『【明日の天気は曇りのち】』



[登場人物]  マルシル・ドナトー飯沼






 この世の中、ありとあらゆる事柄が全て『魔術』で解決される。
私は今までそう信じて生きてきた。
例えば、小さい頃に聞かされ怖がっていた幽霊やホラーな話も、正体は魔物──もとを辿れば全てが魔術。
こういう感じで、どんな現象も因果は必ず魔術で結びつけられ、魔術が当たり前なこの世界。
そんな世界で生まれ、学校創設以来群を抜いての優等生だった私だから、非魔術的なんか一切信じていなかった。

ファリンにいつの日か聞かされた────『異世界』。ファンタジーの話なんて、軽くあしらうだけだった…。



……
………
──…あるんだろうなー。異世界。行ってみたいなぁー…。

────……。ほらファリン! そんな下らないこと考えている暇あったら勉強に集中!! また試験でやらかすかもしれないよ!

──あっ。ごめんごめん。……でも、異世界って本当にあると思わない?

────えっ? その話 続ける気なの??


──確かにこれは非魔術的な話かもしれないけどさ。きっと存在はするんだよね。魔術の代替として『何か』が発展した世界がさ。そんな私が世界にふと足を踏み込んじゃう可能性とかさー。絶対あると思うんだよ! 異世界!

────…えー。貴女ちょっと夢見がちすぎ……。




────あるわけないでしょ。そんなもの…。
………
……





でも…。
だけども…っ。
…………………。


……ごめんね。
そして、ファリンなら…きっとバカにせず信じて聞いてくれるだろうね…。
私が今から言う…話をさ。




ねえ、ファリン…。








『じどうはんばいき』って物体を、信じる………────?








「な、なにこれっ────────??!! ボタン押したらほんとにガコンッ、ってなんか落ちてきて……。この缶詰…ほんとに飲み物入ってるのっ────────────?????!」

「はあ、ちゃんと飲めますよ。十回以上振ってからプルタブ引いて飲む感じで」

「え、こう…?(ゴクゴク…」


「ナッ??!!! 甘ッ!!??? なにこれスライムゥ────────────────!!???? スライムみたいなプルプルした奴が口いっぱいに……──てか甘っ!!!! ほんとに甘くて美味しっ!!!? ぶどうみたいな味で…ナニコレェ────────────!!!!!!」

「はあ、(モグモグ」





ねえ…。
『とうきょうどーむ』って建築物を、信じる………────?



「ちょ、ちょちょちょちょちょちょっと!!! イイヌマ、あの大きい建物……。あれ、なんか…怪しくないっ!!??」

「え、あぁ。あれは東京ドームですよ」

「い、いや名前とかどうでもよくて…、ほら…おかしくない?! あんな大きさの建物、維持するのには一般人の手じゃ到底無理…、膨大な魔術力が必要なはずじゃん……? 例えるなら……──『迷宮の主』クラスのっ…!!」

「はあ、つまりは…(モグモグ」

「あのトウキョウドームは魔物の住処である迷宮……っ!!! 私が言いたいのはあの中に主催者のトネガワがいるんじゃないのか…ってことなのっ……!!!」

「魔物が棲むのは甲子園じゃないですか(モグモグ」






ねえ……。
『てれび』って、信じる………────?



「あ〜っ! 美味しかった〜…!! ブタとウシのミンチ焼き!」

「独特なハンバーグの呼び方ですね…。まあとりあえず腹ごなしできて良かったです(モグモグ」

「ほんと久々にまともな食事(=非魔物飯)を食べれたよー…。ほんとに幸せ…」

「魔物…飯……ですか(モグモグ」

「そう! 魔物飯。私たちちょっとした事情で一文無しでダンジョンに入ったんだけどさー。それで…──」


「──あっ!!?? イイヌマ気をつけてっ!!!!」

「え。なん──…、」


「い、い『生きる絵画』がっ!!! しかもこんなにたくさんもっ…!!!」

「……え?」


「ほらあそこに!!! めちゃくちゃ動いてる絵画あるじゃん!!! あのイルカの絵画!!!! あれに近づいたら…絵の中に取り込まれるからっ!!!!! 遠回りするよ!!!!」

「……絵?? あぁ、あれテレビですよ」

「だから具体的名称とかどうでもいいんだって!!! とにかく…近寄ったら一生出てこられないんだから!!!! 私たちの仲間も危うく取り込まれそうになったんだからっ!!!」

「………?」


「…にしても訳が分からない…。なんでこんな所に魔物がいるわけ………? ほんとに、ここに来てずっと…ずっと……!! 分からないことばっかり………」

「え。あそこ電気屋だからテレビがあるのでは?(モグモグモグモグ」






本当に…。

………本当に何もかもが違和感しかないこの世界。
私が今いる、魔術が通用しないこの世界。

イイヌマが云うには『科学』というものが台頭した、『この世界』──────。



ファリン…。
科学の力なら…、貴方を元の姿に戻せるのかな。
この世界の常識の下なら、私たちはもっと平和かつ幸せに過ごせるのかな。


拝啓。
ねえ…、ファリン……。




今、私……。

『異世界』にいるっぽいんだ……────。






「(モグモグモグモグ」


「って!!!! ゆーかイイヌマいつまで食べてるのっ!!?? もしかして…この世界じゃその食べる量が当たり前…だとか?」

「…あっ、すみません。でも、そんな人を大食漢みたいに言わないでくださいよ………」




(モグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグ…………──────






………
……

私達はあれから、『東●ホテル』という名前の宿に向かったんだけどさ。

その宿は、信じられないくらい綺麗で、信じられないくらい清潔で明るくて、
そして、魔術が信じられなくなるくらいな背丈の建物だったの──────。







……
………

『(次のニュースです)』


『(アメリカのxxxx大統領は七月七日、国家安全保障上の懸念を理由に、日本製銀企業との取引を禁止する行政命令を発表しました。日本企業による米国企業の買収を米国大統領が禁止したのは今回が初めてです………──…、)』


 ぼんやりと、薄明るい。
『ほてる』の一室にて、シャワーで身体を清める王子様・イイヌマ。
薄っぺらい壁のすぐ向こうで想い人が裸体を晒す現状だけども、対する私はドギマギ〜〜〜ッ……──とかそんな感情の乱れはなく冷静だった。
──…ううん。違うか。冷静っていうか、気が抜けてる…っていうのか。
フワフワしたベッドに腰を沈めて、私は今てれびを眺めている。

宝石みたいな夜景には目もくれず、ただボーーっと。てれびと睨めっこしていた……。


『(またアメリカ国防省は、先月に起きた橋爆発テロにおいて他国が関わったと見なし調査を始めるとのことです。五百人が死亡したこのテロでは──…、)』


……あっ、ファリン…。てれびって何なのか分からないよね。
これは、えーと………。
イイヌマの説明によると、生きる絵画の超進化系みたいなものでさ。──あっ、進化系と言っても魔物ではないらしいの。そもそも生きてないらしくて。
見た目は薄っぺらい板状なんだけども、いろんな国の情報とか、音楽とか、事件とかミュージカルが見れる物体なんだよね。
『でんぱ』という力を介して動いてる物体なんだけども、犬が歩いてるシーンが出てきたり、真面目そうな人が事件を読み上げるシーンが出たかと思えば、女装奴がふざけ踊ってるシーンが現れたり…。
はは…、ごめん。何いってんのって感じだよね。
でもそれが『てれび』って物体なんだからさ。…正直自分も何言ってるのか分かんなくなってきたし、脳みそがポップコーン状に弾け飛びそうな気分だよ……。
イイヌマ曰く、この世界の住民は皆てれびを持っていて何時間も眺めてるらしいけど。
──ただの板を何もせずずっと眺めてるとかバカみたい。信じられない世界だ、ほんとに……。


『(以上、深夜のニュースを柳町がお伝えしました。(終)』




『今日の天気』
『提供 ワンダードリームランド、SB』


『現在発令中の警報はございません』


『渋谷区は曇り。降水確率は10%。最低気温は25度』
『目黒区は曇り後晴れ。大田区は晴れのち曇り』
『江戸川区は雨。ところにより雷雨の可能性』





 はぁ……。


 もうっ…ギブアップ………。
お願いファリン……教えて…………。
いやファリンじゃなくても、ライオスでもセンシでもチルチャックでもシュローでもいいから…助けて……。…あっ、ナマリって今何してんだろ……──ってそんなことはどうだっていいや!!
とにかく誰でもいいから教えてよ…。



『この世界』…一体何なわけなの………??

はぁ………っ。



 そりゃ私だってバカ正直にこの異様な世界を受け入れ、信じちゃってるわけじゃない……!
色々可能性は考えたよ。
幻覚説、集団催眠説、夢説、やばい魔物飯でラリっちゃった説…………。候補は枚挙にいとまがない……っ!!
特に、この中では幻覚説は最有力まで上り詰めている…。
噂にしか聞いたことがないけど、死体回収屋には幻術を使って、仲間同士で殺し合わせる──そんな悪どい金儲けをしてる奴がいるらしいし…!
そいつが仕組んだとなったら全てが説明つく。
夢説だってつい最近、なんたらかんたらって悪夢を見せる貝類(名前なんだっけ…? ライオスじゃないから一々覚えてらんないわっ!! 魔物の名前なんか!!)に遭遇したばかりだから可能性も大いにある…。

とにかくこの世界はありえない…。
『現実』なんかじゃない。
幻術なんだ、って……!

私はそう信じたかった──。




『港区は雨のち晴れ』

『今日の天気(おわり)』



『(なんでも揃うー♪ スーパーマーケットーー♪)』
『(お肉も野菜ー♫ 新鮮な魚類ー、スーパーマーケットーー♪)』




だけども、結局はそんな現実逃避を許してくれなかった。

学校はじまって以来の才女である………、私が………っ。



 幻覚魔術は至ってシンプルかつ単純魔術なことは言うまでもない…。
一見複雑に見えても必ず痕跡がある、──粗の多い魔術なんだけども、私の彗眼をもってしても痕跡が全く見つからなかった……っ。
どれだけ見渡し、すごい凝視をしても幻覚魔術特有の癖がない。なさすぎる……。

だから路線変更ってことで、今度は夢説立証のため頬をめいいっぱいつねってみた…。
跡が残るくらい、血の滲む思いでつねって、引っ張って、引っ叩いてビンタして…、頬はダメだと判断したら舌先もギュっと噛んで…。
そして、瞼を引っ張るところまで行動したとき、とうとう諦めた…………。


……はぁ。…ウソでしょ…………?──って。
夢でも、幻覚ですらも、ないの……………? この世界は………。──って。

これは…現実世界…………?


────痛みで涙がこぼれ落ちた一瞬。振り返ればさっきの『はんばーぐ』の美味しさは確かに現実のものだったな…って私は思った。



『(なんでも揃うー♪ スーパーマーケットーー♪)』
『(今だけポイント感謝デー五倍ー♪、スーパーマーケットーー♪)』





この世界を前にして、もう私の脳内はぐっちゃぐちゃミンチ肉のとろーり状態……。
夢説とかさっき言ったけど、今、夢見そうなくらい身体は疲れ果てて──…、



『(ハンバーグの由来は〜〜、ドイツの〜ハンブルク!!)』
『(へぇ〜そうなんだ〜〜。おじいちゃんハンバーグ買ってきて〜)』

『S●ハンバーグの素 新発売。エ●ラ!』



 ────だから、ただボーーっとテレビを眺めるに至っている。
イイヌマみたいな無気力かつ気だるげな目で。
…思えばイイヌマってよく見ればそんなかっこよくもないしパッともしないし、全く頼りがいなさそうなんだよなー…。なんで王子様に見えちゃったんだろ、あの人のこと。


はあーあ……。



『ワンダードリームランド』

『(ここは楽しい遊園地ーー♪ ワンダードリームラーンードー♪ 一度入れば夢見心地ー♫ ワンダードリームラーンドー♪)』



ゆうえんち…………。
それがなんなのか分からないけど、とりあえず両端で踊ってるマスコットキャラが可愛い…………!
羊っぽい動物だけど二本足で立ってて、それはともかくふわふわでつぶらな瞳で…。
このゆうえんちって所にこの魔物たちがいるのかな。
さしずめ、ゆうえんちはこの世界の迷宮みたいな場所と予想…。



『(ここは楽しい遊園地ーー♪ ワンダードリームラーンードー♪ 一度入れば夢見心地ー♫ ワンダードリームラーンドー♪)』


『【お知らせ】』

『当遊園地は今月をもって閉園することが決まりました。これまでのご来訪誠にありがとうございます』

『また会おうね!』



って閉園すんのかい…っ!!
え?? もう誰かが迷宮の主倒したってことなの??!
やばっ!!!
この世界のかがくの力すごっ!!!
じゃあそのかがく力でこの殺し合いも崩壊してもらいたいとこなんだけどっ………! バリアーがめちゃくちゃ邪魔だし…。




『(〜♪)』

『JO●M-TV』
『映像周波数 77.54MHz』
『映像出力 5kW』
『音声出力 1.25kW』



『本日の放送は終了しました』




…あっ。
これまたよく分かんないけど何かが終了したみたい。『ほうそう』って……。
なんかどれもこれも矢継ぎ早に終わるなぁ。この世界……………。




『(〜♪)』

『お休みの前に火の元、戸締まりの確認をもう一度行ってください』

『おやすみなさい』




…あっ。生きる絵画にお休みとか言われちゃった。なんか変な気分……。
いや、これが魔物ではない『てれび』という物体なのは分かってるんだけどもさ。
なんていうか〜…。
人外にGood nightの挨拶されたの、初めてだから。…なんかもどかしいというか……。そんな感じ。
まあ、そんなこと本当にどうでもいいんだけどさ。

そもそも私いろんな意味で今寝れないし…。




『(〜♪)』





「……………はあー…。考えれば考えるほど知能が衰えそうな気分…………。早く帰りたいよぉ〜。グッスリ頭を休めたいぃ…………」





てれびから流れる民族音楽と、シャワー音の協演。
その二つの音で、わずかばかりに活気づく静寂の室内。
私はただひたすらに王子の帰り【風呂上がり】を待つばかりだった……………。









『(〜♪)』




























『NNN臨時速報』





『今日の死亡予報のお知らせ』















………
……



 シャワーから出て、身体を拭き取り下着を身に付ける。
一瞬、バスローブを纏おうかと悩んだけど、万事に備えて、僕は汗臭いスーツに再度袖を通した。
脱衣場を出て、ひょんなことから僕と同行することになったマルシルさんに軽く会釈。
既にカラーバー状態のテレビにくぎ付けの彼女は、まるで映画ポルターガイストのワンシーンを彷彿とさせられたが、恐怖を感じえど興味は湧かず。
僕は飲み物かカップ麺を買う為、ドアを開けて廊下へと足を運んだ。


「………………」


 あー。
お腹、空いたな…。
さて何を購買で買おうとするか……。

幼少期、父から「三食、バランスの良い食事を」とよく躾けられたけども、振り返れる限りでは、ここ数週間近く健康的食事は取ってない気がする。
残業に終電にトラブルの対応、パワハラ……。
数多の現代社会攻撃で傷ついた心を癒すべく、多くの社会人たちは暴食に手を染めるらしいが、例に漏れず僕もその一人。
元々食べることが好きな僕ではあるが、数週間前から大盛りが売りの食堂を憩いの場とし、毎晩通い詰めだ。

外食ばかりで健康に悪いのはわかっている。
自制しなくちゃならないことも承知だ。
それでも人は食べなきゃ生きていけない。
現代社会人は食べ過ぎなきゃ、やっていけないんだ──。

父さん、教えを破るようですみません…。
カップ麺二個、今のこの時間帯から頂きたいと思います………。


「あっ、三個だな………。マルシルさんの分も。きっと喜ぶだろう………」


…今気づいたが、ルームサービスを頼めばもしかして牛丼屋のとき同様いきなり料理が現れたのでは…?
わざわざ出歩かなくてもよかったのでは……? と今更ながらに思ってしまった。
現在、エレベーター前に僕はいて、自ルームへ戻るのもまた面倒な為、ほんとに『今更ながら』なんだけども。


「…ふぅー……」




…そういえば、と。

エレベーターを待つ間、この退屈な余り時間にて僕はふと軽い考え事をした。
というのも、部屋を出る直前、マルシルさんが妙なことを問いかけてきたので、真意は何なのかと気になってしまうのだ。
ドアノブに手をかけたとき、彼女はこちらを向いてヒッソリ話しかけてきた。




【ねえ……。い、イイヌマ……】

【この世界の『かがく』ってす…すごいねー。明日の天気とか分かるんだからさ……】

【未来予知ってわけでしょ……? ほんとにすごいよ、かがくは…………。な、なっ…なんでも『予知』できるんだから………】




僕はあの時「はあ」と返した。
そうしたら、彼女は最後にもう一言だけ、こう聞いてきた。




【イイヌマ……………。死なないでよね……。お願いだから。今日は……………】




これまた、僕は「はあ」としか返せなかった。
そういえば今現在、僕はトネガワさん主催の殺し合いだかに参加させられている身である。
なんの因果か分からないけどやたら僕になついてるマルシルさんは、本当に僕のことが心配だったのだろう。
ただ、あのときは特に深くは考えもせず、軽く感謝を抱いて僕は部屋を出てしまった。






「…………………………」




以上の彼女の発言の中で、一つ不可解な点がある。

それは「死なないでよね……。お願いだから。今日は……………」という台詞だ。


『【今日は】』とは一体何を意味しているのだろうか。


…深い意味はないのかもしれないが、まるで僕が今日死ぬ運命にあるかのような言い様だ。



不可解と言えば、テレビを見続けるマルシルさんの表情。
あの時の顔は、信じられないものを見たという風に青ざめていた。





彼女は一体、テレビで何を目にしたのだろうか…………………………?






…なんだか妙な不安感が胸に巣食い始める中、エレベーターの扉がチーン…と開いた。




【1日目/F6/東●ホテル/7F/AM.03:04】
【マルシル・ドナトー@ダンジョン飯】
【状態】健康
【装備】杖@ダンジョン飯
【道具】???
【思考】基本:【静観】
1:………。
2:飯沼と動く。
3:ここは…異世界……。

【飯沼@めしぬま。】
【状態】健康
【装備】???
【道具】???
【思考】基本:【静観】
1:さて、何を食べよう。


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042:『ゆりこん2 044:『止まらない、止まれない、この勝負は譲れない
002:『悪E気持ち マルシル 063:『Pulp Fiction<三文小説・第一集>
002:『悪E気持ち 飯沼 063:『Pulp Fiction<三文小説・第一集>
最終更新:2025年06月01日 17:28