エミュンス語:Saliem Cziigaa Velm
生年月日 |
1512年9月20日 |
出生地 |
シンテーア帝国 シンクトレアレギトレインスネルク |
没年月日 |
存命 |
死没地 |
存命 |
イデオロギー |
権威主義 |
出身校 |
シンクトレア陸軍大学校 |
称号 |
銀の狼、影山光泉流伝承者 |
サリエム・ヅィーガー・ヴェルムは
ジエール帝国連邦の著名な軍人である。潜入作戦の専門家であり、剣術の達人。シンテーア皇帝ジヒラート8世のヴェルム(側近兵士)として知られる他、天嶺皇国の伝説の剣豪、温泉導師の愛弟子であり、一子相伝の伝説の剣術「影山光泉流」の伝承者である。
生涯
生い立ち
サリエム・ヅィーガーはシンテーア帝国、シンクトレアレギトレインスネルクにて生まれる。しかし、出生後すぐに匿名赤子保護窓口へ預けられた。理由は明らかになっていないが、国栄党統治下のシンテーアは技術革新により失業者が激増し、貧富の格差が拡大したことから経済的な理由ではないかといわれている。
彼女はレギトレインスネルクの孤児院で育てられる。彼女は自分の境遇をみじめに思っており、当時の体制や新貴族を憎むようになった。一方、皇太子が奔放な性格で、新貴族たちとの溝を深めていたことも知っており、人付き合いが苦手で、孤立しがちだった自身と重ね合わせ、親近感を感じるようになった。
孤児院を出た彼女は、経済的な理由から帝国陸軍へ参加した。彼女は軍内で皇室が新貴族を抑え、政府を刷新するという思想「皇族専制論」に出会い、皇太子にさらに心酔するようになった。多くの者が経済的な理由で入隊する中、軍の質は悪化の傾向をたどっていたが、彼女は真面目に訓練を続け、皇族専制派の中でも一目置かれる存在となった。
革命への参加
シンテーア管理主義革命が勃発すると、軍内は混乱した。陸軍内では共産主義の一派が共産党へ参加し、海軍は管理主義勢力に加担する兵士が多く、複数の軍艦が管理主義政府へ加入した。皇族専制派は新貴族の台頭こそ嫌ったが、皇族の専制政治を支持していたため、皇太子ルニアスが管理主義勢力、王女のアルニエアが帝国政府についたため指示が真っ二つに割れることとなった。
サリエムは管理主義思想に一切共感していなかったが、皇太子への指示から管理主義勢力へ加入することを決意した。軍のキャンプを脱出する日、普段から厳しく指導されていた曹長のガースラに発見されたが、ガースラは芯のあるサリエムを心底評価していたため、武運を祈るとともに彼女を見過ごした。
管理主義政府へ加入したサリエムは、偵察兵として進化を発揮することとなる。新たに上官となったサイラスはサリエムに似て寡黙で真面目な人物であった。表面上関係は良くはなく、ほとんどの者が誤解していたが、お互い尊敬し合っていた。注意力があり、機敏なサリエムは偵察兵として潜入任務で多大なる戦果を挙げ、数多くの勲章を獲得した。
その後、曹長への昇進と共に、配置転換となったが、本人は本拠地シンクトレアへの転属を願い出た。前線は彼女を必要としていたが、彼女の皇太子への絶対的な忠誠を評価した上官のサイラスは、同期の将軍サンヴァーに掛け合い、彼女をシンクトレア第16防衛隊へ転属させた。
ルニアスの護衛兵士へ
転属後、サンヴァーの推薦の元、サリエムはルニアスに謁見した。サリエムはルニアスにすぐさま跪いたが、権威主義を毛嫌いしていたルニアスは彼女のしぐさを非常に疎ましく思ったが、四銃士のアオンはこれに好感した。アオンは司令部に籠る自分の代わりに外遊をする機会が多かったルニアスの安全に危惧しており、忠誠心のあるボディーガードが必要と考えていた。アオンのいうことならとルニアスはボディーガードを得たが、ルニアスはもはや皇族ではないと考えていた。また、身分が原因で人と親身になれないことが災いし、地位や権力がなければ人は裏切ると考えていたルニアスはサリエムの忠誠心を疑っていた。ルニアスはサリエムの態度を皮肉って、「ヅィーガー(イエスマン)」という愛称を与えたが、ヅィーガーは逆にそれを気に入り、ありがたく拝命した。
しかし、皇帝の暗殺事件が発生し、帝国政府と管理主義政府が葬儀のために一時的に停戦した際に、その葬儀の場でルニアスの暗殺計画が決行された。護衛を務めたサリエムは異変をすぐさま察知し、銃撃からルニアスをかばい負傷した。その後、刃物を持って襲い掛かる帝国派3人を負傷したまま撃退し、安全を確保するとその後気を失った。陸軍病院で目を覚ますと、病室では演説の原稿を手直ししながらルニアスが看病をしており、ルニアスはサリエムに対する考え方を改め、側近として認めるのだった。
陸軍大学での研究
革命が終結すると、四銃士の推薦でシンクトレア陸軍大学への入学した。サリエムは特殊作戦を専攻し、潜入任務の研究を行った。サリエムは食への志があり、補給切れを起こした兵士が食料を現地調達できるよう地形ごとのサバイバルガイドの編纂を行ったり、栄養価を配合した携帯調味料を開発するなど、研究分野で功績を残し、修士号を獲得した。
軍に戻ったサリエムは下級将校となった。その後、ルニアスに認められ、国事行為の際に皇帝のヴェルムとして儀礼に参加することを許された。
温泉導師との出会い
人物
性格
プライドが高く、基本人を見下している。一方で自身が認めた人物には敬意を払う。観察眼があり、非常に気が利く。
人間関係
ルニアス
ボケとツッコミ、凸凹コンビ。でも絆で結ばれている。
アオン
ルニアスに自分を推薦してくれたため信頼している。ルニアスはアオンのいうことは何でも聞くので、たまにチクる。
レイニエちゃん
絆で結ばれた関係。家事を手伝ってくれるいい奴。
温泉導師
師弟関係。温泉導師は自分と対等な実力の者には興奮しなかったため、サリエムには全くセクハラしなかったという……。師匠の命日には必ず温泉導師の墓に花を供えに行く。
名言
別世界線
関連項目
最終更新:2024年09月20日 19:21