その3
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homuhomu_tabetai
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一週間後、仔まどの怪我は良くなり自分で歩き回れるようになった。
この崖下のコロニー。奇妙だ。年寄りから仔に至るまでまどまどしかいない。
ほむほむ達は遠征に出ている? いや違う。遠征にしても帰って来ないし、ほむほむの痕跡もない。不思議だ…。
幹部まど「マドォォォオオォォォーーーーーーー!! マドドドドォォォォォオオーーーーーーーッ!!」プヘ~プヘヘ~! ミンナ シュウカイジョウ ニ アツマレー!!
仔まど「ミャジョォ?」
葉っぱで作ったラッパを鳴らし、コロニーの幹部と思われるまどまどがコロニーの中央にある集会場にみんな集まるように告げた。なんだろう?
コロニーの至る所からワラワラとまどまど達が集会場に集まってくる。やっぱりまどまどしかいない…。しかしその事に疑問を持っているのは仔まどだけだった。
全てのコロニーのまどまどが集会場に集まった。コロニーの長が座ると思われる台座にあの看病してくれた老まどまどが現れ腰掛けた。
幹部まど「マド!! マドドドォ!!」チョウロウサマ カラ オハナシガ アル!
長老「……」
仔まど「ミャギョギョォッ?!」
長老「マド…」チョイチョイ…
仔まどを看病してくれた老まどまどはコロニーの長だった。驚く仔まど。長老は仔まどに台座に上がれと命じる。
狼狽しながら台座に上がる仔まど。新しい仲間だと皆に紹介してくれた。群は拍手で迎えてくれた。
このコロニーに来てから緊張のしっぱなしだった仔まどは涙が出そうになった。
長老「マドォーマド…」
「マギョォォォオ?!?!」「マジョジョジョォォオオォオ……」「ティヒヒヒ! テヒヒヒヒヒヒヒ!!」「ミャドォ?」「ミィ…?」
次に長老は明日、仔供達の洗礼式を行うと言った。
その瞬間群の親達は歓喜に沸き感激で泣きだした。親達の様子を見て仔供達は不思議そうだ。
洗礼とは? それよりこのコロニーはったい…。疑問が絶えない仔まどに長老は声をかける。ちょっと来いと。
集会は終わり、まどまど達は解散した。皆、洗礼? というもののせいかテンションが高い。
仔まどは長老の部屋に通された。おいしそうな匂いがする。
長老「マドォ…」クエ…
仔まど「ミャジョォ…ミャドォ! ミャフゥッ!」ジュルリ… バクバク!グチャグチャ!
従者まど「………」
長老「マド…」ウマイカ…?
仔まど「ミャロォ~♪」コクコク♪
このコロニーに来てこんなに美味しいものを食べたの初めてだった。何かの肉らしい。何の肉だろう? なんでもいいや♪ こんなに美味しいし。
長老「ホムラチャ…」ソレハ ホムホムダ…
仔まど「ミャブゥ?! ミャ…ミャゲェェエェエェェェエェエェエエ……!!!!!!!」!?!?!?! オェエエェエエエエエエエエ……ゲロゲロゲロ!!!
従者まど「………」
長老「マドォーマド…マドド…」オマエモ アス センレイダ…
仔まど「ミャゲェエェエエ!!! ミャボロォオォオォオ……」オエッ!オエェッ!!オェエェエエエッ…… ゲロゲロゲロ…
長老「マドォッ…」ニゲタラ コロス!!
仔まど「ミャジョォ……?」エ…? ポロポロポロポロ…
ほむほむの肉を食わされた。ショックでリバースする。自分も洗礼とやらを受けるらしい。
逃げたら殺す…。それだけ言うと仔まどは従者に部屋から撮み出された。
いったいここは…私は何をされるの…? 仔まどは自分の寝床に戻った。とんでもない所に囲われてしまった…。
助けてママァ…。寝床に蹲る仔まどの頭の中に、優しかった母ほむの笑顔が浮かぶ。そしてまた先程の事を思い出し吐いた。
仔まど「ミャロロロロロロオォォオオォ…ミャゲェェェエエェエエェエ…」ゲロゲロゲロゲロ…
ほむほむを食った…。あの優しくて大好きだったママと同じほむほむを…。全てを吐き出した後、仔まどは自らの行為に恐怖し震えて寝た…。
心の片隅に宿る達成感と支配感。快楽にはまだ気づかずに…。
従者まど「マドォ…マドド…」ヘイキデスカ? アイツ… バカソウデス…
長老「マドォォオ…ウェヒヒヒヒヒヒィ…」シンパイナイ…アイツニハ ソコシレヌ ソシツヲ カンジル…ククククク…
翌朝、コロニーの幹部と思わしき数名のまどまどが仔まど達を親から引き離す。親から強制的に離される仔まど達は絶叫し泣き出す。
親まど達はというとそんな仔供達を見て、がんばるのよ! と喜びの涙を流してそれを見送った。
幹部まど2匹と10数匹の涙目の仔供達はコロニーを出た。その中には仔まどの姿をあった。
仔1「ミャヒィ…ミャ…」チュカレタヨ…
仔2「ミャドォォオ……」ドコニイクノ…
仔まど「………」トボトボ…
幹部まど1「マドォォォオオッォオ!!!!!!!!!」ウルサイ!!!アルケ!!!!
「ミァヤッ!!」「ミャドォォオッ!!」「ミィギィィッ!!」ビクビク…
普段は優しい幹部達の態度が今日は違う。仔供達はビクビク怯えながら身体を引きずるように歩く。いったい何をするんだろう? 不安だ…。
3時間程歩いただろうか? 仔供達の足が棒になって倒れそうになる頃、一行は小さな河原に辿りついた。
幹部達はこの岩場に隠れろと仔供達に命じる。なんだか解らないが、もう歩かなくて良いようだ。仔供達は喜び、岩場に横になった。
風が気持ちいい。静かで綺麗なところだ。
幹部まど2「マヒョォ…!!! マァーーーーー…」シッ! オトヲタテルナ!!
「ミャ?」「ミィ?」「ミャド?」「ミャァ?」
幹部まど1「マァーーーー……」シィーーーーー…
「…」「…」「…」「…」「…」「…」
仔まど「(ミャギョォ?! ホ、ホミュラチャ…)」(ママダ!! チガウ…デモ…ホムホム…)
ほむほむ1「ホム! ホムゥ♪ ホッホー♪」テクテク♪
ほむほむ2「ホンムァ~♪ ホムホムゥー♪」テクテク♪
2匹のほむほむが河原に現れた。どうやら餌を探しているらしい。仔まどの母達同様餌の調達隊だろう。貝を見つけご満悦だ。
仔まどは飛び出して行ってほむほむ達に甘えたくて堪らなかった。
仔まどが居たコロニーのほむほむは皆優しかったし、今前にいるほむほむの片方は母ほむにそっくりだった。涙で景色が歪む。
もう我慢できない! 今のコロニーに居ても何をされるか解らない。
仔まどが泣き叫びながら岩場を飛び出そうとしたその時だった。
ビュンッ!!
ほむほむ1「ボギィィッィイッィィイイィィイィィィイイィィィィイイィィィイィイイーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」ハラニ ヤリカンツウ!!!!!
ほむほむ2「ホ、ホ、ホ…ホビャアァァアァァァァァァァアァァアァァアアーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!」ア、ア、アンアンダァアァアァーーーーー!!!
ズバッ!!
ほむほむ2「ホベェエッ!!!!!! エ゙ッ゙………」クビセツダン!!!
あんあん「アンアンアン!! サヤカァ!!」スリスリ…///
さやさや「サヤァ♪ サヤッサヤ♪」スリスリ…///
一瞬の出来事だった。
閃光の様に現れたあんあんがほむほむの腹を串刺しにしたかと思うと、次の瞬間疾風のごとく現れたさやさやがもう一匹のほむほむを斬首した。
ほ食種だ!! 生まれて始めてほ食種を目の当たりにした仔供達は、声を失い青ざめ失禁した。仔まども例外ではない。アレが捕食種…恐ろしい…。
が、仔まどは恐怖とは別のある感情に気が付き狼狽した。
か っ こ い い と
仔まどは必死で首を振り、その信じられない感情を振り払おうとした。
馬鹿な…たった今目の前であの大人しくて優しいほむほむが惨殺されたんだぞ。
しかも一匹は自分の母親にそっくりだったじゃないか!! なんて酷い事を…!!
しかしいくら頭を振ってもその感情は消える所か大きくなって行く。
あんあん「アンアンアン!!クーカイ♪」パクパク
さやさや「サヤァー♪テンコーセー♪」パクパク
ほむほむs「」「」クイチギラレ…
あんさやの番は河原に座ると、幸せそうに狩ったほむほむを食べ始めた。仔まどの脳裏に昨日の悍しい出来事が蘇る…。
………。あれ?吐き気がしない…。むしろおいしそう…。いや…?!?! な、な、な、な、な、な、何を考えているんだ?!
仔まどは自分のおかしくなったのかと震え始める。
幹部まどはその仔まどの様子に気がついたようだ。ニヤリ…と笑う。
あんあん「アン…?」
さやさや「サヤ…キョーコ…」
男「お? なんだ? あんさやの番じゃん。ほむほむ狩って食べてるのか? えらいねぇ~」ナデナデ…
あんあん「アン…」
さやさや「サヤァー…」コンニチハ…
今度は人間が現れた。でかい! なんて巨大な生き物だ! 仔供達に戦慄が走る!
かつてコロニーを蹂躙された仔まどに至っては全身が硬直した。動けない。
人間はあんさやの番に話しかける。
あんさや「………」「………」
男「ハハッ! そんな警戒しないでくれよぉ! 何も危害は加えないからさぁw」
あんあん「アン…サヤカァー」イコウ…
さやさや「サヤァー…」サヨナラ…
男「ムカッ!! 危害加えねえって言ってんだろぉ!!!!!!!!!」バキィィッィイイッィィィイ!!!!!!!!!
さやさや「ザヤ゙ァァアアァァアァァアアッァアアァアアッァアァアァァアァァッァァァァァアアーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!」ケリトバサレ!!!
あんあん「サヤカァァアアァァァアァァアアァァアアァァアーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
突如現れた人間は、さやさやを蹴り飛ばした。あれほど強いほ食種がゴミのようだ。
さやさやは宙をを舞い地面に叩きつけられた。駆け寄るあんあん。
が、しかし人間は攻撃の手を緩めない。
あんあん「サヤカァ!! サヤカァ!! サヤカァァアァ!! サヤカァァァアァァァァァアァア!!!!!」ポロポロポロポロ
さやさや「ザ…ヤ…ァ゙…ギォ…コォ……ア゙ッ゙……」フミツブサレ!!
あんあん「ザヤ゙ガァァアアァァアァァアアッァアアァアアッァアァアァァアァァッァァァァァアアーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!」ポロポロポロポロ
男「人間様を無視しやがって、だいたいお前等むかつくんだよ。ほむまどとは違いますぅ♪ みたいな態度取りやがって おるぁあぁああ!!!!!!」
あんあん「ア゙ン゙ア゙ン゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ーーーーッ゙!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」ミギアシオラレ!!!!
男「ゴキブリとチャバネゴキブリ程度の差しかねーんだよ!!!! うるらららららぁあぁぁあああああ!!!!!!!!!!」
あんあん「ア゙ン゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ーーーーッ゙!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」ヒダリウデチギラレ!!!
男「弱い者いじめしかできねーくせに調子こいてんじゃねー!!!! オラオラオラオラオラオラオラァ!!!!!!!!!!!!」
あんあん「ア゙ン゙ッ゙!! アガァッ!! アゲェ!! ギョウゴッォォオッォォォオオオッォォォオーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!」ボウデナグラレマクリ!!!
男「はぁはぁ…。へっ! 糞虫が! おめえは止め刺さないでやるよw 苦しみ抜いてから死ねよwwwwwwww」
あんあん「ア゙…アァ゙…………」ピクピク…
男「あーすっきりしたw やっぱほむ種虐め最高だわwwwwwwwwww」
人間は去った。河原には食べかけのほむほむ2匹の死体と、さやさやの死体。そして瀕死のあんあんが残された。
恐るべし人間。ほ食種ですら人間にかかれば一溜まりもない…。
瀕死のあんあんは必死で這いずり、番の死体の元に近づく。その時だ。また人間だ!!
別の男「ん? あんあんじゃないか…。番の死体…。こりゃ酷い…。虐待の餌食になったか…。かわいそうに…。ちょっと診せてみろ。」
あんあん「ア…アンッ…!!!」サ、サワルナ!
別の男「うるさいだまれ。手当するだけだ。すぐ終わるから動くな!!」
あんあん「………」
別の男「よし終わった。これで歩くくらいはできるだろう。災難だったな。番は…埋めてやるか…?」
あんあん「アン……アンア……」フルフル
別の男「そうか…そう言われた以上俺にしてやれるのはここまでだ…。大事にな…。」
あんなん「アン……」ペコリ… ヨロヨロ…
これ以上世話になれない。あんあんは親切な人間にそう言うとお辞儀をし、番の死体を背負いヨロヨロと歩きはじめた。親切な人間はそれをしばらく見送ったあと去った。
よろめきながら歯を食いしばり前へと進すあんあん。仔まどはそれを見て母まどの最後の言葉を思い出す。
「生きなさい。誇り高く!」
仔まどは優しく大好きだった母ほむの思い出と、母まどの最後の言葉で大きく揺さぶられ、葛藤した。
母まどの言いたかった事はこういう事だったのじゃないか?
でも、あのあんあんはほむほむを殺して食った。ママと同じ大人しく優しいほむほむを…。でも、自分の中でどんどん大きくなるほ食種への憧れはもう否定できない。どうすればいいの? ママァ…。
収集のつかない感情…目から涙が溢れる。その時だった。
群ほむs 「ホムゥゥウ!!!! ホビャアァアァ!!!!」ナカマガァアァァ!!!! ポロポロポロ 「ホ、ホ、ホ、ホビャァァァァアァァア……」ホ、ホショクシュニヤラレタンダ…ガクブル… 「ホ! ホムゥゥゥウ!!!」アッ!ミンナアレ!
「ホビャァァァアァァア!!!!!!!!」アンアンダァアァアァ!!!!ジョワワワワー 「カナメサァン…?」ケガシテル… 「ホヒィ? ホヒヒヒヒイィwwww」ニヤリ…
あんあん「アン…」チッ… ヨロヨロ…
群ほむs「ホビャアァァアアァアァァァッァァアアアアァァァァァアーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」ナカマノカタキィィィイイ!!!!!!!!!
ほむほむの群だ。先程の2匹のコロニーの調達隊の本体だろう。
仲間の死体とあんあんの姿に最初は怯んだほむほむ達だが、あんあんが大怪我をしていると分かると態度は豹変した。数の暴力であんあんを取り囲む。
普段のあんあんならこの数でもなんら問題ない。が、今は瀕死の上に番のさやさやの死体をおぶっている。絶体絶命だ。