その4
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homuhomu_tabetai
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「…これ…か…狩りを教える代わりに…こいつらは…仔作りを教えるんだ…」
「…明日…このケージの中は…何匹になってるのか…その次の日は? …またその次の日は?」
「…T久さんに…相談するか…? いや…ついこの間だぞ!! T久さんに番をもらったの…まだ…早い…」
「…でも…これ以上増えたら…どうしてこうなった…原因は…なんだ…」
…俺は餌をやるのも忘れ…考える…しかし…手は勝手にケージに近づき…その開いている天井を閉め…鍵まで掛けていた…。
そして…静かに部屋を出ると…ゆっくりと扉を閉める…。
気がつくと…俺はキッチンに居た…テーブルの上には…疲れきった顔をしたほむほむとまどまどがコップの中で寝そべっている…。
ガシッガシッ
「ホムッ!?!?」ビクッ!! 「マドッ!?!?」ビクッ!!
コップを掴む…そして…電子レンジのドアを開けて…中に置いた…。
バタン…ピッピッ…ピピ…
「…ホ…ァァァ…」「…マ…ドォォォ…」ウロウロ…キョロキョロ…ジタバタ…
タイマーを最大時間にセットした…レンジの中の番は何かを叫んだり暴れたりしているが……。
ピッ!!…ブォーン…
スタートボタンを押した……中を見る…。
「………ホッ!?!? …ホムッ!!! ホムホムッ!!!」「………マドッ!?!? …マドッ!!! マドドーッ!!!」ジタバタジタバタ…
番はあきらめて座り込んでいたが…自分の身体に起こった異常に…身もだえで応える…。
「ホムッ!?!? ホムホムッ!?!? …ホビャアアアアアアアアアァァァァァァァァー…」バリバリバリ… ボコボコボコ… ポンッ!! シュゥー…
「マドドーッ!?!? マドッ!?!? …マギャアアアアアアアアアァァァァァァァァー…」バリバリバリ… ボコボコボコ… ポポンッ!! シュゥー…
…番は二匹同時に…水泡が浮き出てきた顔や喉を掻き毟る…そして……眼球を破裂させて…崩れ落ちた…。
ブォーン…ガチャッ…
俺はレンジのドアを開けた…肉のこげた…なんともいえないニオイが流れ出る…。
…バタン…ブォーン…
コップを確認してから…またドアを閉める…再びレンジが回り始める…。
…俺はキッチンを出て…そのまま仕事へ向かった…。
・・・・・・・・・
=数日後=
…アレから俺はあの部屋には入っていない…レンジも触っていない…。
今はキッチンで…朝食を食べている…レンジは薄暗く…中の様子は伺えない…。
部屋はあの後…何日か騒がしかったが…最近は静かになった…少し妙なニオイが漏れていたが、最近は気にならなくなった…慣れてしまったのか…。
「…今日は休みだし………あの部屋の片づけをするか…」ハァ… スタスタスタ…
俺は気乗りしないまま…部屋のドアの前に立つ…。
ガチャ…
意を決めてドアを開け…ケージの方に視線を向ける……なっ!?
「…なんだ…?…これは…?」
俺の目に映ったモノ…それは…ドス黒いシミの上にたたずむ…ケージだった…。予想の反して…ケージの中は空間が広がっていた…。
…ゆっくりとケージに近づく……ケージの中は…小さい白いモノ…おそらくほむほむとまどまどの骨だろう…外にもそれは散らばっている…。
…臭いっ!! …近づくにつれ…ニオイがきつくなる…。
…中をもっと見る…散乱した骨と…身体の一部や大部分を食い漁られた…ほむほむとまどまどの死骸が…ケージの下と…周辺にある…シミは…血か…。
……!? …ケージの中で…動いたモノがあった…。それは…ゆっくりと起き上がり…隣に落ちているほむほむの死骸を引き寄せた…。
…まどまどだ…! …その身体は…右腕が無くなり…マド服は薄汚れて…可愛らしかったであろう顔も…頬肉が無くなり歯がむき出しになっていた…。
「…………」カクカクカク…
…生き残ったまどまどは…引き寄せたほむほむに覆いかぶさり…交尾を…始めた…ほむほむは全く反応しない…死んでるのか…?
「…………ッ!!!」ブルブルブルッ…
まどまどは…激しく動いていたが…ビクっと身体を震わせた後…そのままほむほむの胸に突っ伏した…。俺はじっと見る…と…。
「…………」…クチャクチャ…クチャ…
…突っ伏したまどまどから…何か咀嚼する音が聞こえてきた…こいつ…まさか!?
「……マ゙…マ゙ァ…」…ジロリ……
…まどまどは俺の考えている事が分かったように…顔をあげ…俺をまっすぐ見て……笑った…様に見えた…その口は…ドロドロの血で真っ赤に染まっている…。
…ほむほむは…その胸元が…醜く抉られてしまっていた…。
「…………」コヒュー……パタ…
まどまどは…なにかを呟いた後…再びほむほむの胸に突っ伏して…そのまま動かなくなった…。
突っ伏した反動で…ほむほむの両腕が跳ね上がり…まるで…まどまどを抱きしめているかのようだ…。
「…全滅…か…いったい…このケージに…何匹居たんだろう…」
「…最初は…可愛らしいと思って…こいつらを…飼い始めたのに…こんな事になるなんて…」ポロポロポロ…
…知らない間に…俺の目から…涙がこぼれていた…。
…俺は…しばらく動けなかった…軽い気持ちで動物を飼い始めた事を…泣きながら後悔した…。
…そして…キッチンから黒く変色したコップを二つ持ってきて…静かにケージの前に置いて…出て行った…。
・・・・・・・・・
…俺はもう…あの部屋には入ろうと思わなくなった……。
…しかし…眠る前に…あの部屋のドアの前を通ると…。
…ホムホムー///…マドドー///…ホミャー///…ミャロロー///…
…たまに鳴き声が聞こえる気がする…俺はその声を聞くと…胸に小さい痛みを感じる…その痛みを堪えながら…ベッドに入る…。
「…ごめん…ごめんよ…」ポロポロポロ…
…今夜も俺は…痛みを耐えながら…眠りにつく…。
「終わり」