その3
最終更新:
homuhomu_tabetai
-
view
include_js plugin Error : このプラグインで利用できない命令または文字列が入っています。
include_js plugin Error : このプラグインで利用できない命令または文字列が入っています。
javascript plugin Error : このプラグインで利用できない命令または文字列が入っています。
javascript plugin Error : このプラグインで利用できない命令または文字列が入っています。
javascript plugin Error : このプラグインで利用できない命令または文字列が入っています。
=一日後=
…ホムー……マドー…
ケージから番のの鳴き声が聞こえる…。俺は餌と水の補充をしようと近寄ると…。
「おぉ!? もう生まれたのか!? …早っ!!」
寝床には…仔ほむ二匹と、仔まど二匹が身体を寄せ合って眠っていた…。番はその横で…あいかわらず種を齧っている。
「…なにをのんびり餌食ってるんだよ…もう餌入れが空じゃないか…」フゥ…
天井を開けて、ひまわりの種を入れる…水は…まだ大丈夫か…。
俺が作業をしている間…番はやはり逃げ回らず…寝床で子どもを守ろうとしている…しかし今日は…まどまどは震えながら腕を広げただけだ。
「昨日のデコピンが効いたか? 飼い主に逆らったらどうなるか…分かったみたいだな」
試しにまどまどに指を近づける…。
「…マドドー…マドー…」ブルブルブル…
「…マドカァ…」
…少し後ずさったが、まだ腕を広げたままだ…心配そうにほむほむが見ている…。
「…ははは……んー…どっちが今朝生まれたヤツだ…? …分からんな…」
寝ている子どもを見るが…どれも変わらないように見える…それに、ほむほむが覆いかぶさっているので、さらに分かりづらい。
「やっぱり気になるな…どれ…」
ヒョイッ
「ホムッ!?!? ホムムーッ…」「マドドーッ!?!?」オロオロ…
俺はまどまどに向けている手とは反対の手でほむほむをつまみ上げた。まどまどは突然の事に驚き、振り返る…。
「お前もだ。」
ヒョイッ
「マドッ!?!? マドマドーッ!!!」ジタバタ…
まどまども摘み上げる…真正面から掴んでも良かったのだが、それでは暴れた時に握りつぶしてしまうかもしれないのでやめた。かわいそうだし…。
番をつまんで、昨日子どもを入れていたコップに入れる。
「ホギャッ!!!」「マギャッ!!!」ジタバタジタバタ…
ほむほむはちゃんと入ったが、まどまどは逆さになって頭から落ちた…さすがに成体には狭いので、そのままの格好でもがいている。
寝床の中の子ども達は、そんな事は知らずに…まだ眠っている。お互いの体温で気づかないのだろうか?
「「…ホミャミャー…」」「「…ミャロロー…」」Zzz…
「これでよし…えーと……この仔ほむと…この仔まどが…隣のより小さい…か…?」
仔ほむは仔ほむ同士、仔まどは仔まど同士で隣り合っていたので、比較はたやすかった。
「…それよりも…昨日生まれたやつら…昨日より大きくなったような…?」
昨日生まれたと思われる仔まどに指を近づけて大きさを測ってみる…こいつは手のひらで遊んでやったので、大きさを覚えている。
「…やっぱりだ! 昨日より大きくなってる…そういや…聞いたことがあるな…」
俺は番を貰ったT久さんに聞いた話を思い出した…。
『いいかい? ほむまどは自然界でもっとも下に位置する動物なんだ。その為に外敵がたくさんいるんだよ。それでも彼らは絶滅していない…なぜか?』
『…それは、早く成長して…子孫をたくさん残せるようになったからだ。ほむほむとまどまどは、たけのこみたいにあっという間に成体になる…』
『その成長力と繁殖力で絶滅を免れているんだよ。すごいと思わないかい? …えっ? ほ食種も成長は早いけど、ほむまど程じゃないよ…』
『頑張って飼ってね。…もし…手に負えなくなったら…いつでも言ってね。』
…なるほど…実際に見たら納得した…。すごいな…。
…マドカー///…ティヒヒー///…
…感傷に浸っていると…コップが騒がしくなっていた…見ると番は…器用にコップの中で交尾を始めていた…すごい体勢だな…。
とりあえず番をケージに戻す…。
コロコロ…
「ホムムゥウウ/// マドカァ!!! ……ホビッ!!!」ボットン… ピクピク…
「ホムラチャーッ/// マドッッマドッ!!! ……マ゙ッ!!!」ドスッ… カクカク…
…番はつながったままコップを転げ落ち…落下した…まどまどがほむほむの上になったようだ…。
「マドドーッ!!! マドッ…マドッ…… マドドオォォォーッ!!!」ビクン…ビクッ…
「…ホ…ホ…ム…」アワアワ…ブクブク…
ほむほむは失神しているのに…まどまどはそのまま恍惚の表情を浮かべた…
「…また…こいつら…家族が増えるのか…」ハァー…
・・・・・・・・・
=二日後=
…ホミャー…ミャロー…ホミュ-ン…ホミー…ミャロカァ…ティヒー…
…ホムホムー!!…マドマドー!!…
…はいはい…わかってるよ…餌が無いんだろ…。
昨日よりさらに騒がしくなったな…餌を補充するか…今日は水もだな…。
俺がが天井を開けると…また仔ほむと仔まどが一匹ずつ増えていた…今日の番は、子ども達六匹を背に隠し…腕を広げて守っている。
「ホムーホムー…」「マドーマドー…」フルフルフル…
「お!? なにかされてもすぐ動けるように、こっち向きか…なんか…腹立つな…そいっ!」
ビシッ
「ミ゙ョッ!?!?」ガクン…
ビシッ
「ホグッ!?!?」スデー…
「…ったく!…餌をやるこっちの身にもなれよ…ポコポコ生みやがって…」ザラザラー…
俺は番にデコピンしてから餌と水をやった…
番は苦しそうにうずくまっているが、子ども達は寝床の中から飛び出して…ケージの中をワラワラと這いまわ …ん?
「ホミャー…ホムミュー…」テテテテ…ガサッ…テテテ…ドター…
「マリョー…マドー…」テテテ…ドテッ…テテテ…
鳴き声が少し変で…躓きながらも立ち上がって走り回る…仔ほむと仔まどが目についた…おそらく最初に生まれた二匹だろう…。
「…!? …もう仔…じゃなくて…若ほむまどじゃないか…」
『…たけのこみたいにあっという間に成体になる…』
T久さんの言葉をまた思い出す……しかし…これ程とは…まだ二日だぞ…もうほとんど親と変わらないじゃないか…。
…俺は愕然として一家を見つめた…。
・・・・・・・・・
=三日後=
…さらに騒がしくなったケージに行く…あぁー…予想通りだな…。
「「ホミュ…ホミャー…」」「「ミャロー…ミャロー…」」ワラワラワラ…
「「ホムーホムー…」」「「マドーマドー…」」ポリポリポリ…
…ケージの中に…成体のほむまどが四匹と…若ほむまど二匹に…仔ほむまどが四匹が居た…。計十匹だ…
「…はぁ……ほら…餌のだぞー…」
…めんどくさくなったので…天井を開けずに、餌入れの真上からひまわりの種を適当に落とす…。
「ホムァ!?!? ホムッホムーッ!!!」「マドーッ!?!? マドマドー!!!」ヒョイ…ヒョイ… ポリポリポリ…
成体のほむまどは…突然落ちてきた餌に驚いていたが…すぐに拾い出して齧り始める…。拾い切れなかった種をチビ達が恐る恐る拾っていく…。
「…初めて生まれた時はかわいいと思ったが…こうなると…ちょっと引くな…」
「「ホムホムー…」」「「マドマドー…」」「「ホミャー…」」「「ミャロロー…」」ポリポリポリ…
俺の気も知らないで…一家は種を無心に齧っている…。…どうしようか…。
・・・・・・・・・
=四日後=
…もう…何も言うまい…。
「「ホムムー…」」「「マドマドー…」」「「ホミャミャー…」」「「ミャローン…」」ワラワラワラワラ… ポリポリ…ガサガサ…
…ケージの中には…成体のほむまどが六匹…若ほむまどが二匹と…大きい仔ほむまどが二匹…仔ほむまどが…ひー、ふー、みー……六匹居る…。
………あれ…? ……計算が…合わないぞ… 今までは…仔ほむまどが一匹ずつ増えてたのに…何で今日は一気に六匹も…六つ仔だったのか…?
俺が考えていると…。
「マドカァーッ/// ホムホムゥウウゥ!!!」「ウェヒヒーッ/// ホムラチャンーッ!!!」カクカクパコパコ…
親がまた…交尾を始めだした…。
「おいぃッ!! もう生むなー!!」ガシガシッ…チュポン…
「ホムァアアァァーッ!?!? マドカァアアァァーッ!!!」ジタバタ…
「ホムラチャーンッ!?!? マギョオオォォォーッ!!!」ジタバタ…
交尾を始めた番を掴んで引き離す…無理やり引き剥がしたために大暴れし、手に噛み付こうと首を振り回す…ほむほむとまどまどの交尾への執念を垣間見た…。
「いててててっ!! …おらっ!! 入れ!!」ダダダ…ポイポイ…
「マドカァ!!! マドカァ!!! …マッ!!! …ドカァ…」ポテッ… ペチペチペチ…
「ホムラチャン!!! ホムラチャン!!! …ホムッ!!! …ラチャーン…」ポトッ… ペチペチペチ…
近くに無かったので…隣のキッチンに行き、二つのコップにほむほむとまどまどを別々に入れる…番は別れても…ずっとお互いを呼び合う…。
「いってー…噛まれたー…あの薬はと…あった……うぉ~!! …しみる~…」
俺はほむほむに噛まれた傷に…T久さんから貰った特別な薬を塗る…。
ほむ種は毒を体内で生成している場合があるために…噛まれたり引っかかれたりしたらすぐに塗れと言われていた薬だ…。これで大丈夫…だよね…T久さん…。
俺は噛まれた手を振りながら…まだ今日は餌の補充をやってない事を思い出す…仕方ないな…。
ケージが置いてある部屋に戻る…………おい…マジか!?!?
「「ホムゥウウウゥゥ/// ホムムゥゥウウウ…!!!」」パコパコパコパコ…
「「マドマドーッ/// ホムラチャーンッ!!!」」カクカクカクカク…
「「ホミュー///」」「「ミャロロー///」」カクカク…パコパコ…
ケージの中の大小のほむほむ達が…一斉に交尾をしている真っ最中だった…。
「…おい…おいおい……お前ら…家族だよ…な…?」
俺の狼狽を気にする事も無く…交尾は続く……!? …そうか…そうだったのか…今日…仔ほむまどが増えてたのは…これが理由か…。
「「ホムアアアァァァァーッ!!!」」「「マギョオオォォォーッ!!!」」ビクビクビクーッ… クテー…
「「ホミャミャー///」」パコパコ… 「「ミャローッ///」」カクカク…
成体同士の交尾は終わったみたいだが…仔同士はまだ続く…よく見ると…仔の方はちゃんと入っていないようだ…おそらく…成体の真似をしているのだろう…。
「…実演つきの性教育かよ…なんなんだこいつら……親が狩りや子育ての見本を見せる動物も居るが…あっ!!」
『…その成長力と繁殖力で絶滅を免れているんだよ…』