1.1.1 時は19世紀末
19世紀末の物理学者たちは、いくつかの問題を抱えていました。その有名なものとして、
①黒体輻射の問題
②光の媒質が一体なんなのか?
という二つの問題です。一体何のことだか分からないと思いますが、ここでは無視してください。あとで解説します。
①黒体輻射の問題
②光の媒質が一体なんなのか?
という二つの問題です。一体何のことだか分からないと思いますが、ここでは無視してください。あとで解説します。
しかし、この頃の物理学者はこう考えていました。
『この二つの問題を解決したら、物理学はすべての自然現象を説明し尽くしたことになる』
実際、この当時、力学はニュートンの創始以来、高度な形式の理論として整備され、振り子の運動から星空の天体の運行までかなり広範な自然現象を高い精度で言い当てていました。さらに、マクスウェルという物理学者が、電気と磁石の性質を同時に説明する理画期的な理論を作り上げ、電気と磁気について深い理解を得ていました。さらにさらに、熱についての研究でもいろいろなことが分かっていました。その証拠に、この頃には熱機関が発明されています。つまり、目に見える自然現象の物理的側面については、研究され尽くしてしまった風潮があったのです。
と、あながち上のように、物理学者が考えてしまったのも無理がないように思えます。しかし、この二つの問題が、後に物理学へ大変革をもたらすのでした。