2. Summary tab
ここでやること:
このタブでしかできないことは、クイックプリセットの選択のみ。
従ってここでは、各タブ共通項目の説明とエンコードの流れを紹介。
2.1. 各タブ共通のボタン
- :素材ファイルの指定。和文不可。
- :出力ファイルの指定。和文不可。必要な拡張子は自動で付く。
- :素材の情報表示。 Capty録画ファイルは情報が出る。MPEGStreamClipでCMカットしたものは無反応。エンコードはOKなので気にしない。
- :素材の再生。他のタブで指定したビデオフィルタ、副音声や字幕の指定なども効く。
- :エンコード中のプレビュー。出力形式によっては不可(MPEG2など)
- :エンコードの開始
2.2. 素材の指定
'Drop file here' ってとこにファイルをD&Dで、下段に情報が出る。
読み込み可能な形式:
- 暗号化されていないVOB/VIDEO_TS フォルダ
- 映像/音声多重化ストリーム(MPEG-PSなど)
- エレメンタリ・ストリーム(映像/音声が多重化されていないもの。MPEG-TSなど)
- 著作権保護のため、暗号化された DVD ディスクは受け付けない
※ここで情報が出ない場合はまずエンコードにしくじる。経験上、素材ファイルをMPEGStreamClipで補正したり、音声形式を変換すればまず大丈夫。
2.3. クイックプリセット
ここで目的のエンコード方式を選ぶ。 ここではXvid mencoderを選んでいるため、出力ファイルは映像Xvid+音声mp3.avi。 リストは、3グループに分かれている。 ・mpeg-4 ベースのフォーマットとDV ・mpeg-2 ベースのフォーマット ・音声フォーマット ffmpegXの内部には複数の「エンジン」があるので、プリセット内には重複がある。 例えば、"DVD ffmpeg" と "DVD mpeg2enc"、また、"DivX mencoder" と "DivX ffmpeg"。 ・mencoder エンジンは一般にmpeg-4 ベースのフォーマットが高速。 ・ffmpeg エンジンは一般にmpeg-2 ベースのフォーマットが高速。 ・mpeg2enc は、ffmpeg エンジンで作ったmpeg-2を再生できないような機器/ソフトがあった時に使うと問題が解決するかも知れない。(こちらの方がビットレート制限をきっちり守る)。 Video/Audio tabでそれぞれ設定しても同じだが、ここで済ませてしまう方が良い。それぞれのタブでエンジンとコデックを選ぶと、問題のある組み合わせでも指定できてしまうから。 |
2.4. アスペクト比の確認
エンコードを開始する前に確認。これ大事。
赤枠内が、640x352。これがエンコード後の画面サイズ(解像度)だが、素材の720x480と随分違う。
この素材が640x352でOKかどうか、ボタンで映像を出してみよう。
この素材が640x352でOKかどうか、ボタンで映像を出してみよう。
(C)2004.SUNRISE INC. テレビ東京 |
画面はキーボードで操作。 ・左右矢印:10秒飛ばし ・上下矢印:1分飛ばし ・pageup/down:10分 ・スペース:一時停止 ・ピリオド押しっぱなし:コマ送り ・英文括弧[ ]:再生速度上下 ・終了は林檎+Qなど。 |
これを640x352(映画用の16:9)でエンコードすると、軍曹さんの顔がぐにっと上下に潰されてしまう。いや、毎週そんな場面あるけども。
CaptyTVでキャプチャしたMPEG-2映像は720x480だが、内部にアスペクト比(縦横の比率)情報が書き込まれている。再生ソフトやDVDプレイヤはその情報を読み取り、4:3に直して表示する。映画のDVDなら16:9に直して表示する場合もあるだろう。720x480のままエンコードして出力ファイルにアスペクト比を書き込むほうが画質劣化は少ないが、これはAVIではあまり一般的ではないし、再生できないソフト/機材も多いようだ。
TV録画は、640x480(4:3)に縮小するのが一般的。
これは、Video tabで調節する必要がある。すぐわかると思うのでここでは先に進む。
これでOK。 |
でエンコード開始。
2.5. ffmpegX Progress
開始すると、ffmpegX Progressという別のソフトが起動。
ここでffmpegXは終了しても構わない。 続けて他のファイルを指定する事もできる。その場合はどんどんここに追加され、逐次エンコードされてゆく。図のバッテンは中断。▷だったら待機中。▷を押せば同時進行エンコードになるが、3パスエンコードを同時進行させてはいけない。 自分の環境ではプログレスバーは図の通り。本家サイトでは進捗が表示されるような図になっているが、自分はあの状態を見た事が無い。 また、3パスはxvidとx264には無い。 |
「i」を押すと、左図のような窓が出る。 (mencoder以外の場合はまた別の表示になる) |
さて、ffmpegX Progressも、Process Infomationも結構CPUを喰う(概ね10%程度)。
すこしでも早く終わらせるためには、あまりProgressは弄らない方が良い。
すこしでも早く終わらせるためには、あまりProgressは弄らない方が良い。
単発エンコード限定だが、開始前に'Open Terminal Window'にチェックしておくと、ターミナルが立ち上がってProcess Infomationと同じ情報を吐く。僅かながらCPU負荷が軽い上に、mencoderの場合はこっちの方が見やすい。 Process Infomationは見たいところへスクロールしてもすぐに末尾に戻ってしまう。 |