【設定】
三百年前の厄祭戦時代に開発された72機のガンダム・フレームの内の一機で、序列64番目の悪魔の名前を持つモビルスーツ。
夜明けの地平線団討伐の報酬としてテイワズが鉄華団に譲渡したハーフメタル採掘場で
ハシュマルやプルーマと共に発掘された。
発掘時、プルーマを押さえ込むような格好で出土した事もあり、戦闘中に地下に埋没したまま三百年の年月を経たものと思われる。
周囲にはダインスレイヴの弾頭も一緒に埋まっていた為、壮絶な戦闘が繰り広げられた事が想像出来る。
発掘された当初はエイハブ・リアクターがスリープ状態で機能凍結されており、鉄華団の技術では起動する事が出来なかったため、テイワズの技術部門に持ち込まれて、リアクターの再起動と機体のオーバーホールが行われ、獅電改に代わり
ノルバ・シノの乗機となった。
発掘時及び厄祭戦時代の時は
ガンダム・バエルなどと同様に白を基調としたカラーリングでまとめられていたが、改修に際してヤマギ・ギルマトンの要望からシノのパーソナルカラーであるピンク(マゼンタカラー)にリペイントされ、流星号の名も受け継がれた。
フラウロスはシノの乗る流星号としては四代目にあたり、そのカラーリングもあって関係者であれば誰の乗機であるか一目瞭然となっている。
なお、カラーリング変更の際に発生するコストについてはシノが自腹を切った。
他のモビルスーツがナノラミネートアーマーの防御を突き破る目的で近接格闘兵装を装備しているのに対し、フラウロスはそのトレンドに逆行するかのように複数の火砲を搭載した砲撃ユニットを背部に装備する。
これは射撃兵装によってナノラミネートアーマーの防御を突き破る事を目的とした上位機構であり、フラウロス本体もその能力を最大限に引き出す為に砲撃モードへの可変機構を持つ。
砲撃モードでは腕部ガントレットを展開し下半身を前後逆にすることで四脚姿勢を採り機体の安定性を高め、地上戦での命中率向上や砲撃時の衝撃吸収に役立てている他、攻撃の即時回避の補助にも活用される。
なお、流星号の特徴であるアイペイントは、機体の可変機構を考慮して頭部アンテナと砲撃ユニットにそれぞれ描かれている。
【武装】
アサルトナイフ
ピック状の先端部を持つナイフ。
他の機体の物と比較して小型で扱いやすい近接白兵武装。
マシンガン
砲撃ユニットの下部にアームを介して接続されている120mm口径の機関砲。
マニピュレータで使用する為のグリップも備わっているが、砲撃ユニットに装着した状態でも使用可能。
レールガン
フラウロスの主兵装として背部の砲撃ユニットの上部に二基搭載されているレールガン。
砲身側面に照準用センサーが搭載されている。
シノはこれを「ギャラクシーキャノン」と名付けている。
ツインリアクターシステムから生み出される電力を集中する事で爆発的な初速を生み出す事が出来る。
その正体はレアアロイ製の特殊弾体をレールガンで撃ち出す「ダインスレイヴ」と呼ばれる上位機構であり、ナノラミネートアーマーの防御すらも突き破る程の貫通力を持つ。初使用時は使い勝手がわからないシノのために、ヤマギ・ギルマトンがアシスタントとして同乗した。
なお、ダインスレイヴは厄祭戦終結後、ギャラルホルンによって使用を禁止する条約が制定されており、鉄華団では通常交戦時はこの条約に辛うじて抵触しない通常弾体を使用する。
ショートバレルキャノン
状況に合わせて換装される短砲身のレールガン。
ダインスレイヴ弾体の装填は出来ないが取り回しに優れており、移動しながらの砲撃にも対応可能。
その性質上乱戦に於いて威力を発揮する。
ダインスレイヴ
フラウロスのデータからテイワズの工房が再現を行ったレールガン用の特殊弾体。
シノはこれを「スーパーギャラクシーキャノン」と命名している。
先端部が鋭角化された大型弾であり、ツインリアクターシステムの出力によって単体かつほぼ通常状態で使用可能。
ギャラルホルンの運用するそれと比較して装備自体は小型であるものの、弾体のサイズもあって通常弾と比較して取り回しに難があり、用意された物も一発のみであった。
【原作の活躍】
MA・
ハシュマルの足止めをすべく、ギャラクシーキャノンで岩壁を崩して進路を塞ぎ、クリュセに向かう
ハシュマルと随伴する無数のプルーマを遠距離から砲撃して仲間達を支援している。
この時サブパイロットとしてヤマギ・ギルマトンが搭乗していた。
名瀬・タービンや
ラフタ・フランクランドといったタービンズのメンバーの命を次々と奪ったジャスレイ・ドノミコルス率いるJPTトラストとの戦いでは、ショートバレルキャノンで黄金のジャスレイ号を攻撃。
アリアンロッド艦隊との戦いではダインスレイヴの攻撃からライドの雷電号を庇い、左側レールガン、左腕を失ってしまう。
シノがアリアンロッドに一泡吹かせる為にヤマギが事前に用意していたレアアロイで作られた銛状の大型弾体を装填し「ダインスレイヴ」としてホタルビを使った特攻からの砲撃でラスタル・エリオンを直接狙うも、直前にジュリエッタ・ジュリスにより砲身をずらされた事で失敗に終わる。
その後、単機でアリアンロッド艦隊に突撃するも集中砲火を浴びて撃墜された。
【搭乗者】
ノルバ・シノ
CV:村田 太志
鉄華団実働一番隊隊長。
エドモントンでの戦闘後は鉄華団の組織再編に伴い鉄華団実働一番隊『流星隊』の隊長に就任、同時に入団希望者の練兵教官も兼任するが、新しい仲間が簡単に死なないよう自分から飴と鞭の「鞭役」を買って出ている。
一方で新入団員であるザック・ロウに対して、夜遊びの際に力関係を逆転させてしまうなど、情けない一面も覗かせている。
戦闘でも専用にカスタマイズした獅電改や
ガンダム・フラウロスを駆り様々な戦いに身を投じる。
アリアンロッド艦隊との戦闘で敵ダインスレイヴ隊の砲撃からライド・マッスの乗機を庇って腕を負傷、一旦イサリビに戻ったのち、敵を抑えるという目的で、艦隊を指揮するラスタル・エリオンのスキップジャック級戦艦へ捨て身の攻撃を決行することを提案、実行に移す。
これはフラウロスにたった一発だけのダインスレイヴを装填して行う賭けであった。
出撃前に彼の手当てをしつつ心配するヤマギに対して「終わったら2人で飲み明かそう」と持ちかけ軽口を叩く。
しかし、フラウロスのダインスレイヴが発射する寸前に三日月と交戦中だった
ジュリエッタ・ジュリスの攻撃により射軸をずらされ、ダインスレイヴの一撃はブリッジに直撃せず、その後、無念の叫びを上げながら彼は敵艦に向かって特攻し、その結果、敵の集中砲火によりフラウロスは大破、命を落とすこととなった。
この時に大破した機体は、撤退するために、レーダー妨害用に散布されたナノミラーチャフに巻き込まれて流されてしまい、遺体の回収には至っていない。
その後、ユージンの話により明らかとなったことだが、自分に懐いていたヤマギ・ギルマトンの想いが、家族に向けてのそれとは違う『特別なもの』であったことには気付いていたようで、そんな彼と出撃の直前に交わした「二人で飲み明かす」という約束は、彼の戦死により叶わないものとなってしまう。
【VS.シリーズの活躍】
EXVS.2 XB
新規プレイアブル機体として参戦。これで鉄華団のガンダム・フレームが揃った。
コストは2000で、マシンガンやショートバレルキャノンを主体とした射撃機体。
格闘武器はアサルトナイフで、覚醒技で無限赤ロックのスーパーギャラクシーキャノンも使用可能。
降りテクが無いため後方からの支援射撃が基本…と見せかけ、「大きく動きながら視界を奪い、強烈な銃口を押し付けられる」レバー特射を主軸とした前衛気味のスタイルが最も得意。
特射は地上撃ちすると無限赤ロックとなり、これだけでも十分個性となる。しかし露骨に下がるとかえって警戒されやすく、他の武装が比較的素直なことから後方支援はさほど得意ではない(実弾オンリーで強実弾もない)。
アシストとして
ランドマン・ロディ(チャド機)の斧投げ、グシオンリベイクフルシティの突撃の2パターンが有る。特にグシオンの突撃はバリア付き&強制ダウンといいとこ尽くめなので積極的に回していきたい。
鉄血らしく移動撃ちゲロビにはほぼ無力で、格闘耐性はともかく高機動射撃機に対する自衛力はかなり低め。
2000としては前衛プレイも出来る方なので、いかにタイミングよく飛び込み、戦果をあげられるかが肝となる。
EXVS2OB
概ね同等の性能で継続。
完全にそのままということではなく、赤ロックが伸びたり地上撃ちの特射の弾速が上がった代わりに同時発射から片方ずつ発射に代わったり、レバー入れ特射のダウン値が下がり、S覚醒時には命中前に入力する必要があるが追撃が可能。
アップデートで弾の強さを中心に全体的に大幅強化。
降りテクこそ手に入らなかったもののそれ以外に必要なものは概ね取り揃え、
初代よろしく「降りテクがない代わりにひたすら弾を強くする」キャラと化し勝率54%台を叩き出した。
復活レクスのアシストとしても登場。本機の覚醒技→特攻して爆散する1発限りの博打武装。
【勝利・敗北ポーズ】
勝利ポーズ
通常時:両腕をわきで締め決めポーズ。角が光る。
覚醒時:変形しギャラクシーキャノン発射ポーズ
敗北ポーズ
大破して漂う。原作の最期。
最終更新:2023年12月18日 15:58