはずだ。だが番いのれいむとまりさがいくら呼びかけても赤ゆっくりは先ほどと同じように甲高い声しか上げていない。
まるでガラスに爪を立てるような音を聞いて耳をふさぎたくなる。それほどの音だ。
グネグネと小麦粉の皮全体が揉まれた様に動きながら口をあんぐりと開けている…寒天の目からは餡子の混じった黒っぽい砂糖水の涙がダバダバとあふれていた。
口からはすでに餡子の混じった砂糖水の涎が、泡のようになってブクブクと口から漏れだしている。
「「「っ…!ぃぃぃいいいいいいいいっ!?ゆっぴきぃいいいいいいいいい…!?」」」
「「おぢびぢゃん!ゆっぐりじでええええええええええ!」」
番いのれいむとまりさが舌でぺーろぺーろしたりすーりすーりをしても一向にやむ気配はない。
いつしか三体の赤ゆっくりは見開いた寒天の両目がまるでカメレオンのように焦点を失ってグルグルと左右非対称に回り始める。
通常跳ねる事も「そろーりそろーり」も出来ず、モソモソと底部を動かす事しかできないはずの蔓から離れて間もない赤ゆっくりは、凄まじい速度でコロコロと辺りを回る様にしたり、小麦粉の皮を上下にのーびのーびさせて垂直に跳ねだしたりしてもがき苦しんでいる。
…火事場の馬鹿力と言うべきか?ゆっくりの重い着物力が生んだ出来事だろうか?それは分からない。
「「「ぃぃぃぃいいいいびょっ!」」」
そして赤ゆっくり(れいむ種が二体、まりさ種が一体の構成)が…一斉に「爆ぜた」
いや、寒天の目玉がボコンと飛び出し、穴と言う穴から餡子の混じった砂糖水を垂れ流して力なく地面に潰れている。
赤まりさが時折クネクネと動いているが、それも時間の問題。
小麦粉の皮全体が大きな亀裂がいくつも入って餡子が飛び出していたのだ。最後に大きく動くと、やがて動かなくなってしまった。
「どぼじでえええええええ…ゆ”!?ゆ?ゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆ…!!!!」
「でいぶどぼじだの…ゆゆ?ゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆ・・・!!!」
突如として番いのれいむとまりさが激しく振動を始めた。ヌラヌラとした水飴の液体が吹き出し始める。
「んほほほほほほお、お、お、お、!!ででででいいいいいぶぶぶぶぶぶぶううううう!!」
「ままままままままでででででででぃぃいいいいいざざざざざざざざざざあああああ!!」
通常震動がおさまって「すっきり」になるはずのゆっくりだが、この番いは違ったブルブルと小麦粉の皮が小刻みに波打ちながら激しく小麦粉の皮同士を擦り合わせ始める。
…だがそれもほんの一瞬であった。突如としてれいむとまりさの「振動」が止まる。
「んほぉぉぉぉ…ゅ?ぉ”ぉ”ぉ”ぉ”ぉ”お”お”お”お”お”お”ぎぃぃぃいぃいいいいぃいいいいぃぃぃあ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”」
「でいぶうううううう!すっき・・・り…びゅりゅぼぼぼばぁがぁっ!っぎぃいいぐぐぐぐぐゆぐげぇぇぇっ!?」
すっきりの所作をやめ突如激しくグネグネと動きだすれいむとまりさ。
口をぽっかりとあけ、舌をあらん限り伸ばしている。そして寒天の両目が見開き、餡子の混じった砂糖水の涙が垂れ流される。
…いや、目からだけではない。しーしーの穴やあにゃるからもゴボゴボと流れ出ている。
口からは餡子の混じった砂糖水の泡が吹き出しており、まるでジャグジーの様にブクブクと泡立っている。
「あぎゅぎぎびゅうううぐぎぇごぁぁぉおぉおおぉああぁおぁおおゆぼっ!?」
「ぎぃぐがががぎっぐぎゅぶぉばぁぁぁあああああおおおおあああおあおあぁおぁぉぉぁおあおあぁぁおおあおぁおおぉおゆぶっ!?」
カメレオンの様に寒天の両目をグルグルと回し、凄まじい音を響かせていたれいむとまりさが突如として大きく跳ねた。
暫く動きが止まっていたかと思うと突如口から大量の餡子が吐き出される。
「ゆっげぇぇぇえええええおおおああああがぎっきゆぐっぐぐ・・・ゅげぇぇええええええええええ!ごぼおおおおおお!?」
「ゆぐっぶ…ぶぐぐぐ・・・ゆっごばあああばばばああああああああああ!?ゆ”・・・!おぼごげえええええええええええええぇぇぇ!?」」
砂糖水の涎も餡子も一切合財凄まじい勢いで穴と言う穴から出ていく。
やがて小麦粉の皮がしわしわになって地面に潰れるように小さくなったれいむとまりさはピクピクと動いているだけでやがて動かなくなってしまった。
加工所が出した新製品「ゆっくりすぴーかー」
ゆっくりの餡子を直接振動させ、中枢餡を破壊する画期的な駆除装置。
その凄まじい効果は先でもお分かりいただけただろう。
ちなみに「他の飼いゆっくりがいたらどうするんだ」という意見で製品化には至らなかったのは後の話である。
挿絵 by絵本あき
過去に書いたもの
トップページに戻る
このSSへの感想
※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね!
- この絵が、最高!! -- 2017-08-17 23:01:25
- 絵wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww -- 2012-07-26 20:10:17
- 挿絵が軽いホラーだよ -- 2011-11-11 12:28:50
- ここまで苦しみぬいて死に腐った実ゆは見たことねえ!
挿絵もまた恐ろしい程に素晴らしい!
もっと殺ってくれ!
全てのゆっくりに残虐の限りを尽くした死を!! -- 2011-01-06 00:08:05
- すごくゆっくり出来ました!
作者さんも絵師さんもありがとうございます!! -- 2011-01-04 05:51:12
- すっきりー!
野良ゆっくり駆除には最高そうなのになぁ…
増えすぎた群れを駆除するのには使えそうだw -- 2010-12-12 19:04:25
- すきっり!!! -- 2010-09-04 13:15:45
- 凄く面白かった、赤ゆがめちゃくちゃに苦しんでくたばるのが最高に良かった
イラストも手伝って素晴らしい爽快感を得られました -- 2010-08-01 00:12:30
- 挿絵の赤ゆがとてもイイ!! -- 2010-07-31 14:33:45
- しかし…これ饅頭なんだが、グロい、泣く、叫ぶ、食欲失せるわ… -- 2010-07-12 09:25:58
- イラスト見たら話しがよりいっそう良くなった。でも叫び声のセリフが少々くどかったかな。 -- 2010-06-29 20:41:25
最終更新:2010年03月28日 15:49