白光に響く生命の叫び
概要
キルドの、
生態系の調和を目指す者達の一員として、
護竜アルシュベルドの
討伐を要請します。
本作のストーリー上のメインモンスターに相当する存在である「白の孤影」こと「護竜アルシュベルド」討伐戦の曲。
この曲は撃退戦の曲である「白の孤影」とともに作中一度しか使われないイベント戦闘曲である。
このような曲は『
モンスターハンター4G』での錆鋼龍クシャルダオラ戦「嵐との決着」や『
モンスターハンターワールド:アイスボーン』での冰龍イヴェルカーナ戦「冷気を統べる者の片鱗」「セリエナの攻防」と、少ないながらも前例がないわけではない。
だがこれに加えて、クエストを受注することで何度もモンスターと戦えるのが基本的なシステムとなっている
モンスターハンターシリーズ本編において、初となるストーリー上の一度しか倒すことのできない特定個体の専用曲の扱いとなる。
曲共々周回が可能となった最初の事例が『
ファイナルファンタジーXIV:黄金のレガシー』のコラボイベントというところからもその特異性が分かる。
お願い、待ってあげて!
やっと本当に生きられたんだよ!
本作のストーリーは白の孤影の調査と謎の解明が中心となっているが、この曲が流れる終盤に待っていたのは、護竜アルシュベルドが抱えた凄絶な境遇と悼ましい結末だった。
曲は撃退戦で流れた「白の孤影」と同様にシンセサイザーが使われ、ディストーションも掛かっているが、これは「護竜」そのものが生物として歪んだ存在であることを認識させるものとなっている。
そして「白の孤影」が終始不穏さを感じさせる構成に対して、この曲は苛烈さと緊迫感、そして悲壮感が前面に押し出されている。
「護竜」としての在り方から抜け出し、野生へ回帰せんとした結果、暴走し生態系を破壊する存在に成り果てた事実、
更に曲の勢いがイントロの時点からフルスロットルとなっていることで、最早共存の余地はなく、この場で決着をつけなければならない状況を、曲までもが突き付けるものとなっているように感じられるだろう。
それだけではなく、シンセサイザーを交えた荒々しい旋律と弦楽器の悲痛な響きは、護竜と野生の狭間で悲痛な叫びをあげているように聴こえないだろうか。
なお曲名に加え、この決戦におけるチャプター名は、
であり、クエスト名は下記の通りとなる。ここまで胸の痛くなる名もそうあるものではない。
歪んだ生と使命から逃れ、本来の生を取り戻さんとした結果起きた悲劇を余すことなく出し切ったこの曲は、本作のストーリーの根幹に最も深く関わった曲の一つといっていいだろう。
一度しか使われない戦闘曲という特異な立ち位置も、これほどまでにストーリーと密接に繋がっていることを考えれば、十分に理解できるはずである。
余談だが、本作のメインモンスターである「鎖刃竜アルシュベルド」との関係性は、この後に控えるラスボスを下し、エンディングを迎えた後に明かされる。
それこそが、作中でルロウが語った「もがき、足掻く、それこそが命の証。」を確かに示した果ての結果なのだろう。
過去ランキング順位
サウンドトラック
Monster Hunter Wilds Original Soundtrack
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最終更新:2025年10月14日 06:10