戦闘!カシオペア

せんとう!カシオペア


概要

星々(ほしぼし)のように テラスタル!
なりたい自分(じぶん)に 変身(へんしん)しろ!

本作のストーリーの一つ「スターダスト☆ストリート」の最後に対決する不良学生集団「スター団」のマジボスであり、そのスター団の解散計画「スターダスト作戦」の遂行者である「カシオペア」ことボタンの戦闘曲。
正式な曲名はサントラの発売をもって公表された。
なお『ポケモンマスターズ EX』でボタンが実装された際に収録されたアレンジの曲名は、スター団のマジボスのカシオペアではなく一人のポケモントレーナーとしての参戦ということから「戦闘!ボタン(ポケマスアレンジ)」となっており、少々ややこしくなっていたりする。
作曲者は、一之瀬剛氏がTwitterで『GIGA WRECKER ALT』のPRの際に谷口氏がスター団関連の曲を担当したことを明かし、その後谷口氏も自身のTwitterで改めて明かしたことから判明した。
なお設定上スター団のBGMは「チーム・セギン」のボスであるDJ悪事ことピーニャが作曲したことになっていることから、この曲もマジボス用に彼が作曲したものということになる。
この設定から、スター団関係の曲は一人の作曲者が全て担当したことが示されており、DJ悪事とは谷口氏のことでもあったということである。


ブイブイパワーで
(ほし)クズと なれ!!

この曲は長きにわたるポケットモンスターシリーズでも極めて異質な、清々しいまでのハードコアテクノ系の曲である。
同じく異質なダンスミュージック系の曲は、『Pokémon LEGENDS アルセウス』の「戦い:ディアルガ・パルキア(オリジンフォルム)」が記憶に新しいが、この曲の更に特筆すべき点は、曲全体で響くガバキック。
ここまで印象的にキックを使う曲は『ポケモンBW』の四天王戦や『ポケモンUSUM』での日食・月食ネクロズマ戦と数えるほどしかなく、比較対象に『BEMANI』シリーズの名が挙がると言えば、どこまでもシリーズとして特異な曲であるかが分かるだろう。
ここまでの激しい曲に対して、当のボタンは人見知りの少女であり、繰り出してくるポケモンは全てイーブイの進化系ということからギャップの凄まじさも歴代随一。
それでいて曲の随所に散りばめられたキラキラした音色は紛れもないスター団の一員で、熱さの中に仄かに感じる切なさは「宝物」である仲間たちを守るためにスター団の解散に踏み切らざるを得なかった悲しみを感じるものである。
谷口氏も思うところがあったことをサントラのライナーノーツで語っている。

理想のために作り上げた、大切な宝物であるスター団を、
自らの意志で解体しようとするカシオペアの決意。でも、そ
こには少なからず迷いがあるはず…。
彼女には“解放”を手に入れてほしかったので、最後の展
開に敢えてメロディをいれなかったのですが、提出直前に、
ふと手が動いてメロディがつきました。

強烈なガバキックも、「ガバ」という言葉はオランダ語で友人や仲間を意味していることを考えると、間違いなくこの人物のための曲であることに納得ができるはずである。
ちなみに谷口氏のライナーノーツの上記の記事のタイトルは「戦闘!カシオペア → ガバキックでGO」であり、ガバキックがこの曲の最大の売りであることを公言する形となった。
ポケモンの曲にもかかわらず音楽ゲーム界からも大きな反響を受けた*1この曲は、シリーズのサウンドに新たな風を運び込んだ一曲になったと言えるのではないだろうか。

過去ランキング順位


サウンドトラック

Nintendo Switch ポケモン スカーレット・バイオレット+ゼロの秘宝 スーパーミュージック・コレクション



関連動画

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最終更新:2025年04月09日 08:40

*1 事実、SV発売2~3日後のTwitterトレンドには一時期「ガバキック」が入っていた。どう考えてもポケモン関連には結びつかないワードであるが、投稿内容を見る限りこの曲を指しているのは明らかである。