喪女だって話の中心になれる ◆7NiTLrWgSs


童子切りにより流子とさとりから離れてしまった智子は、当ても無く一人で歩き続けていた。
眼前に広がる木々をどけつつ歩いていく。
やがて彼女は森から抜け出し、草原へたどり着いていた。

「あー……まぶしい……」

時刻は既に早朝で、雲ひとつない青空には太陽がさんさんと外を照らす。
今の智子にとっては煩わしい物でしかなく、よりイライラを増幅させた。
こんなにも気持ちは沈んでいるのに、それを存ぜぬ太陽は、自分を照らす。
少しは期待していた。このビッチについていけるなら生き残れるんじゃないかと。
ヒグマには勝てはしなかったが、その戦闘力は確かであり、もしかしたらと思っていた。
加えて心を読む自称妖怪のビッチもいた。だから、少なくとも死ぬことはないんじゃないかと。
しかし別れてしまった。
それでも希望を持って探した。しかし、二人はどこにもいなかった。

「ないだろ、いきなりこれって……神様絶対私のこと嫌いだろ……」

ちょっといい雰囲気になればこれだ。どういうことなのだ。
ヒグマを殺せるチャンスと思って召喚した熊は、戦っていたヒグマと結ばれリア充になる。
二人のビッチと出会い、協力していけると思ったら一人ぼっち。
散々だった。
もう限界だった。

「もういいや……死ねってことだろこれ。じゃあ死ぬ。なんだっていいや」

原点回帰。合流することを諦め、彼女は死ぬことにした。
加えて彼女は死ぬことに、なりふり構わなくなっていた。
最初はヒグマに殺されて死ぬことを考えていた彼女だが、武器で死のうがなんだってよくなっていた。
だから彼女はデイバッグを開く。
そこに何か武器があると信じて。

「え、これで死ねと? すぐに死ねないじゃん」

しかし出てきたのは、調合などで色んなものに変貌する石ころであった。
なぜか角が全く無く丸まっており、加えて99個も存在していた。
勿論智子には調合の技術は無く、近くにハンターはいないし、そもそも素材が無い。
普通の暴漢相手なら多少は使えるだろうが、ヒグマの前では雀の涙。
要するにハズレ支給品であった。

「やっぱり神様は私のことが嫌いなんだろ。どーせ、すぐに殺したくないんだろ。
 あー分かった。あのヒグマに喰われて氏ねってことだろ。コメディにしたいんだよな?」

思い浮かんだのは、最初に出会って追い掛け回された面白い顔のヒグマであった。
はじめはこんな面白い顔のヒグマに喰われてたまるか、なんて思っていたが、正直どうでもいい。
死ねるならなんだっていい。笑い者でも構わない。
そんなわけで歩き出すこと数十分。

「マジで? ゆるキャラも殺し合いに参加するのか?」

ヒグマとも、人間とも、その姿は似ても似つかない。
全身は黒く、ほっぺには某電気ねずみのような赤いまん丸で、既存の生物では類を見ない特異な体型をしていた。
この特異なフォルムは、自分でも知っている。

くまモンだよな……?」

驚くこと数秒。
次第に脳は冷静になり、目の前にいるゆるキャラを分析していく。
果たして、このゆるキャラはヒグマなのか。はたまた参加者なのか。
そういえばここに来るまでに――目は背けてたけど――死体があったことを記憶している。
本当に殺し合いが起きていることへの実感と、早く死にたいという気持ちを起こさせた嫌な出来事だった。
その後、ちょっと歩いた先にいたのがくまモンであった。
ややあって、袋をもっていることを確認したので参加者なのだろうと、そう結論づけた。

(ということはコイツがヒグマを殺したのか……? いやでも近くに人の死体もあったし……うぷ)

少々吐きそうになるがこらえる。
だとするならば、彼もこの狂った殺し合いに対抗する者の一人……一人?なのだろうか。
はたまた、あのヒグマよりも戦闘能力が高い殺し合いに乗った者なのか。
早く死にたい彼女にとってはどっては、どっちでもよかった。
しかしあのヒグマを殺したとなれば、少しくらい希望を持ってしまう。
殺し合いに乗ってなければ、ついていけばいいだけの話だし。
殺し合いに乗ってたら殺してもらえばいいだけの話だし。


「ア、あノ……」

だが残念なことに彼女は極度の人見知りであり、コミュ障であった。
声は思っていたよりも小さく、顔も俯いたままだったので、誰に向けて話かけているか分からない。
そもそも言葉になっていなかった。
更に彼女が相対しているのは着ぐるみで、誰が入っているか分からない。
彼女は純粋な子供ではない、だから余計に勘ぐってしまっていた。

「エト……ソノ……殺し合いニ乗ッテマスカ……?」

やっと言葉になったのだが、相変わらず声は小さい。
くまモンがその言葉に反応することはなく、そのまま前方へと歩いていく。
そのことに気付いたのは、くまモンが去った後の数分後であった。

「……」

死にたい。
改めてそう思った。


□□□


全国的に有名でも怪しく見えるのかな―――くまモンは心の中でそう呟く。
この外見がいけないのかもしれない。見る人にとっては、それは着ぐるみでしかない。
中に誰か入っているか分からない。なるほど、彼女が声をかけるのを躊躇うのも頷ける。
下手をすれば、中に入っているのは凶悪な人間かもしれないし、躊躇するのも仕方の無いことだろう。
でも放置はせず、彼女に接してあげればよかったかもしれない。
だけどそれは彼女を混乱させるだろうし、やってはいけないことだろう。しかし僕は人間じゃない。
だからヒグマとしかコミュニケーションが取れない。意思疎通のしようがないのだ。
ペンがあれば。紙があれば。たられば言っても仕方がない。

でも放置はまずかった。
混乱させるにしても、アピールとかアクションを起こせば大体は通じるんだから。
このままだと彼女はヒグマに殺されるかもしれないし、或いは何者かに殺されるかもしれない。
それに自分はヒグマなんだし、武器もある。彼女を守ることなど容易い。
だから、早く戻ろう。

クマー
「――……!!」

なんとタイミングの悪いことか。
僕自身人のことは言えないが、コミカルな姿をしたヒグマに遭遇してしまった。
しかしその姿はもうこの世には存在しない筈の、あの動物の姿に酷似している。

――アナログマ……? 君も参加していたというのか?

存在は知っていた。デジタル放送を止めようと奮闘し、死亡した熊がいると。
しかし先述したように、アナログマは死んだ筈なのである。
ならばこの場にいるアナログマは一体何者なのか。
考えられる一つに可能性は、オリジナルを模したコピー。所謂クローン。
いずれにせよ、このヒグマは殺し合いに乗っているのか。それが問題である。

――ごめんね。少しだけ待っててほしいモン

心の中で少女に謝りつつ、アナログマの元へと歩き出していく。


□□□


「殺し合いに乗っていますか?」
「ア、えト……」

落ち込んでいたのも束の間、別の人間が私の目の前に現れ、先程私が言った質問と同じことを聞いてきた。
私とは違って穢れのない顔をしている。体型は同じくらいだが、年下であることは間違いない。
目も私とは違って濁ってはいないが、疑心をむき出しにしてこちらを見つめている。
……このプレッシャー、吐きそう。
言葉は丁寧なのに、重圧がスゴイ……

「コ、殺し合イニハ乗っテないです……」
「乗ってない?」
「ハ、はい」

かろうじて、先程と同じ展開を避けることができた。
ちゃんと自分のことを話せて、心の中で得意気になる。

(でも、コイツ弱そうだな。いかにも優男って感じだし。私より年下だろうし)

年下だろうと確信したのは、自分よりも幼い顔立ちからだ。
確かに童顔の人間もこの世の中に存在するだろうが、さすがにこれは幼すぎる。
下手をすれば自分よりも弱いのではないだろうか。いや、それはないか。
折角人に会えたのに、使えない奴に出会ってしまった、と智子は落胆する。
得意気からの落胆、僅か十数秒。

「よければ、僕と一緒に来てほしいんですけど……」
「えっ」

突然の言葉に、智子の思考が一時停止をする。
普通の人ならば、一緒に同行してほしいという言葉だと解釈するが、智子の場合は違った。
思い込みの激しい彼女は、変な方向へと解釈していく。

(え? いやこれ告白? 一目惚れってやつ? モテ期ktkr!)

とまあこんな感じで勘違いして、最終的には自爆するのが彼女のお決まりである。
だが現在のこの状況、殺し合いの場が智子の思考を冷静にさせる。
命の危機と予想外の展開に彼女は、慣れてしまったのだ。
一つの進歩ともいえよう。

(いやねーよ。この状況だぞ? ……同行してくださいってことだろうなあ)
「ワ、分かりマシタ……」
「そう、それじゃあついてきてください」
「はいぃ」

少し声が上擦ってしまった。
戦力では大したことではなさそうだが、再びの同行者。もう別れたくない。
もうこれ以上孤独にはなりたくはなかった。
すたすたと歩いていくロビンについていく。

「あなたの名前は?」
「ア、黒木智子……です」
「僕の名前はクリストファー・ロビン。しがない投手さ」

投手? 野球でもやっているのかこの優男は。
ひょっとするとこれは考えを改めるべきかもしれない。遠距離戦なら使えるじゃないか。
まあ、どうせ素人に毛が生えたレベルだろうけど。
それでもいないよりはマシだ。盾になるし、囮にもなるし。

「それで、黒木さんは見ているだけでいいんだ」
「へ?」
「僕とヒグマとの決闘を」

彼の言葉を理解するのに数分かかった。
いきなり何を言い出すんだこの男は。状況のおかしさに頭でもトチ狂ったのか?
ヒグマに決闘を挑むなんて、相手には理性がないのにそんなことは無謀だ。
仮に挑んだとしても素早い動き、距離を詰められ、あっという間に狩られてしまうだろう。
しかし、このロビン。顔が真面目である。


「い、イヤ……ソれはやめタホウが……」
「もし嫌なら、無理に来なくてもいい。これは僕の意地でもあるから」
「デ、でも……」
「勝たなきゃいけないんだ。あの人の為にも。前に進む為にも」

ロビンの目はどこか、遠くを見つめている。
彼はこの舞台で、驚くべき成長を遂げた。自らが持つポテンシャルを充分に引き出すことに成功している。
友人たちから盗み取った球種の数々と、それらを無くしてもなおある豪速球と速さを生かす技術。
そして自らがあみ出した、魔球。
彼は年齢二桁に届かないながらも、野球選手として大成していた。
次は、示す。
自らが進んできた歩み。結果を証明する時なのだ。
国を創造する、器の持ち主であると。
投手として自分は大成したのだと。
――自分は今度こそ、100エーカーの森の頂点として再誕すると。
その為には、復活する瞬間を見届ける立会人が必要だ。
誰でもいい、自分が再び歩みだす時をこの眼に焼き付けてもらいたい。
その瞬間から、ロビン王朝は始まる――

「…………」

こんなにも、人の言葉に重みを感じたのは結構あった。
ただそれは日常生活における、様々な場所での何気ない一言なので、この状況とは全く違う。
まるで何かを背負っているかのような、そんな責任感を感じる目。
……吐く。重すぎるわ。

「……ゴメンナサイ」

先程よりはか細い声になってしまった。
その言葉を聞いたロビンは、一度智子のほうを見ると、振り向いてさっさと歩いていってしまった。

「……はあ」

また一人ぼっち。
今度は自らが選んだぼっちであった。
自分の臆病さが浮き彫りになった瞬間で、一層自己嫌悪に陥る。

「重すぎるだろ……、私よりも年下の癖になんでそんな責任感っぽいのがあんだよ……」

虚しい。
やっぱり死にたくなった。
仕方ないのでロビンとは行った方向とは逆の方向へと歩き出す。
そちらはくまモンが真っ直ぐ通った道で、勇気を出してくまモンと一緒に行動しようと考え付いた。
別の可能性もあるが、その時はその時でアリだ。
ひたすらとぼとぼと歩いていく。
そういえば、石ころ渡すべきだったかな。と今更思い出して、溜め息を吐く。
どうせ自分では使えないので、渡してしまったほうがよかっただろう。あっちのほうが有効活用しそうだ。
それによくよく考えたら、ヒグマに挑もうとしているんだからそれなりに実力はあったんじゃないのか。

「あー、ホント死にたい」

溜め息がまた出た。
やっぱり自分は、ついていない。

歩くこと数分、そこまで時間が経っていなかったからか、くまモンは直ぐに見つかった。

「クマー!」
「―……」

但しそこにはくまモンとは別のクマがいたのだが。
その姿は多少違えど、見間違えようが無いヒグマの姿だった。

(あ、あの時私を追いかけたヒグマ……!)

頭に何かぶっささっているが、コミカルな姿は全く変っていない。
そのヒグマはくまモン目掛けて、襲い掛かっていた。
どちらも私には気付いていない様子だった。

(や、やべーよ! 早く逃げないと、また追い掛け回される!
 あの時はビッチがいたから助かったけど、いないから確実に死ぬ!
 さっきまであのヒグマに殺されてもいいやー、って思ってたけど前言撤回! やっぱり殺されるなら普通のヒグマがいい!)

改めて見返した結果、さっきまでの考えは気の迷いだということが分かった。
あのヒグマが襲い掛かっているのは、実体験すると怖いのだが、傍目から見たら左程怖くは無い。
コミカルな姿なのと、気の抜けた鳴き声のお陰で緊張感にかけてしまっていた。
尚且つ、相手がゆるキャラのくまモン。こちらもまた、姿はコミカル。
これでは漫画のギャグシーンだ。完全に笑い者になる。
踵を返して、全力ダッシュ。
あの少年と別れた所まで来ると、そこから少年が歩いていった方向へ再びダッシュ。
生きてきた中で早く走れたし、長く持ったと思う。

「えーと……どうしたんですか?」
「ハーッ……ハーッ……やっぱり連れていってください」


【B-6 街/早朝】

【黒木智子@私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!】
[状態]:吐き気、膝に擦り傷
[装備]:なし
[道具]:基本支給品,石ころ×99@モンスターハンター
[思考・状況]
基本行動方針:死にたい
1:ロビンに同行
2:二人はどうなったんだろう……

【クリストファー・ロビン@プーさんのホームランダービー】
状態:右手に軽度の痺れ、全身打撲、悟り、《ユウジョウ》INPUT、魔球修得(まだ名付けていない)
装備:手榴弾×3、砲丸、野球ボール×1 ベア・クロー@キン肉マン、ロビンマスクの鎧@キン肉マン、ヒグマッキー(穴持たずドリーマー)
道具:基本支給品×2、不明支給品0~1 、マイケルのオーバーボディ@キン肉マンⅡ世、ベルモンドのオーバーボディ@キン肉マンⅡ世、
基本思考:成長しプーや穴持たず9を打ち倒し、ロビン王朝を打ち立てる
1:投手はボールを投げて勝利を導く。
2:苦しんでいるクマさん達はこの魔球にて救済してやりたい
3:穴持たず9にリベンジする
4:その立会人として、智子さんを連れて行く
※プニキにホームランされた手榴弾がどっかに飛んでいきました
※プーさんのホームランダービーでプーさんに敗北した後からの出典であり、その敗北により原作の性格からやや捻じ曲がってしまいました
※ロビンの足もとに伊知郎のスマホ@現実が落ちており、ロワ外にいる最近解説に目覚めた川﨑宗則@現実と通話が繋がっています。
※ロビンはまだ魔球を修得する可能性もあります

□□□


コイツはアナログマではないと分かったのは、彼に接触してからだった。
記憶が確かならば、アナログマというのは穴持たずを作る過程で生まれた、失敗作だったはずだ。
戦闘能力は既存の穴持たずに匹敵していたが、凶暴性が一切無く、何故か思考がデジタル放送を止めるというみょうちきりんなものになり、兵器としては一切使い物にならなかったと聞く。
アンテナをぶっ刺して、無理やり言う事を聞かせようとしたみたいだが、無駄だったとか。
だからアナログマは人を見ても襲ったりはしないし、むしろ『デジタル放送を止めないか!?』と協力を要請する程に無害だったはずなのだ。
その後歌まで出してしまった為、『HIGUMA』の存在を知られるのではないかと恐れた研究者が秘密裏に処分した、だからもう存在しないヒグマ。
日付はデジタル放送が始まった日。幸か不幸か、その日付のお陰で彼が死んだことを不審に思うものはいなかった。
ならば目の前にいるのはアナログマのクローン。ならば、その特性が現れるはずだ。

――だけどボクの事を見ると、襲ってきた

つまりコイツはアナログマではない。
ならばなんだというのか。
ボクより前に作られたヒグマの中に、アナログマの失敗を元に作り直したヒグマがいると聞く。
外見はアナログマにそっくりで、戦闘能力の向上、凶暴性の追加、その他諸々の調整をして出来上がったヒグマ。
通称『クマー』 恐らく目の前にいるヒグマこそ彼なのだろう。

「この反応速度……俺と同じヒグマか? なら話は早い、協力してくれ。人を探しているんだ」

そんなことを考えていると、向こうから話しかけてきた。
成る程、凶暴性を追加してはいるが、ちゃんと冷静に話すことができるのか。
もしかしたら交渉の余地はあるかもしれない。


――それで? 誰を探しているんだモン?
「幼女」

――余地もへったくれもないモン。

「ま、待て! 話を聞け! 俺は幼女の味方なんだよ!」

――最期の言葉はそれでいいかモン?

「本当に待って! お願いだから話だけは聞いてくれ!」

――……分かったモン。その代わり……

くまモンはデイバッグから、釣竿を取り出しクマーに向かって釣り針を放る。
釣り針の先には生きがいい魚。
ぴちぴちと動き回っている。

「……ッ!」

魚の姿に魅入られたクマーは勢い良く、魚に飛びついた。

          ┼╂┼
            ┃
     \   ∩ ┻ー、    ====
       \/ ● 、_ `ヽ   ======
       / \( ●  ● |つ
       |   X_入__ノ   ミ   
         、 (_/   ノ /⌒l
        /\___ノ゙_/  /  =====
        〈         __ノ  ====
        \ \_    \
         \___)     \   ======   (´⌒
            \   ___ \__  (´⌒;;(´⌒;;
              \___)___)(´;;⌒  (´⌒;;  ズザザザ
残念なことに、クマーは改良を加えた代償として、アナログマにあった知能がほとんど失われていたのだった。
故に誰でも分かるような、罠に引っかかってしまうのである。

――ここじゃ勘違いされそうだし、別のところで話すモン。
「痛い痛い! 別にこうじゃなくていいだろ!」
――ヒグマを捕獲したっていうことにするモン。だから大人しくするモン。
「じゃあもうちょっとゆっくり引っ張って! 痛いから!」

クマーの言う事は意にも介さず、そのままの速度でずるずると引きずっていく。
彼の言う幼女とは誰のことなのか、あの少女は無事なのだろうか、そんなことを考えながら。

【B-4 街/早朝】

【くまモン@ゆるキャラ、穴持たず】
状態:健康、ヒグマ
装備:釣竿@現実
道具:基本支給品、ランダム支給品0~1、スレッジハンマー@現実
基本思考:この会場にいる自分以外の全ての『ヒグマ』、特に『穴持たず』を全て殺す
1:ニンゲンを殺している者は、とりあえず発見し次第殺す
2:会場のニンゲン、引いてはこの国に、生き残ってほしい。
3:なぜか自分にも参加者と同じく支給品が渡されたので、参加者に紛れてみる
4:ボクも結局『ヒグマ』ではあるんだモンなぁ……。どぎゃんしよう……。
5:メロン熊は、本当にゆるキャラを捨て去ってしまったのかモン?
6:とりあえず、別の場所に連れて行ってクマーの話を聞くモン
7:あの少女は無事かな……

※ヒグマです。

【クマー@穴持たず】
状態:健康、引きずられ、アンテナ
装備:無し
道具:無し
※鳴き声は「クマー」です
※見た目が面白いです(AA参照)
※頭に宝具が刺さりました。
※ペドベアーです


No.086:あらしのよるに 本編SS目次・投下順 No.088:手品師の心臓
本編SS目次・時系列順
No.076:燃え上がれ、凍てつけ クリストファー・ロビン No.094:アンリ・ヒグマ-この世すべての羆-
No.071:ひとりぼっちになる程度の…… 黒木智子
No.050:流星 クマー No.104:鷹の爪外伝 北海道周辺より愛をこめて 接触編
No.062:くまもとサプライズ! くまモン

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最終更新:2015年02月14日 01:13