【作品名】魔法少女リリカルなのは 氷結の騎士
【作者名】note
【原作名】魔法少女リリカルなのは
【警告点】オリ主 残酷な描写
【識別子】魔法少女リリカルなのは オリキャラ 異世界トリップ 習作 批評募集 批判募集 処女作
【評価日】
【話数・文字数】話数:6話/1話平均:4,405文字/合計:26,428文字
【批評】 2012/08/24(金)
元軍人夜城悠。
自宅で本を読んでいた彼はリリカルなのはの世界に飛ばされる。
元軍人という設定、夜城悠という微妙に香ばしい名前、異世界トリップなど読者に鋭い先制ジャブを喰らわす期待作
ついでにリリカルなのはの世界にトリップしたときになのはと同年代の体に変異してしまうなどなどの終始御都合展開で話が進む傾向にある
現時点ではオリ主という異物がありながらそれほど原作から乖離しない典型的原作沿い作品であろう
あまり原作(未来)を変えるべきではないというスタンスなのにフェイト、アルフの二人と協力関係になるなどいまいちはっきりしない
さらに最新話では初対面のはやてに対し「異世界」出身、現在「傭兵」であることを平然と明かすなど本当に分からない
しかも衣食住に困窮したが為にフェイトアルフの「傭兵」となった主人公に対して
突如はやてが「そんなら私が君の世話を見てあげるわ!」となる驚異的にして斬新な御都合展開にはさすがの私も茫然自失となった
アニメの世界であると認識しながら初対面のフェイトをフェイトであると認識するなどそこかしこに地雷要素が埋まっている
また元の世界に帰りたいだの原作をどうしたいだのの明確な目標も主人公には現状では一切ない為
物語の着地地点がどうしたいのかさっぱり分からないなど物語としての盛り上がりなどに欠ける
ただ文章自体は癖のない三人称でSide使いでもない為スコップが砕かれるような破壊力はないことは評価に値する
それでも文章作法に時折ミスがある、描写表現に尖ったところがなく不可もなければ可もない平凡の域を出れていない
改行スペースも多い傾向があり、それが嫌な人には読まれずにブラウザバックされてしまうかもしれない
現状では見所の少ない典型的な空気オリ主物で原作沿いである以上それほど特筆すべき点もないのが残念
元軍人という設定もほとんど生かされておらずオリ主物の典型的な死に設定であることもマイナス
余談だが主人公のセリフに「元の世界では軍人をやっていた。今はこんな体になってはいるが中身は21歳だ」とあるが
日本人ならば自衛隊は軍人ではないではないし国外の軍人ならば若干二十一歳でもなれるものなのか私にはふと疑問だった