ヘルムヴィーゲ・リンカー HELMWIGE REINCAR |
登場作品 |
機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ |
型式番号 |
V08Re-0526 |
全高 |
21.1m |
重量 |
43.9t |
所属 |
ギャラルホルン |
武装 |
電撃角 ヴァルキュリアバスターソード |
搭乗者 |
石動・カミーチェ |
【設定】
ギャラルホルンのモビルスーツ。
厄祭戦時代の末期、ガンダム・フレームより前に開発されたヴァルキュリア・フレームを採用している。
本機はかつて実在したヘルムヴィーゲのデータを基にグリムゲルデの装備と装甲を換装、偽装したものである。
グリムゲルデが軽量・高機動に特化したのとは対照的に、こちらは重装甲・重装備に特化している。
ヘルムヴィーゲの名は「兜の揺り籠」を、リンカーは「転生」を意味する。
【武装】
電撃角
頭部にそびえる二本の角。
敵機に突き刺し、放電することで機体内部を焼き切る。
ヴァルキュリアバスターソード
対モビルアーマーに特化した大型の剣。
機体の全長を越える大きさで、その重量から生み出される破壊力は凄まじいとされている。
持ち手部分はスライド形式で伸縮可能かつ分離してショートクラブとして使用可能。
【原作の活躍】
マクギリス・ファリドが火星・クリュセに眠っている対モビルアーマーの戦力として持ち込む。
マクギリスが立場上、搭乗できない事により副官の石動・カミーチェに預けられた。
鉄華団とアリアンロッドを交えてモビルアーマー・
ハシュマルに戦いを挑むも、圧倒的な性能差で追い詰められてしまう。
その際、ヘルムヴィーゲ・リンカーが装備していたヴァルキュリアバスターソードを三日月・オーガスが駆る
ガンダム・バルバトスルプスに借りられ、事態解決の鍵となった。
マクギリスが
ガンダム・バエルに搭乗した後も、グリムゲルデに戻す事もなく石動がそのまま搭乗。
ガエリオ・ボードウィンが乗る
ガンダム・キマリスヴィダールと激闘を繰り広げるも、最後は撤退するマクギリスを支援すべく自ら盾となり、キマリスヴィダールのドリルニーを受けて撃破された。
【搭乗者】
石動・カミーチェ
CV:前野 智昭
マクギリス・ファリドの副官。
独自の情報網を持ち、モビルスーツの操縦技術も扱いが難しい
シュヴァルベ・グレイズを難なく乗りこなすほど高い。
地球人至上主義のギャラルホルンにおいて、後ろ盾も持たないコロニー出身者であるが為にマクギリスの組織改革を支持している。
マクギリスの命令により、宇宙海賊「夜明けの地平線団」討伐の為に火星圏へ出向する。
アリアンロッド艦隊との確執を表面化させながらも鉄華団と共に海賊討伐の任を全うし、続く
ハシュマルを巡る争乱ではマクギリスの護衛として彼からヘルムヴィーゲ・リンカーを預かり、対モビルアーマー戦を経験。
その後もマクギリスの本質を知りながらも彼に対して従っており、本人は彼の作る世界の実現のみを悲願としてアリアンロッド艦隊との戦闘に臨むが、マクギリスの撤退を支援する為に
ガエリオ・ボードウィンが乗る
ガンダム・キマリスヴィダールの一撃から彼を庇い、戦死した。
皮肉にもかつて三日月の一撃からガエリオをかばったアインと同じ状況であった。
【原作名台詞】
- 「准将は今、最後の仕上げの最中だ。妙なあだ名で呼ぶな。」
- 三日月・オーガスに「チョコは?」と聞かれて。
チョコというのはマクギリスの事を指している。
- 「たとえ流血の先だとしても…准将のもとでなら夢を見ることができた。ギャラルホルンに所属していても私のような後ろ盾のないコロニー出身者は明日の夢も見られない…ここはそういう世界だ…。生まれながら、ボードウィンの名を持つあなたには分かるまい…。私は…准将の……」
- 今際の際。後ろ盾を持たないコロニー生まれであった彼は、その至上主義を変えようとするマクギリスの理想に共感し、改革を支持していた。
それをガエリオに打ち明けるも、マクギリスの本心を見透かしていたガエリオにはその言葉が届く事は無かった…
【VS.シリーズの活躍】
EXVS.MB ON
本機は未搭乗だが武器のヴァルキュリア・バスターソードがバルバトスルプスの覚醒時の攻撃に登場。
EXVS.2
CPU専用機体として登場。
原作通りバエルのお供としてB-7-2に出現する。
バスターソードによる攻撃と特殊移動を使ってくるが、電撃角は未確認。
EXVS.2 XB
CPU機のみならずバエルのアシストとして登場。
ガエリオからマクギリスを逃がした際の再現で相手を拘束する。
それ以外の追加攻撃だとかレバー入れで攻撃が変わることはないが、その分補正率に優れておりかなり頼れる副官。
勿論原作と異なりガエリオを抑えても撃破されることはないので捕まえたら追撃に行こう。
【余談】
型式番号のV08はヴァルキュリア・フレームの8番機を意味する。
Reは8番機であるグリムゲルデのフレームを使用して6番機であるヘルムヴィーゲを再現したという意味合いだと思われる。
0526は本機のパイロットとなった石動役の担当声優である前野智昭の誕生日・5月26日が由来となっている。
ガンダム・バルバトスルプスによる
ハシュマル撃破に貢献したヴァルキュリアバスターソードだが、当初の予定にはなく急遽決定した演出らしい。
また、この戦闘の反響が大きかった事と、肝心の本機の活躍が地味だったために一部からは「豪華な武器スタンド」と揶揄されるようになってしまい、
ハシュマルの方に付属していたバルバトスルプス用の太刀も没設定となった。
ちなみに柄の部分が太い事と重量もあるため、HGガンプラでバルバトスルプスに持たせるには改造が必要。
後にMETAL ROBOT魂でバルバトスルプスが発売された際にヴァルキュリアバスターソードが付属。
無改造で再現できるのはいいのだが、商品紹介もあたかもバルバトスルプス用の装備のような扱いになってしまっている。
最終更新:2023年08月29日 23:08