折れぬ心
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禁忌の胎動
COMMAND C-97 青 1-3-0 U
普通に使った場合の効果は、常時タイミングの5点回復。プリベントやターン1枚制限を持つ事などの違いはあるが、概ね半舷上陸と同じ効果である。つまり、3国力のカードとしては明らかにパワー不足であり、追加効果の発動を狙わないのであればデッキに投入する意味は無いと言えるだろう。
追加効果が発動した場合、回復量は一気に元の3倍の15まで跳ね上がる。これは5国力のカードである抱擁と同値であり、3国力のカードとしては破格の値。その上で常時タイミングでプレイ可能、プリベントの値も抱擁より高いなど、非常に強力な回復カードに変貌する。
追加効果が発動した場合、回復量は一気に元の3倍の15まで跳ね上がる。これは5国力のカードである抱擁と同値であり、3国力のカードとしては破格の値。その上で常時タイミングでプレイ可能、プリベントの値も抱擁より高いなど、非常に強力な回復カードに変貌する。
ただ問題は、カウンターを使ってくる相手がどれだけ居るのか、という事である。最近では双極の閃光の登場によって、3国力以上のデッキであればどんなデッキでもカウンターを使用してくる事があり得る環境にはなったが、それでも赤以外のデッキに実際にカウンターされる事は稀。相手がカウンターを使ってこなければ十分なパワーを発揮できない以上、メインから投入するのは躊躇われる。
では赤相手のサイドカードとしてなら優秀なのか、と言われるとこれも難しい。一般的に、カウンター入りの赤デッキというのは低速のコントロールデッキである場合が多く、攻撃力は低くなるものである。そうした相手に対しては、わざわざ回復を積み増す必要性は低いし、何より回復量が同じ抱擁のプレイが普通に間に合うため、コストが軽い代わりに限定状況でしか活躍できないという性質を持つこのカードを優先する理由は乏しい。
では赤相手のサイドカードとしてなら優秀なのか、と言われるとこれも難しい。一般的に、カウンター入りの赤デッキというのは低速のコントロールデッキである場合が多く、攻撃力は低くなるものである。そうした相手に対しては、わざわざ回復を積み増す必要性は低いし、何より回復量が同じ抱擁のプレイが普通に間に合うため、コストが軽い代わりに限定状況でしか活躍できないという性質を持つこのカードを優先する理由は乏しい。
そもそも、このカードが15点回復の条件を満たすという事は、何かしらの自軍カードがカウンターされた事を意味する。相手のカウンター戦略が有効に機能した後にはじめて効果を発揮できる、というこのカードの性質は対策カードとしては後ろ向き過ぎる感が否めない。自軍の切り札を妨害された後でちょっと多めの回復ができたからといって、盤面をひっくり返せるという訳でもない。カウンターの対策という視点で言えば、相手のカウンター戦略そのものを妨害するレジスタンスなどを用いた方が遥かに有効であろう。
展開スピードとカウンターを兼ね備えたアフリカロックのようなデッキ相手のサイドカードとしてであれば、それなりに見所があると言えるだろうか。ただ、その場合でもアフリカ独立解放戦線や幻のコロニーを妨害できるオペ割の方が重要なので、優先順位としては高いとは言えない。