呪い
呪
呪いのモチーフ
※メディアによっては「呪いのモチーフ」という曲名が付いていますが、当項目ではランキングでの記述に準拠した「呪い」を項目名としています。
概要
おきのどくですが ぼうけんのしょ1ばんは きえてしまいました。
『
ドラゴンクエスト』での初登場以来、シリーズを通して採用されているME(ミュージックエフェクト)のひとつ。
僅か3秒の短い単音によるモチーフでありながら、半音の繰り返しからつながるダメ押しとばかりの低音へのフィニッシュによって
おどろおどろしさが遺憾なく表現されており、「デロデロ…」という口ずさみやすいフレーズも相まって、
すぎやま氏の真骨頂であるメロディー・ライティングの妙を感じ取ることができる。
曲名が示す通り、本来は呪われた装備を身に着けた時及び呪いの装備を外そうとした時に流れるジングルであり、
初出が『I』と歴史ある古いMEなのだが、この話題を語る際に漏れなくあげられるのは『
ドラクエIII』以降の
冒険の書(セーブデータ)が消えたシーンだろう。
バッテリーバックアップが初搭載されたFC版「ドラクエⅢ」が本格的に知られるようになったきっかけであり、ファミコン音源の武骨な音色によるデロデロ音がプレイヤーの神髄に嫌というほど染み渡ることになったのである。
長時間の努力が水泡に帰したというショッキングな現実を前にこの曲、そして上述の「おきのどくですが~」から始まるメッセージで畳み掛けられたことで、
筆舌に尽くしがたい絶望感を味わったプレイヤー諸氏も多いことだろう。
特にFC版「Ⅲの」セーブデータはデータ消失が頻発し易かったため、このMEとセットして語られることが非常に多い。
トラウマ曲としてランクインしているのもある意味納得である。
この曲について「いかにも嫌われそうな音を一生懸命考えて作った」「ボクも嫌い」と語ったすぎやま氏の思惑通り、これからも多くのファンにトラウマを刻んだ曲として語り継がれていくのであろう。
なお、SFC以降は音源の変化により音色的にマイルドになっていく傾向にあり、ファミコン時代を経験したプレイヤーからはFC版の音の方が圧倒的に怖いという声が多く聞かれる。
またハードが次世代機に移行しメモリーカード等の外付け媒体に記録メディアが移行してからはセーブデータ関連で聴く機会は少なくなった。
その代わりにシリーズが進む毎にホラーやシリアス、ギャグなどのバリエーション豊かなイベントシーンで印象的に使われるようになり、そちらでも存在感を発揮している。
過去ランキング順位
サウンドトラック
ドラゴンクエスト ゲーム音源大全集2
スーパーファミコン版の音源を収録。
『
I』、『
II』はDisc-1のME集にそれぞれ「呪」として収録。
『
III』はDisc-2に「呪い (ME)」として収録。
『
VI』はDisc-3のME集に「呪」として収録。
ドラゴンクエスト ゲーム音源大全集3
ゲームボーイ版『
II』、『
III』をDisc-3のME集にそれぞれ「呪い」として収録。
最終更新:2025年08月24日 11:05