230オールアムロVSシャア軍団VS
ガンダム兄弟2021/08/05(木) 00:49:43.01ID:LnirMIMA0
趙雲「まずは私が!」
関羽「我らの後に続け!」
曹操「全軍進撃! この世界の者に機駕の覇道を見せつけよ!」
最初に飛び出したのは三璃紗の連合軍。
彼らはデビルメガノイドの群れに狙いを定めると、10倍以上の大きさの敵機に勇猛果敢に飛び掛かっていく!
爆熱丸「やるなあ~あいつら」
騎馬王丸「では我らは向こうのでかぶつを狙うとするか」
元気丸「いっくぞ~!」
ゼロ「フェザードラゴン、召喚!」
続いて天宮・ラクロアの勇者たちがデビルメカブーストたちに攻撃を仕掛けた。
小兵といえど侮れぬ力をもった彼らの前に、メカブーストたちは次々と撃破された。
オルテガ「異世界の連中もなかなかやる」
マッシュ「ここは
日登町も負けてられないな」
ガイア「よし! オルテガ! マッシュ! 久しぶりにジェットストリームアタックを仕掛けるぞ!」
ハモン「黒い三連星が活躍するのなら、あなたも負けてはいられませんね?」
ランバ・ラル「無論だ! やるぞラル大尉!」
ラルさん「よしきたラル大尉!」
行きぴったりのダブルヒートロッドによる溶断攻撃を受け、成す術なく爆散するデビルバッシュ。
その光景を見て、金髪の青年は口笛を吹いた。
ハイネ「やるねオッサン連中。同じグフ乗りとして負けられない!」
アスラン「なら俺が空中から敵を攪乱します。その隙に……」
ハイネ「いやいや、それには及ばんよ。だってお前を必要としている連中は他にいるからな」
アスラン「え?」
首を傾げたアスラン。その時、彼の耳に飛び込んできたのは……
♪生え上がぁれぇ~ 生え上がぁれぇ~ 生え上がぁれぇ~ ヒタイダー!
アスラン「こ、この歌は!?」
ルース「髪よぉ~♪」
カクリコン「フサれぇ~♪」
ガトー「来い
アスラン・ザラ、いやヒタイレッド!」
五飛「今こそ悪に正義の怒りをぶつけるのだ!」
妹蘭「戦え
猛魂戦隊ヒタイダー!」
カガリ「頑張れヒタイレッド! 帰ってきたらビールかけならぬチリソースかけでお祝いだ!」
アスラン「くそぉ……俺は100スレまで行ってもヒタイダ―とチリソースから逃げられないのか!?」
アスランは怒りと絶望を込め、地上へ爆撃を仕掛けていたデビルウィル・ウィプスをトゥ!ヘァー!と撃墜した。
231オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2021/08/05(木) 00:50:50.40ID:LnirMIMA0
クリス(元ヒタイホワイト)「よかった……わたし、今日は前髪降ろしておいて」
バーニィ「わ、わ! クリス前見て前! 敵が来てる!」
クリス「え……」
一瞬油断したクリスの目前に迫るのはデビルカプリコやデビルブラッカリィ。
だがNT-1が慌てて防御態勢を取るより早く、背後から飛び出たファンネルが敵を撃墜していく。
ハマーン「近寄るな、俗物!」
クリス「あ、ありがとうございます!」
ハマーン「礼には及ばん。非戦闘員の避難はまだ終わっていない。学校に敵を近づかせるなよ」
バーニィ「はい!」
カトック「さすがハマーン先生。キュベレイに乗ったら別格だな」
マリュー「私たちも負けてられないわね。ローエングリン、撃て!」
ナタル「ゴッドフリート、てぇーー!」
ナトーラ「つ、続けてフォトンブラスターキャノン、発射!」
ハマーンの活躍に奮起し、マリューらもまた敵機に向けて艦砲射撃を行った。
戦艦の主砲クラスの攻撃の前では得意のバリアーも通じず、展開していたオーラバトラー、グランチャーは次々と撃墜されていった。
ドズル「この町の住民をやらせはせん、やらせはせんぞ! このビグザムで敵を焼き払っている内に!」
ゼナ「さあ皆さん、急いで船に避難を!」
ジンネマン「ガランシェールは避難が終わるまでここに固定! その間の護衛は任せたぞマリーダ!」
マリーダ「了解だマスター。たとえ魔法少女でなくなっても、このクシャトリアがあれば問題ない」
ソーマ「大佐と商店街のみんなは私が守る!」
ジュリエッタ「いいえ! ラスタル様と商店街の人たちを守るのは私の仕事です!」
ロアビィ「燃えてるねえお嬢ちゃんたち」
セルゲイ「ふ、だが確かに、いつもの仲間と轡を並べて戦うこの高揚感、悪くない」
デマー「あいつは黒、あいつは赤、あいつは……白! 白がいいんだよオオォォ!」
ウルフ「おおーい! 誰かウチの大将止めてくれ! 敵に白い機体見つけて飛び出してった!」
ザコソルジャー「てか白い機体ってバロンズゥザコ!? 仮にもラスボス機相手に突っ込んでくなんて何考えてるザコか!」
パーラ「たくしょうがねえなあ! Gファルコンで回収すっぞ!」
ザコソルジャー「了解ザコ!」
ムウ「よーしウチのカミさんも商売敵もがんばってんだ。お前らもしっかり頑張れよ」
アウル「口だけ出してないでまずアンタが働けよロクデナシ!」
ステラ「うぇ~い! マユもシンも頑張ってる! ステラ、ネオの分も戦う!」
スティング「あ! そんな急に飛び出したら敵の的に……」
スティングの懸念は辺り、飛び出したガイアガンダムを狙ってデビルドミネーター率いるオーバーマン軍団が動き出す。
だが、ドミネーターの伸ばした手がガイアガンダムに迫ろうとした瞬間、“四本足”のMSがその手を食いちぎった。
それからピタリと着地すると、ガイアガンダムの方へ振り返った。
ステラ「リクオー! ひさしぶり!!」
その“四本足”のMS――MS忍犬を見たステラは嬉しそうに声をあげた。
232オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2021/08/05(木) 00:51:37.14ID:LnirMIMA0
スティング「油断すんなステラ! そのオーバーマン、まだ生きてるぞ!」
なおも再生してガイアガンダムに襲い掛かろうとするドミネーター。
しかしその背後には、すでに一機のガンダムが影のように張り付いている。
ドミネーターを抱え上げ、大ジャンプするガンダム。
そのまま大気圏を突破すると、今度は炎を纏いながら一直線に地上に落下! 敵の頭部を地面に強か叩きつける!
ラスタル「むう、あの技は!?」
セルゲイ「知っているのかラスタル!」
ラスタル「うむ、あれは一年戦争で活躍したMS忍者、人呼んで『Gの影忍』が編み出した必殺技。
Gの影忍はこの技で敵の忍者を倒し続け、テキサスコロニーの大地を血で真っ赤に染めたという……!」
リョウガ「……昔の話だ」
ネオ「ありがとな、ステラを助けてくれて」
リョウガ「礼には及ばん。あの娘には、リクオーを救ってもらった借りがある」
足元にじゃれつくMS忍犬を撫でながら、青年はこともなげに言った。
リョウガ「それよりよそ見をしている場合ではない。敵は既に、戦艦の中に入りこんでいるぞ」
ロアビィ「なんだって!?」
ガランシェール:格納庫
キラル「……ふん、それも全てお見通しよ」
人々でごった返す格納庫で、キラル・メキレルは避難民に化けて入り込んでいた賊を一刀両断にぶった切った。
キラル「身体は機械、さしずめデビルコマンダーとその配下のデビルソルジャーといったところかな? 他にもまだいるな、出てまいれ!」
キラルの挑発を受け、隠れていたデビルコマンダーたちは続々とその正体を現す。
一転してパニックに陥る格納庫。だが、生身で戦えるのはガンダムファイターだけではない。
デギン「ワシらもゆくぞレビル! 人々を守るのじゃ!」
レビル「うむ、老兵の力、見せてやる!」
彼らは着ていた上着を脱ぎ捨てると、老人とは思えないほど鍛えられた身体でデビルコマンダーたちに掴みかかる。
デラーズ「おお……! まさかここでデギン・ザ・グレートとジェネラル・レビルの伝説のタッグの復活を見ることができるとは」
往年のプロレス技で次々とデビルコマンダーたちを沈めていく二人の姿に、
当時のセコンドであったデラーズは感涙した。そこへ遅れてドモンも駆けつけた。
ドモン「無事かキラル!」
キラル「こちらは問題ない。それより外の様子は? 避難は終わったのか?」
ドモン「非戦闘員の避難はほぼ完了した。各戦線もみんなの奮闘で少しずつ押し返しつつある。それに、シロー兄さんたちも戻ってきてくれた!」
233オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2021/08/05(木) 00:52:22.95ID:LnirMIMA0
学校:西防衛線
トビア「やった! 敵の防衛線を突破した!」
ウモン「学校が見えたゾイ!」
ガロード「サンキューな、援軍に来てくれて助かったぜ」
ランスロー「この町の未来を救うためだ」
ルチル(生身)「感謝してよね、私が生身で出撃するなんて滅多にないんだから」
ジャミル「フル・フロンタルの野望を止めるんだ、ガロード!」
イオ「援軍といやあ、まさかお前まで現れるとはな」
ダリル「勘違いするな。カーラやミーア、リビングデッド課のみんなを助けるためだ!」
イオ「へへっ、似たようなセリフ昨日も聞いたな? ……今度は後ろから撃ったりするなよ?」
ダリル「それは貴様だろ!」
ガンダムXディバイダー、フェブラル、パーフェクト・ガンダムといった援軍が先陣を切る中、
後に続くマザーバンガードを落とさんと、左翼からは新たにデビルガラバをはじめとするオーラ・ファイターが迫る。
エレドア「まずい、追いつかれるぞ!」
三日月「わかった。俺が降りて叩き潰すよ」
シロー「いや待て! なにか来るぞ!」
そういってシローが指差した先には、山から駆けおりてくる無数の野良モビルシチズンたち。
セカイ「あ! やせいの ベアッガイがとびだしてきた!」
そのうち、先頭にいたベアッガイが大ジャンプ。ガラバに着地するとその鋭い爪を振り下ろす。
ベアッガイ「モキュ!」
ママッガイ「も、もきゅもきゅ、きゅーも!」
プチッガイ「モキュモキュ!!」
ダリル「ここは俺たちに任せて先に行け……だと? すまないベアッガイ!」
セイ「え、ダリルさんベアッガイの言葉わかるの?」
サンダース「まさか野良モビルシチズンが手を貸してくれるなんて……」
シロー「フル・フロンタルに怒っているのは俺たちだけじゃない。住処を追われた野生動物だってそうなんだ」
セカイ「ああ! 行こうぜ! あいつらの想いも背負って!」
カレン「……なあ、盛り上がってるところ聞くのは野暮なんだが、いつの間に野良モビルシチズンは野生動物のカテゴリに入ったんだ?」
モニク「わ、わたしに聞くな!」
ベラ「総員、耐衝撃用意! これよりマザーバンガードは学校に向けて突貫します!」
234オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2021/08/05(木) 00:54:16.94ID:LnirMIMA0
AM07:56
フル・フロンタルは困惑していた。
フロンタル「これは……どういうことだ?」
イザーク「キョシヌケ-! キョシヌケ-!」
ディアッカ「チャーハン! チャーハン!」
ニコル「二人とも、いくら出番が少ないからって、セリフで無理に個性を出そうとしなくても……」
バニング「おまえたち腰を入れろ! 絶対にここから退くなよ!」
モンシア「ラグビー魂見せてやりましょうや!」
ネーナ「も~せっちゃんはどこ~?」
ギリ「おい! 戦場でフラフラするな! 僕が守ってやるから傍にいろ!」
つい数分前まで成す術なく絶望に暮れていた日登町の人々は、打って変わっていつもの明るさを取り戻している。
ウッソ?「よう、オレ、ウッソ・エヴィンってゆーんだ」
シーブック?「このチ〇ポコユリがー!!」
エリシャ「あそこで戦ってるの、シーブックくん……?」
マルチナ「なんだかキャラがいつもと違うような……」
ウッソ「い、いつの間に
マンガバンまで……」
異世界からの増援は止むことなく、今も続々と参戦を続けている。
ガエリオ「雑兵め、アルミリアに近づくな!」
アルミリア「この声……お兄様ですの?」
マユ「アルミリアのお兄さんって、行方不明になってた?」
マクギリス「相変わらずいい腕だなガエリオ」
ガエリオ「馴れ馴れしくするな! いいか、見逃すのは今だけだからな! アルミリアと町を守り切ったら今度こそお前を
ミンチにする!」
マクギリス「楽しみにしておくよ」
ヴァルダー「フハハ、どうやら困っているようだなトレーズ! ここは貴様の永遠のライバルである私が手を貸してやろう!」
トレーズ「ああ、よろしく頼むよ。『
暗黒の破壊将軍』
ヴァルダー・ファーキル」
ヴァルダー「……え? ト、ト、トレーズ? 貴様今なんと……もう一度! もう一度我が名を呼んでみろ!」
アリーサ「いいから口より手ぇ動かせよオッサン!」
憎しみ、いがみ合っていた者たちは遺恨に目を瞑り、互いの背中を守り合っている。
アイーダ「ベルリ! 無事!?」
ベルリ「アイーダさん! 町の外からわざわざ僕を助けに……!」
アイーダ「当たり前じゃない! 私にとってあなたは大切な弟みたいな存在なんだから!」
ベルリ「」
カーヒル「姫様にとって弟ならば私にとっても弟! いま助けに行くぞベルリくん!」
アイーダ「もうカーヒルったら、姫様じゃなくて名前で呼んでっていつも言ってるじゃない」イチャイチャ
ベルリ(血涙)「うおおおおおおおおお!!」
マオ「おお! ベルリはんが目にも止まらぬパンチの連打でデビルゴレームをボッコボコにした!?」
ゼハート「あれぞ真の哀しみを背負った喪男だけが習得できる奥義、壁殴り百裂拳! ふっ、ベルリめ。遂に私と同じ領域に達したか」
フラム「なんて悲しい奥義なの……」
ジュドー「ミネバ! プル!
プルツー!」
プル「ジュドー!」
プルツー「よかった、生きていたんだな」
ジュドー「あったりまえだろ! お前たちを残して死ぬもんか」
ミネバ「しんじてたぞジュドーお兄ちゃん!」
ジュドー「すぐにアイツラ片づけてまた戻ってくるからな。行くぞルー!」
ルー「オーケージュドー!」
ハマーン「おい小娘! 私がいないと思ってジュドーの相棒面するんじゃない!」
235オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2021/08/05(木) 00:54:40.48ID:LnirMIMA0
ルナマリア「良かったね、ルーもなんだかんだでジュドーくんといいカンジになりそうで」
シン「おーいルナ! ボーッとしてないで暇ならこっち手伝ってくれよ!」
ルナマリア「うん! デビルトミノ軍団に私たちのラブラブパワー見せつけてやるんだから!」
レイ「ならば俺はお邪魔かな?」
シン「レイ! お前無事だったんだな!? 心配したぞ、昨日戦ってからずっと姿を見なかったから……」
レイ「すまない。俺もギルの指示で色々動いていたんだ。だが町の危機にどうしてもお前と一緒に戦いたくてな」
シン「そっか、ありがとなレイ。やっぱお前、俺の最高の友達だよ」
レイ「気にするな、俺もお前のことが好きだからな」
ルナマリア「ウホッ!?」
レイ「もちろんお前のことも好きだぞルナマリア。さあ、デビルトミノ軍団に、俺たち赤服の結束見せつけるぞ!」
そして、一番解せないのはガンダム兄弟たちだった。
フロンタルの計画にとって一番やっかいな彼らは、二度と立ち上がれないよう念入りに叩きのめしたはずだ。
フロンタル「なのに、どうしてまた立ち上がり戦おうとする……?」
フロンタルは首をかしげながら空を見上げた。そこで、あることに気づく。
フロンタル「アクシズの……動きが止まった?」
同時刻 宇宙:アクシズ外縁
キラ「いいよヨナ兄さん、リタ義姉さん! アクシズの落下速度が落ちてきた」
キオ「敵の首は僕が狩るから、二人はアクシズに集中して!」
ワームホールぎりぎりに浮かぶアクシズ。そのアクシズの頂上で光の翼を広げるMSはガンダムフェネクスだ。
フェネクスの光の翼はアクシズ全体を包み込み、さながらクレーンのように上へと上へと引っ張り上げているのだ。
ヨナ「そうだ! もうワームホールを閉じるのが不可能なら、せめて住民が安全圏まで避難する時間を稼ぐ!」
リタ「みんなが無事に逃げ出せるまで――絶対にアクシズは落とさせないんだからーーっ!」
236オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2021/08/05(木) 00:55:46.37ID:LnirMIMA0
フロンタル「ちい、フェネクスか。余計な真似を」
バナージ「リタ義姉さんだけじゃない……!」
さらにネオ・ジオングの前に立ちあがったのはボロボロのユニコーンガンダム。
ユニコーンは全身のサイコフレームを発光させながら力場を発生させ、下からアクシズの落下を押し返しているのだ。
フロンタル「バナージ君!」
ネオ・ジオングはすぐさまユニコーンを排除しようと動き出した。
だが、その攻撃から庇うように、同じようにボロボロのウイングガンダムゼロ、
アハヴァ・アジール、ビグ・ラングが立ちふさがる。
フロンタル「また君たちか。本当に諦めが悪いな君たちは」
マイ「当たり前だ……」
バナージ「町のみんなが頑張っているのに……」
アルレット「主役の私たちが寝てられるワケないでしょ! このスレのタイトル100回読み直しなさいよ!」
フロンタル「あれほど私に完膚なきまでに負けておいて、よくそう口が回るものだ」
バナージ「確かに俺たちはあなたに負けたかもしれない。だがこの町の人たちは……日登町はまだ負けていない」
フロンタル「認めよう。確かにそれは予想外だった。まさかここに来て、あれほど恐怖に怯えていた住人たちが息を吹き返すとはな。
それに異世界からの援軍まで。いずれも私が見た未来にはなかった光景だ」
ヒイロ「予想外だと?」
その感想を、ヒイロは一笑に付した。
ヒイロ「この戦場に降りた時から、俺のゼロはこうなる未来を既に予測していた。
なのにお前が知らなかったということは、その機体のゼロシステムが壊れているか……」
そう言いながら、ヒイロは学校で多くの仲間たちに囲まれている
アルとシュウトをじっと見つめる。
ヒイロ「もしくはMSに乗らないというだけで俺たちの弟を見くびり、計算から除外してしまっていたかだ」
フロンタル「…………!」
コクピットの中でフロンタルは唇を噛んだ。
しかし声色だけはいつも通り冷静に、余裕をもってガンダム兄弟に語り掛ける。
フロンタル「なるほど。確かにゼロシステムの扱いについて、私は君に劣るようだなヒイロ・ユイ。
変わったお友達の多い、アルくんとシュウトくんを見くびっていたのも事実だ」
だが、と彼は続けた。
フロンタル「住民がいくら頑張ったところで、アクシズがあと数分で落ちることに変わりはない。
君たちは結局私を止めることは出来ず、敗北は明らかだ。違うかな?」
ヒイロ「フル・フロンタル。お前と、それにバナージ兄さんも一つ勘違いしている」
バナージ「え?」
フロンタル「なに?」
ヒイロ「俺たちは確かにお前に負けた。だが、ガンダム兄弟もまだ負けていない」
237オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2021/08/05(木) 00:56:17.27ID:LnirMIMA0
そのとき、地面が大きく揺れた。
アルレット「なにあれ、さっきヒイロが破壊した瓦礫の下からおっきな門が出てきたわ」
マイ「あれはザクレロゲート! また異世界に繋がる扉が開くのか? だけど、この反応はまさか!」
バナージ「! そうか、そういうことなんだなヒイロ!」
フロンタル「なんだ、今度は何が出てくる」
ヒイロ「フロンタル。お前はもう一つ勘違いしている。お前は俺をもっとも警戒しているといったな。
だが、お前が本当に恐れ、警戒すべきだったのは、俺たち家族の中で最強の……『アイツら』だ」
そういってヒイロは眩しそうにザクレロゲートを見た。
光と共にゲートの中から出てきたのは――
ハイパーキャプテンガンダム「……時空転移を確認。空間座標・時間座標から見てここが日登町である可能性99,8パーセント」
翔烈帝
劉備ガンダム「よっしゃー! ようやく戻ってきたぞ!!」
アル「キャプテン……!」
シュウト「劉備……!」
光の中から現れた二人を見て、アルとシュウトはバリアから飛び出ると、わき目もふらず駆け寄ってくる。
劉備「よ、久しぶりだなアルにシュウト。ちょっと背伸びたか?」
キャプテン「劉備、この時空は私たちがいなくなってから数時間しか経過していない。背が伸びた可能性は非常に低い」
劉備「マジで!? あんな何年もかかった大冒険だったのに!?」
シュウト「ほんとに……ほんとにキャプテンと劉備なんだね」
劉備「だから言ったろ、俺たちは必ず戻ってくるって」
そういって劉備は、抱き着いてきた二人の頭をワシワシと撫でた。
キャプテン「劉備。積もる話は後だ。状況を分析したところ、事態は緊急を要するらしい」
劉備「だな。なんでか空からはアクシズが落ちて来てるし、知らないロボットと住民が戦ってるし――何より、目の前にはコイツがいる」
フロンタル「…………」
機体越しにフロンタルと睨み合う、キャプテンガンダムと劉備ガンダム。
その背中にヒイロは声をかけた。
ヒイロ「すまない。後は頼めるか」
キャプテン「もちろんだ。今まで留守にしてすまなかった」
劉備「アル、シュウト。もうちょっとだけ待っててくれるか? 今からこいつを、パパッとやっつけるからよ!」
アル「キャプテン、僕たち、なにをしてればいい?」
キャプテン「ならば応援してくれ。君たちの声が聞こえる限り、私たちは誰にも負けることはない!」
次回、オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟最終戦
ハイパーキャプテンガンダム&翔烈帝劉備ガンダム
VS
フル・フロンタル【ネオ・ジオング】開戦――!
238通常の名無しさんの3倍2021/08/05(木) 09:10:34.59ID:sJ1to3KS0
乙です。
忍犬リクオーなんて昔のネタよく引っ張り出したな
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最終更新:2023年05月16日 10:54