『もう、キバゴ~! 髪の毛噛んじゃダメだって言ってるでしょ~!?』
それは、雲のように遠くも陽光のように鮮明な記憶。
困ったように叱りながらも気持ちのいい笑顔を向けてくれる彼女のことが大好きでした。私がよく噛んでいた髪も、私を呼ぶ声も、無邪気な顔も。全てが愛おしくてたまらなかった。
それは、一緒の恋情に近かったのかもしれません。性別も種族も、決して壊せぬ壁に阻まれているのであくまで私の一方的な気持ちですけどね。
『ほら、キバゴ! 髪の毛なんかじゃなくてポケモンフーズ食べよ!』
ようやく口を離した私をアイリスはとても優しい手つきで撫で、頬ずりをした後にそう投げかける。私はそれに一鳴き返して──そこで懐かしい夢は終わりを告げました。
◾︎ ◾︎ ◾︎
「──オノ…………」
目を開けたらそこは無機質なモンスターボールの中。疲弊していたからなのか、かなりの時間眠っていたようです。
いつ戦場に駆り出されるか分からない状態なので、休息はほどほどにしなければいけません。まだ瞼の重い目を擦り、次なる戦いに備え気を引き締めました。
今の持ち主──トウヤは、強い少年です。
以前ジムで打ち倒された際に見せた彼の的確な指示には敵ながら感動さえ覚えました。私の攻撃なんてほとんど不発に終わり、逆にあちらの攻撃は避けるどころか受け止めることすら出来ない。まさしく圧倒的という言葉がぴたりと当てはまっていたでしょう。
戦いの終わったアイリスは悔しそうにしながらも大変楽しそうにしていて、今度バトルを教えて欲しいと少年に頼み込んでいたのを覚えています。
私も彼女と同じ気持ちでした。
勝ちたかった、などという願望を抱くことすら恐れ多い勝負。アイリスのためにもトウヤという少年の戦いからは得られるものが多く、成長出来ると思っていました。
その時のトウヤは快く承諾してくれましたが、それ以降彼とバトルしたことはありませんでした。
プラズマ団との戦いを考えればそんな暇はなかったのが当然です。なのでさほど気にしておらず、いつかはまた再戦できるだろうと気長に待つつもりでした。
そんな中です、この殺し合いに参加させられたのは。
私の持ち主はトウヤ。
対戦相手としてではなく手持ちとしてではあるもののまた彼と共に戦えることに不謹慎ながら私は昂りを感じていました。
彼と行動を共にすることで今以上の自分となり、アイリスの元に戻った際に彼女を喜ばせられるというのが主な理由です。
けれど──彼の戦いは私が予想していたようなものではなかった。
トレーナーが指示を下し、ポケモンがそれに従う。
ポケモンバトルの根底とはその単純な行動にあり、そこに搦手や読み合いなどが絡み込んで奥深いものとなる。一種のパフォーマンスのようなものだと私は──いえ、私とアイリスは思っていました。
なのでそれで人を傷つけようとするプラズマ団こそ異質な存在であり、本来バトルとは互いを磨き上げ己やトレーナーを楽しませる行為なのだと無意識の内に常識へ刷り込まれていたのです。
そんな考え、トウヤは既に捨て去っていた。
そう、私は幼い頃からアイリスに育てられたから気付かなかっただけなのです。野生のポケモンにとってバトルとは生き残るための戦い。命懸けの日々の中での一つに過ぎないのだと。
この場に来て初めてのバトルとなるゲーチスのバイバニラ戦。あれはまさしくそれでした。楽しむためのものではなく、勝利するための戦い。果ては──ポケモンの争奪という生命を取り扱った争い。
その戦での私は不気味なほどに洗練された動きを取っていて、今までとは比にならない実力を発揮することが出来ました。いえ──正しくは私の実力ではなく、トウヤの実力です。
この場では信頼度に関わらずトレーナーの指示が絶対という条件。最初こそ不服ではありましたが、持ち主がトウヤであることは幸いだと最初は思っていました。
彼の指示ならば聞くのも苦ではない。その程度の認識でしたが……違いました。その理不尽なまでの条件はトレーナーの力量を遺憾無く発揮させるためのお膳立てだったのです。
レベルもタイプ相性も不利だったバイバニラ相手に勝利できたのは私が強かったからではなく、彼が強かったから。
むしろ彼は弱い私で相手にどう勝つかという算段を整え、その過程を楽しんでいた。私は自分が思っていたよりも弱く、彼は自分が思っていたよりも遥か先を進んでいたのです。
アイリスとは全く違う戦い方、自分の身体とは思えない動きでもぎ取った勝利に達成感や高揚など微塵も湧きませんでした。
それは次の銀髪の女性との戦いでも同じこと。もしも私の持ち主がトウヤではなく別のトレーナーであったならばダイケンキだけではなく私も命を落としていたでしょう。
それほどまでに私の強さは彼に依存している。彼の一声が私の力を本来以上のものに変え、それに信頼や絆、果てには愛など必要なかったのです。
それを突きつけるかのように、ひんしのバイバニラをこの手で殺めるよう指示をされました。
抵抗などできるはずもなく無抵抗な命を奪う。初めて他者を殺めたショックよりも先に、私はこの世界の摂理を思い知らされたことに動揺していました。
ここを生き抜くためには力が全て。不要な存在は切り捨てるもの。トウヤはそれにいちはやく気がついたのでしょう。
世界の広さを知らない未熟者の私が言うのは馬鹿馬鹿しいというのは承知しています。けれど、だけれど……酷く悲しいことだと思います。
バトルとはトレーナーとポケモンの絆を試す場だと思っていたから。突然突きつけられた残酷な現実は私の胸を抉りました。今思えばトウヤがアイリスとの再戦を避けたのは時間の無駄だと判断した結果なのでしょう。
それほどまでに、アイリスとトウヤの間には埋めがたい知識の差があったのです。
私が強い必要なんてなかった。
きっと私でなくとも、私以上に力のないポケモンだとしてもトウヤはこれまでの戦いに勝利していたでしょう。
所詮彼にとって私は駒に過ぎない。ならばいっそ、このままアイリスの元に戻れるまで彼に従い続けるのが最適解なのでしょう。例えそれが道理に反することであろうとも。
そんな中、ジャローダとの戦いがありました。
彼女は私に気づいていなかったようですが、こちらは一目で気づきました。ジャローダはトウヤのパートナーだったのです。彼女も私と同じくここに連れられ、別の方の元に配られ何かが起こり再び野生に帰る形になったのでしょう。
彼女は強かった。
過去に一戦交えた頃とは段違いの強さでした。遥か格上の存在。レベルに関してはバイバニラもそうでしたが、ジャローダはそれに加えて経験においても私より数段上を行っていました。
正攻法で行けば負けるのは間違いなく私。けれどあのトウヤが加われば──いいえ、それでも不安を感じる程の実力差。事実、私はここにきて一番のダメージを受けることとなりました。
今思えば私は、自分が敗北することに期待していたのかもしれません。
完全な傀儡と化した私が、実力を伴い己の判断で戦うジャローダに敗北する。そうなればポケモンバトルに必要なのはトレーナーの実力ではなくもっと別にあると証明出来る気がしたからです。
────勝ったのは私でした。
驚かされることさえあれど脅かされることはないような終始こちらが有利に運んでいた展開でした。
けれど私は希望を見いだしました。事実捕獲が目的とはいえあの戦いは今までで最も長引くものとなり、私のダメージも決して少なくはなかったからです。
被弾することさえ珍しかったのにそれが野生の相手でこの追い詰められよう──それは私の諦念を揺さぶるには十分過ぎるものでした。
あの打ち合いの中、ジャローダの気持ちはほんの少しだけですが伝わってきました。
彼女はトウヤに勝たなければならない理由があったのでしょう。黒い感情に触れる機会の少なかった私では完全に汲み取ることは出来ませんでしたが、ただならぬ事情が含まれていたことは分かりました。
だから敗北した瞬間のジャローダの悲鳴を聴いた私は呼吸が止まり、きゅっと心臓が引き締まるような感覚に襲われたのです。
なまじ希望のあるバトルだったばかりに絶望感も大きかったのでしょう。モンスターボールに吸い込まれる直前に見たジャローダの姿からは生気なんて感じられませんでした。
「オノ……!」
私は未熟者だ。
トウヤという絶対的強者の力を借りて仮初の強さを発揮できているだけに過ぎない。
私よりも遥かに強いジャローダを手にした今、もうトウヤはいつでも私を切り捨てるつもりなのでしょう。
そんな私でも、出来ることがある。
同じ女性として、そして同じポケモンとしてジャローダを元気づけること。きっと一朝一夕で解決できるような問題ではないのだろうけれど、それでも私は彼女を助けたい。
あなたもきっとそうするでしょう?
──アイリス。
◾︎
「──さて、バッグを捨てて両手を上げてくれるかな?」
Nの城へ向けて足を運んでいたトウヤは進行を中断せざるを得なくなった。
その原因は彼の二十メートルほど先にいる男性、オセロットの向ける拳銃にある。その隣に佇むバレットは少年に銃を向けるという行為に不服を示しながらも何が起こるかも分からない状況故に口は出さなかった。
「さすがに銃を向けられるのは初めてです。バトルとは違う緊張感がありますね」
「そうか、貴重な経験が出来て良かったじゃないか。……さて、私は君と長話をする余裕はないのだが」
「わかっています、バッグを捨てるんでしたね」
言葉の余韻もほどほどにトウヤは驚くほどあっさりとバッグを投げ捨てた。
その行動にバレットは呆気に取られる。ちらりとオセロットに視線を向けるが、拳銃の照準は依然少年を捉えておりその奥の眼光は粒ほどの油断も見せない。
「その『ボール』もだよ、少年」
「……へぇ。『これ』がなにか分かるんですね、あなたは」
言いながらトウヤは腰に提げたボールに手を添える。
トウヤはこの世界で学んだことがある。それはA2のようにポケモンを知らない存在がおり、そういった存在はまた別の戦う術を持っているということ。
トウヤはまだそういった外部の力を把握出来ていない。しかしそれは逆も然り、ポケモンを知らない相手にとってはモンスターボールを見てもそれが凶悪な武器だと思うはずがないのだ。
トウヤはこの場を適当に切り抜けるつもりでいた。
バッグを捨てて油断した二人組にジャローダとオノノクスを繰り出し反撃。そして隙を作ったあとにNの城へ疾走するのが第一の計画だった。
しかしこの老人はボールの危険性を知っていた。となると彼はポケモンという存在に触れる機会があったのだろう。ボールがないところを見るに彼や隣の筋肉達磨がトレーナーだという線は薄そうだ。
もっともトウヤの読みは少し違っており、事実はオセロットが運営側のエイダに事前情報を与えられていたことにあるのだが──そんなことまで推察するなど不可能だろう。
「おい、オセロット。あのボールに……」
「静かに。後で説明しよう」
バレットの方を一切見ずに答えるオセロットからは余裕が感じられなかった。その凄みに圧されバレットは息を呑み、少年へ目を向ける。
確かに彼の胆力は相当なものだった。銃を向けられているのに一切動じることのない、どころかボールという単語を出してから光のない眼差しに期待が宿っているのがわかる。
セフィロスとはまた違う異質な雰囲気──バレットはその程度に感じていたが、オセロットはそれ以上に少年を警戒していた。
(────この少年がトウヤ、か……なるほど。一筋縄ではいかないな。)
エイダからの事前知識は多くは無い。
逆に言えばそんな些細な情報でも目の前の存在が警戒に値するということだ。それもそうだろう、エイダは彼を『世界最強のトレーナー』と伝えたのだから。
外見的特徴の一致、そうして銃を向けられていながら主導権を握れない状況。なるほど、たしかに世界最強というのも誇張表現ではないのだろう。
「なら、戦いましょう。銃を相手にどう戦えばいいのか、オレも学ぶことが多い戦いになりそうだ」
「残念だがそれは叶わない。私がキミの頭を撃ち抜いて終わりだ。そんなつまらない結果になりたくないだろう?」
「それはどうでしょう。少なくとも貴方は警告もなしにオレを撃つことは出来ていない。そっちの男の人もオレに銃を向けることに賛成はしていなさそうですしね」
──頭が回る少年だ。
そう、オセロットは今無闇にトウヤを射殺することは出来ない。もしここで無抵抗の少年を撃ち殺したとなれば隣のバレットは必ず抗議の声を上げ、運営の打倒に大きな支障をきたすことだろう。メリットとデメリットが釣り合わないのだ。
逆に言えばトウヤが味方についてくれるのであれば大きな戦力になる。だからこそ今こうして対話を試みているのだが、事態は芳しくないらしい。
「……どうやらキミは我々の目的を察しているようだ。ならば大人しく頷いてくれると嬉しいのだが、どうかな?」
「協力者が欲しいんでしょう? ──残念ですがお応え出来ません。従わせたいのなら、実力で従わせればいい」
「やれやれ……とんだバトルジャンキーだな、キミは」
二人のやり取りを聞いていたバレットは堪らず苛立ち混じりに地面を殴り付ける。
左腕のデスフィンガーにより抉られた土は轟音を上げて小規模な煙幕をつくり、それが晴れた頃にバレットが怒鳴りをあげた。
「──いい加減にしろよッ! こっちはそれどころじゃねぇんだ! 戦いなんかよりもテメェが生き残ることを考えろ!! 死んじまったら元も子もねぇだろうが!!」
バレットが憤慨するのも当然だ。
自分が生き残るよりも戦闘を優先する思考なんて理解できない。それもただの戦闘狂ならまだしも、相手は年端もいかない少年なのだ。ここで潰えていい存在ではなく、未来がある。
なのにトウヤは傍から見れば自殺志願者に近い。だからこそ、この中では一番"まとも"な感性を持つバレットが声をあげざるを得なかった。
「……あの方はああ言っていますが、あなたはどうですか?」
「失礼、少々激情家でね。だが彼の言うことは正しい。私もこんな形で若い芽を摘みたくない。……という言い方では不満かな? 君を戦力として陣営に加えたい。これは命令ではなくお願いだ」
「お願い、ですか。……話して間もないオレが言うのもなんですが、あなたにそんな言葉は似合わない」
交渉決裂。
それを突きつけるようにトウヤは腰に提げた一つのボールを右手で掴み、地に落とす。
それと全く同時に左手で帽子を深く被り直した。瞬間、オセロットの銃弾が炸裂する。吸い込まれるようにそれは帽子ごとトウヤの額に突き刺さり、スローモーションのようにその小柄な体を仰向けに沈めた。
「オセロットッ!!!!」
危惧していた最も恐るべき事態である少年を撃ち殺すという行為に怒号を上げるバレットに対し、オセロットは即座に走り出す。憤慨する彼から逃げているのかと言われればそうではない。しかしそう捉えたバレットは彼の後を追いかけようと足を踏み出した瞬間、彼の巨体に衝撃が走った。
「が……ッ!?」
ちょうどオセロットの方向へ吹き飛ばされたバレットはうつ伏せのまま襲撃の原因を辿ろうと視線を向ける。
と、そこには地に伏せるトウヤを守るように立ちはだかる翠色の大蛇の姿があった。先程の衝撃は水流を纏う尾の一撃によるものなのだろう。その威圧感たるや、並のモンスターのそれではない。
「撤退するぞ、バレット君」
「あぁ!? ……くそっ、なにがなんなんだよ!」
いつの間にか傍に駆け寄っていたオセロットがバレットの肩を叩き、撤退を促す。状況も掴めぬまま起き上がった巨漢はトウヤの亡骸へ一瞥をやり、その後本来の目的地である北西へ姿を消した。
二人分の不揃いな足音が遠ざかる。
そうして最後に残ったのは額を撃ち抜かれたトウヤと、それに寄り添うジャローダだけだった。
────
──
─
「……ああ、起きてるよ。戻れ、ジャローダ。」
彼らが去って五分ほど経った頃だろうか。
死んだはずのトウヤが呻くように声をあげ、仰向けのままジャローダをボールに戻す。
そうして上体を起こしたトウヤはコキコキと首を鳴らし、身体に異常がないか確かめるように肩を回した。
「はは、……やっぱり銃弾を躱すなんて芸当、無理だったか」
いけるとおもったんだけどな、と。まるで木登りにでも失敗した少年を思わせる口振りで続けるトウヤ。
銃弾により穴が空いた帽子を取ると、中から金属製のレンチが覗かせる。その柄には焦げた弾痕が刻まれていた。
そう、彼は死んでなどいなかった。
オセロットが銃弾を放ったまさにその瞬間、帽子の中に忍ばせていたレンチで弾を受ける為に帽子の鍔を持って深く被る──そんな一歩間違えれば即死していたであろう賭けを、さも当然のようにやってのけたのだ。
そして、トウヤは生き残った。数え切れないほどの高速戦闘を間近で見て培ってきた反射神経がもたらしたそれは、とても常人にはなし得ない。
いや、例え考えついたとしてもそれを実行しようと思うなど──特大の狂気を持つ者にしか許されないだろう。
「っ……、……さすがに痛いね」
とはいえトウヤも完全に銃弾の勢いを殺せた訳では無い。
固いレンチ越しに脳を揺さぶられたことにより数分意識を刈り取られた。その間に続く銃弾が飛んでいたら問答無用でトウヤは死んでいただろうが、そうならなかったのは単に彼の運が良かっただけではない。
彼は事前にジャローダに指示を出していたのだ。
ボールから出す前に。もっと言えば、オセロットたちと出会う前に。
『オレがNの城に着く前にボールからキミを出した瞬間、アクアテールを撃て』
元々トウヤはNの城までジャローダを戦闘に出すつもりは無かった。だからこそ彼女を出す瞬間があるとすればそれは先程のように緊急性が迫られる時。指示をする暇なく先手を取らなければいけない時をトウヤは見越していたのだ。
モンスターボール越しにそれを聞いていたジャローダがまず目に付いたバレットに尾を振るったのは至極当然のこと。だが、それ以上の指示は与えられていないため二人に追撃することはなかった。
それが、いまの一覧のからくり。
オセロットとバレットという実力者を相手に生き残ることができた理由だ。
「さて──Nの城に行こうか。なんだか、楽しくなる予感がするよ」
緩慢な所作で起き上がったトウヤの顔はどこか満足気だった。
久々に感じた命の危険。ジャローダとの戦いの中でもそうだったが、やはり生死を懸けた戦いほどのスリルはない。
不敵な笑みを浮かべたトウヤは、再び城へと歩き出した。
【E-2/橋近くの草原/一日目 昼】
【トウヤ@ポケットモンスター ブラック・ホワイト】
[状態]:全身に切り傷(小)、高揚感(小)、疲労(大)、軽い脳震盪、帽子に二箇所の穴
[装備]:モンスターボール(オノノクス)@ポケットモンスター ブラック・ホワイト、モンスターボール(ジャローダ@ポケットモンスター ブラック・ホワイトチタン製レンチ@ペルソナ4
[道具]:基本支給品、モンスターボール(空)@ポケットモンスター ブラック・ホワイト×1、カイムの剣@ドラッグ・オン・ドラグーン、煙草@METAL GEAR SOLID 2、スーパーリング@ドラゴンクエストⅪ 過ぎ去りし時を求めて
[思考・状況]
基本行動方針:満足できるまで楽しむ。
1.Nの城でポケモンを回復させる。
2.自分を満たしてくれる存在を探す。
3.ポケモンを手に入れたい。強奪も視野に。
※チャンピオン撃破後からの参戦です。
※全てのポケモンの急所、弱点、癖、技を熟知しています。
※名簿のピカチュウがレッドのピカチュウかもしれないと考えています。
【ポケモン状態表】
【オノノクス@ポケットモンスター ブラック・ホワイト ♀】
[状態]:HP1/8
[特性]:かたやぶり
[持ち物]:なし
[わざ]:りゅうのまい、きりさく、ダメおし、ドラゴンテール
[思考・状況]
基本行動方針:トウヤに従う。
1.ジャローダと話がしたい。
【ジャローダ@ポケットモンスター ブラック・ホワイト ♀】
[状態]HP:1/10 人形状態
[特性]:しんりょく
[持ち物]:なし
[わざ]:リーフストーム、リーフブレード、アクアテール、つるぎのまい
[思考・状況]
基本行動方針:もうどうでもいいのでトウヤの思うが儘に
1.???
◾︎
「おい、いい加減止まれよ!」
「……そうだな、この辺りならいいだろう」
トウヤの元を去って暫く走り、橋を越えた頃。併走するバレットの呼び声に従ってオセロットが足を止める。
説明が欲しかった。何故あの少年を撃ったのか。そして撃った後に駆け出したのはなぜか。矢継ぎ早に質問を投げようとするも、先読みしていたオセロットによってバレットの口は噤むことになる。
「あの少年は危険だ。……恐らく、あの銃撃も防がれている。長居していたらやられていたのは我々だったかもしれない」
「……! ……さっきのモンスターか」
「ああ、見たところ彼はボールを二つ持っていた。一匹ならまだしもあんな怪物が二匹相手となると負担が大きい」
息を整える老人の言葉にバレットはジャローダの姿を思い浮かべる。確かに、あのレベルの相手二匹となると無事では済まないだろう。未だに痛む背中を右手で擦りながらバレットは歯噛みする。
続けて、気になっていた点を問いかけた。
「お前、あのボールについて知ってたのかよ」
「……ああ。君ならばわざわざ説明することもないだろうがね」
「はっ、そういうことかよ。……けどな、そういうのはもっと早く言うもんだぜ」
モンスターボールが支給されておらず、その存在を知らなかったバレットはあの紅白の球体を見て武器だと判断できなかった。
けれどオセロットはあれの危険性を知っていた。内通者であるからそういった情報も貰っていたのだと判断したバレットは愚痴混じりに睥睨する。
それを受けたオセロットは肩を竦めてみせる。伝えようがない、とでも言いたげだった。
「とにかく……あいつは生きてんだな?」
「十中八九そうだろう。あれで殺せる相手ならばここまで一人で生き残っていない」
「……たしかにな。銃を前にしても余裕だったし、あの帽子になんか仕込んでたのかもしれねぇ」
もちろんそれは確定では無い。本当にトウヤが死んだ可能性もあるが、今はそう納得しておくことにした。
どのみち死体を確認するために戻り、また同じことを繰り返す気にもなれない。あれはそう簡単に味方に加わってはくれないだろう。
「出鼻をくじかれたが、まだ時間はある。気落ちするな、バレット君」
「はっ、言ってくれるぜ……次は俺が交渉してやろうか?」
「君でも冗談が言えるんだな、今のは面白かったよ」
かくして両者は遂に激戦区である北西の島へ足を踏み入れた。
【バレット・ウォーレス@FINAL FANTASY Ⅶ】
[状態]:左肩にダメージ(処置済)、背中に痛み、T-ウイルス感染(?)
[装備]:デスフィンガー@クロノ・トリガー、神羅安式防具@FF7
[道具]:基本支給品、ランダム支給品(0~1)
[思考・状況]
基本行動方針:仲間の捜索と、状況の打破。
1.北西の島へ向かい、対主催の仲間を集める。
2.リボルバー・オセロット、ソリダス・スネークを警戒。
※ED後からの参戦です。
※ブルーハーブの粉末を飲みました。T-ウイルスの発症がどうなるかは後続にお任せします。
【リボルバー・オセロット@METAL GEAR SOLID 2】
[状態]:健康
[装備]:ピースメーカー@FF7(装填数×2)、ハンドガンの弾×22@BIOHAZARD 2、替えのマガジン2つ@METAL GEAR SOLID 2
[道具]:基本支給品、マテリア(あやつる)@FF7
[思考・状況]
基本行動方針:殺し合いを破壊する。
1.北西の島へ向かい、対主催の仲間を集める。
2.時間的な余裕はあまりない。別の手段も考えておくべきか。
3.トウヤとの再会は避けるべきか。
※リキッド・スネークの右腕による洗脳なのか、オセロットの完全な擬態なのかは不明ですが、精神面は必ずしも安定していなさそうです。
※主催者側との繋がりがあり、他の世界の情報(参加者の外見・名前・元の世界での素性)を得ています。
最終更新:2024年11月04日 01:13