「この扉の向こうに、我々の当主様がお待ちしております。ここから先は、お三方だけでお願いしますね」

 そう言いながら、迫真琴と菅野史の二人は僕たちの前から去っていく。
 残された僕たちの前には、巨大な扉が立ちはだかっていた。最高級の木製で、植物や彫刻のレリーフが刻まれていることから、作り手の技量と情熱が伺える。
 そして、この扉の向こう側に僕たちを狙う強敵が待ち構えていた。

「……お二人とも、準備はよろしいですね」

 真乃さんとアーチャーさんは頷く。
 いざという時に備えて、アーチャーさんは戦闘態勢に入れるように準備をして貰っている。
 僕が先頭に立つ形で、扉を開けた。

「待っていたよ、櫻木真乃とそのサーヴァント。どうやら、予想外の連れも含まれているようだが……お前も、サーヴァントだな?」

 シャンデリアに照らされた豪華絢爛なパーティー会場の中央で、銀髪の少年……峰津院大和が立っていた。
 まるで、283プロでガムテたちを待ち構えていた僕のように、不敵な笑みを浮かべている。
 傍らには黒衣をまとった偉丈夫が、獰猛な鷹の如く鋭い視線で睨んでいた。
 一目見ただけで僕は確信した。峰津院大和が召喚したサーヴァントは、ガムテが引き連れていたライダー女氏に匹敵する程の災厄で、今すぐにでも僕たち3人を叩き潰さんとしていた。
 唯我独尊を体現したサーヴァントを制御しているのは、ひとえに峰津院大和の実力だろう。

「我々を甘く見ない方がいい。私の前で、嘘や誤魔化しが通用するとは思っていないはずだ」
「えぇ。私は、アサシンのサーヴァントです。我がマスターは櫻木真乃さんの協力者ですが、諸事情のため……私だけが同行する形になっています」
「ほう? ずいぶんと素直じゃないか」
「真乃さんたちを招待し、そして私の同行を許可してくださったあなたへの礼儀です」

 大和の鋭い視線を前に、僕は臆さずに答える。
 少なくとも、嘘は口にしなかった。マスターはこの場に参加できず、僕だけが真乃さんたちに同行した。
 そして、田中摩美々というアイドルが僕のマスターであることに、大和はまだ気付いていない。

「おっと、申し遅れた……私は峰津院大和。君たちも知る、峰津院財閥の当主にしてライブのスポンサーでもある」
「さ、櫻木真乃……です」
「単刀直入に言おう。知っての通り、君たちをここに呼びつけたのは、白瀬咲耶の件についてだ」

 その名前が口に出された瞬間、広い会場の空気が重苦しくなることを、僕は肌で感じ取った。

「君たちも知っているだろうが、彼女は行方をくらました。彼女が最期に目撃されたカメラから、ほんの少し離れた場所で……不自然に荒れ果てた場所があった」
「……その件でしたら、私の方でも調査していました。
 そして、あなたは櫻木真乃さんを呼び出した理由は一つ……失踪が騒がれている白瀬咲耶さんに関する情報を得るためですね。
 何故なら、彼女は聖杯戦争のマスターである可能性が高いのですから」
「実に聡明じゃないか!
 その通り! ただのNPCであれば、例え行方をくらましてもそこまで加熱しない。だが、何者かが白瀬咲耶の失踪を利用した騒ぎに乗じて、アイドルどもを仕留め……スポンサーとなった我が財閥の隙を狙う魂胆だろう」

 案の定、大和は白瀬咲耶さんの炎上を利用している。
 隣に立つ真乃さんは悲しみで震え、アーチャーさんは鋭い目を向けていた。僕も拳を握り締めそうになるも、ここで感情を出しては失敗する。

「ええ。そして、あなたの目的は283プロの関係者から、聖杯戦争のマスターを探し当てることですね。櫻木真乃さんと白瀬咲耶さんが参加させられていれば、他にもマスターとなったアイドルが含まれてもおかしくない……
 そして、アイドルから峰津院財閥を探ろうとする不届き者の手がかりを得る。そのために、真乃さんを呼び出したのですね」
「……まさか、そこまで読んでいたとは驚いたな。曲がりなりにも、我々から逃げおおせただけのことはあるな。
 流石は蜘蛛と褒めてやるべきか?」

 大和の獰猛な笑みからは、確かな怒りが滲み出ていた。
 蜘蛛が峰津院財閥を探ろうとしたことを気付いている。当然、その痕跡は残さずに手を引いたが、大和の逆鱗に触れたことは確かだ。
 そして、この僕自身が峰津院に歯向かった蜘蛛であることを、彼は気付いていた。

「だが、少しばかり失望した。我々を引っ掻き回そうとした以上、今も影に潜むかと思いきや……あろうことか、私の前に堂々と姿を見せるとはな。もしや、私と手を組むつもりだったのか?」
「お心遣い、感謝致します。ですが、仮に私が同盟を持ちかけた所で、あなたはそれに応じる道理などないでしょう。既に峰津院財閥という充分すぎるロールが与えられ、ましてや峰津院大和自身が非常に優れた将なのですから、危険人物と成り得る私を引き入れる理由はありません」
「フン、わかりきったことを……前置きはいい、さっさと本題に入れ」
「わかりました。では、改めて……この東京に潜む"もう一匹の蜘蛛"の対処を、私に任せて頂きたいのです」
「……"もう一匹の蜘蛛"、だと?」

 だからこそ、僕は手札を一枚だけ差し出す。
 ピクリ、と動いた大和の眉を見逃さなかった。

「あなたは私こそが蜘蛛の親玉と判断しているでしょう。もちろん、それ自体は正解です。しかし、東京に糸を張り巡らせている蜘蛛は、もう一匹います。
 我々がこうして対峙している間にも、"もう一匹の蜘蛛"は更なる糸を広げているでしょう」
「……まさか、白瀬咲耶失踪による炎上は、その"もう一匹の蜘蛛"の仕業とでも言いたいのか?」
「えぇ。好戦的な他の主従の目を283プロに集中させるため、彼らは咲耶さんの失踪を一早く把握し、関係者を排除することが目的だったのでしょう。その騒ぎに乗じてライブのスポンサーとなった峰津院財閥がアクションを起こすことも狙っていたはずです。
 櫻木真乃さんの協力者となった私を、峰津院財閥に潰させて……蜘蛛は死んだと思わせる。それが、黒幕である"もう一匹の蜘蛛"の目的です」

 今も姿が見えない"もう一匹の蜘蛛"。
 彼は、僕がこうして峰津院大和と対峙する状況も予測した上で、白瀬咲耶さんの死を利用した。
 峰津院大和は蜘蛛について語ったものの、その数までもは把握していない。そこに目をつけて、僕と283プロダクションを身代わりに仕立て上げ、強大な敵に潰させることが目的だろう。

「そして、あなたは我々から情報を奪いつくして、潰す予定ですね」
「当然だ。いかにお前が策を用意しようと、我々は敵同士……手を組むメリットなど皆無だ」
「先程も言ったように、あなたが私を引き入れる理由は何一つないでしょう。しかし、私が持っているのは他者が扱える類の情報ではありません。
 故に、ここで私たちを潰してしまえば、"もう一匹の蜘蛛"の手がかりは永遠に闇の中に葬られます」
「我々を侮るつもりか?」
「いいえ、峰津院財閥の影響力は莫大であることは重々承知です。しかし、それでもリソースは限られており、また界聖杯自体がバランス調整のため、峰津院財閥の権力を制限しているはずです。
 無論、我々からすれば驚異的であることに変わりませんが、あなたは構成員に課せられた制限を知っているからこそ……蜘蛛の調査を打ち切ったはずです」
「……………………」

 大和は口を閉ざす。
 峰津院財閥が元の世界通りの力を持っていれば、蜘蛛は二匹ともすぐに補足されるはずだった。
 しかし、蜘蛛たちも痕跡を残さないように気を配ったが、本戦前の一ヵ月という期間がありながら補足されないことも不自然だ。
 そう。この世界のNPCは姿こそ瓜二つでも、能力の再現には限界があった。無論、異能の力を持つNPCは存在するも、聖杯戦争の均衡を保つために制限が加えられている。
 例えば、『偉大(グレート)』と名乗った少年が、僕に呆気なく情報を漏らしたように。

「ならば、お前たちが"もう一匹の蜘蛛"とやらを追いかけるつもりか?」
「既に彼らは社会的にも影響力を増しています。この一ヵ月で確実に人脈を広げたからこそ、白瀬咲耶さん失踪による炎上を実現させました。
 そして、私が懸念していることがもう一つ……"もう一匹の蜘蛛"が、連続女性失踪事件の黒幕と接触して、峰津院財閥の情報を得ることです。
 彼らがその気になれば、内部の情報を確実に奪えるでしょう」

 僕の挙げた二つの脅威に繋がりがあるとは決まっていない。
 しかし、"もう一匹の蜘蛛"であれば、連続女性失踪事件の黒幕を割り出すことは造作もなかった。無論、"もう一匹の蜘蛛"も迂闊に峰津院に踏み込まないが、可能性はゼロではない。

「奴らの手がかりは」
「私の独断で言及できません。そう、易々と口外できる情報ではありませんから」
「もっともだな」
「ーーーー忌々しい」

 大和と僕の間に割り込むように、重厚感に溢れる声がパーティー会場に響いた。
 建物全体を震撼させそうな程の威圧感に、僕たちの視線が集中する。声の主である黒衣のサーヴァントは、その瞳に確かな殺意を込めていた。

「蜘蛛とやらが現れると聞いて、余も出向いてみたが……蓋を開ければ、羽虫どもの見るに堪えぬ馴れ合いとは」

 すると、サーヴァントを覆う黒衣が弾け飛び、腰にまで届く金髪と鍛え抜かれた肉体が露わになる。その背中からは、禍々しい形状の翼が生え、鋼の如く堅牢さを誇っていた。

「待て、ランサー!」

 大和の静止など聞く耳持たないように、ランサーのサーヴァントからは闘気が放たれる。
 ランサーは羽ばたかせた翼は、斧の如く勢いで振われるが。

「……スターカラーペンダントッ! カラーチャージッ!」

 アーチャーさんの叫びと共に、パーティー会場全体を飲み込む輝きが発せられた。





 わたし、星奈ひかるはキュアスターに変身した。
 敵のランサーが攻撃を仕掛けてきたから、わたしは星のバリアを張って防御する。激突の衝撃が両手から伝わって、全身がしびれちゃう。
 でも、わたしは倒れない。後ろには真乃さんとアサシンさんがいるから、二人を守る責任がある。

「ほう? まさか、貴様のような羽虫が余の羽を防ぐとはな」

 わたしたちを睨みつけるランサーは、まるで悪びれようともしない。
 この人は本気だった。わたしたちの命を奪うため、容赦なく攻撃をしたはずだよ。

「アサシンさん、マスターを連れて離れてください!」

 だから、ほんの一瞬だけ振り向きながら叫ぶ。
 その直後、わたしは床を蹴って、一直線にランサーの元へ突進した。

「たあああああぁぁぁぁぁぁぁっ!」

 ダッシュの勢いを乗せたパンチを叩き込むけど、ランサーはクロスさせた両腕で防いだ。
 ニヤリとランサーは笑う。彼はわたしと戦うつもりだよ。
 あとは、わたしが真乃さんたちを巻き込まないように戦うだけ。
 わたしの拳がはじかれるけど、すぐにランサーとの距離を取ったよ。

「いい度胸だ、羽虫ッ!」

 だけど、今度はランサーの方から突っ込んできて、一瞬でわたしの前にまで迫る。
 反射的に防御したと同時に、ランサーがわたしの体を勢いよく蹴りあげた。

「アーチャーさん!」
「アーチャーちゃんッ!?」

 アサシンさんと真乃さんの声が聞こえるけど、わたしは背中から天井に叩きつけられる。そこに飛んできたランサーが、無数のパンチをわたしに叩き込んできた。
 避けることができないまま、マシンガンみたいな二つの拳がわたしの体を容赦なく押し付けて、天井を壊しながら進んでいくよ。
 すぐにわたしの体は屋上を突き破って、外に放り出されちゃう。でも、身をひねることで体制を立て直した。

「フフフ……この聖杯戦争に、余の攻撃を耐えるサーヴァントが含まれていたとはな。余興には丁度良い」

 ビルの屋上に着地したわたしの前に、鋼の翼を羽ばたかせたランサーが現れる。
 ランサーの乱暴な笑みに、わたしは構えた。
 彼は、本戦前にたくさんのサーヴァントと戦って、命を奪ったはずだよ。もちろん、聖杯戦争だからマスターを守るべきだし、わたしだってグラスチルドレンの子の命を奪っている。
 だけど、ランサーは誰かの命を奪うことを楽しんでいた。そんな相手に、わたしは負けるわけにはいかない。

「だが、羽虫は所詮羽虫。余の手で潰してやろう」
「……違うよ」
「何?」
「わたしは、羽虫なんて名前じゃない。いいや、この世界……そしてこの宇宙に、羽虫なんて名前の人はどこにもいないよ!」

 ランサーに向かって、心の底から叫んだ。
 わたしと真乃さん、アサシンさんだけじゃなく、自分のマスターの大和さんすらも『羽虫』と呼んでいる。
 どんな理由があっても、ランサーがみんなを見下していい訳がない。

「余に減らず口を叩く度胸……面白い、相手をしてやろう!」

 叫びながら、ランサーは飛びかかってくる。
 音速を上回るけど、わたしは素早く飛び上がって回避した。
 すると、ビルの屋上に設置された室外機が粉々に砕け散って、突風に流されちゃう。
 わたしは風の勢いを利用しながら突っ込んで、ランサーの懐に潜り込むよ。

「フンッ!」

 当然、ランサーも黙って見ているだけじゃなく、岩のような拳を振るってきた。
 わたしは顔を横にずらすけど、ランサーはパンチを繰り返してくる。相変わらず早いけど、わたしだって負けないよ。

「はあっ!」

 一瞬のスキを見つけて、わたしはランサーの懐にパンチする。
 鎧みたいな頑丈な巨体だから、ダメージは与えられない。連続して拳を叩き込むけど、鈍い音が響くだけ。
 もう一度、攻撃しようとするけど、わたしの拳はランサーに受け止められた。

「オオオオオオオオオオォォォォォォォォッ!」

 数回転したランサーによって、わたしの体が空高くに放り投げられる。
 だけど、わたしは両足に力を込めて、ブーツから出現した星の足場に着地するよ。
 わたしのことを、ビルの屋上から見上げてくるランサーと視線がぶつかった瞬間……ランサーは翼を大きく広げて、武器のように振ってきた。

「させないよっ!」

 両腕を前に突き出して、迫りくる翼をバリアで防ぐ。
 鋼の翼は固いけど、わたしのバリアなら問題ない。でも、わたしに通じないことを知っているはずなのに、どうしてまた翼を武器にしたの?
 疑問と共に弾き飛ばされる。空中で周りを見渡すけど、ランサーの姿がない。

「後ろだ、羽虫がっ!」

 叫び声に振り向いた瞬間、ランサーのパンチがわたしに叩き込まれる。
 まともに攻撃を受けたせいで、勢いよく落下した。ダメージが深くて、すぐに立ち上がることができない。
 ランサーの翼はただの囮。わたしがバリアで防御をした隙に、ランサーは高速移動で背後に回り込んで、攻撃をしかけた。

「消えろッ!」

 倒れたわたしに向かって、ランサーは突進してくる。
 ランサーが距離を詰めてくる中、わたしは右手にイマジネーションを集中させると、星のような輝きを放つよ。

「プリキュア……!」

 そのまま拳を強く握りながら、守りたい人たちの姿を思い浮かべる。
 摩美々さんとにちかさん、アサシンさんとにちかさんのアーチャーさん、星野アイさんとライダーさん、神戸あさひさんとアヴェンジャーさん……そして、わたしのパートナーになってくれた真乃さん。
 わたしはたくさんの人と出会ったけど、みんなのことをもっと知りたいと思ってる。わたしが「知りたい」って気持ちがあれば、いくらでも強くなれるよ。
 だから、ここで絶対に負けたりしない!

「……スター、パアアアアアアァァァァァァァァァァァァンチッッッッッ!」

 素早く立ち上がって、この手に集中させた星のエネルギーを解放させた。
 わたしの決め技は、真っ直ぐに突進してきたランサーの巨体に叩き込まれて。

「……何ッ!?」

 こぶしに集めた膨大なエネルギーで、ランサーを吹き飛ばす。
 回避や防御もできず、確実にダメージを与えた。これは、わたし一人だけじゃない……真乃さんやアサシンさんたちがいたからこそ、この一撃を決められたよ。

「…………フハハハハハハハハッ! まさか、脆弱なる羽虫が余に一撃を与えるとは!」

 だけど、ランサーは高らかに笑っていた。
 わたしのパンチは確かに決まっていたけど、ランサーにとっては大きなダメージじゃない。
 このまま、ランサーがわたしの命を奪うことだって簡単にできる。

「だが、これ以上は目障りだ……そのまま消してやろう!」
「そこまでだ、ランサー!」

 ランサーの射貫くような目つきがわたしに刺さる中、屋上に声が響く。
 振り向くと、いつの間にか峰津院大和さんが立っていたよ。大和さんは険しい表情で、ランサーをにらんでいる。

「貴様……何を勝手なことをやっている!?」
「羽虫こそ、何のつもりだ? 余の戯れを邪魔して、タダで済むとでも思っているのか?」
「余計な手出しは無用と言ったはずだ! 我々が騒ぎを起こしてどうする!? ”もう一匹の蜘蛛”に、わざわざ隙を与えるようなものだぞ!」

 ランサーが放つオーラを前にしても、大和さんは全く気にせずに怒っていた。
 大和さんが言うように、わたしたちが派手に戦ったら炎上しちゃう。ここはビルの屋上だけど、戦いの音だけなら誰かに聞かれてもおかしくない。


『ひかるちゃん! ひかるちゃん!?』

 わたしの頭に真乃さんの念話が聞こえてくる。
 大和さんに続いて、真乃さんとアサシンさんも現れたよ。二人とも、わたしのことを心配そうに見つめている。
 すると、真乃さんはわたしに駆け寄って、この体を抱きしめてくれた。

「よ、良かった! 本当に、良かった! 本当に……良かった! もしも、あなたに何かあったら……私……!」
「……大丈夫ですよ、真乃さん。真乃さんがいたから、わたしは頑張れますから!」

 涙を流す真乃さんの体を、わたしは優しくさする。
 ランサーと戦ったせいで、わたしは真乃さんを心配させた。その謝罪と、真乃さんへの感謝を込めて、わたしも真乃さんを抱きしめたよ。

「……興が削がれた。命拾いしたな、羽虫ども」

 この空気を壊すように、ランサーは口を開く。
 もう、ランサーは戦うつもりがなさそうだけど、アサシンさんと真乃さんは……傷付いたわたしを守るように立ってくれた。

「……これは私の責任だ。お前たちに”もう一匹の蜘蛛”を任せることを約束しよう」
「283プロダクションにも、しばらく干渉しないという条件を付けくわえた上で……ですね」

 アサシンさんの鋭い言葉に、大和さんはどこか気まずそうにため息をつく。

「そうだ。それに、財閥の内部でも何やら不審な動きが出ている……大方、”もう一匹の蜘蛛”に懐柔され、私に反旗を翻そうとする輩も増えているのだろう」
「そのような情報を我々に話してもいいのですか?」
「我々に刃向かいたければ好きにすればいい。刃向かえることができたらの話だが」

 大和さんは挑発してくるけど、アサシンさんは動じない。
 いくら敵が多くても、峰津院財閥が有利なことは事実だった。わたしたちが少しでも怪しい動きを見せたら、大和さんはすぐにでも襲いかかる。
 283プロは見逃してくれるみたいだけど、大和さんがわたしたちの敵であることは変わらない。

「…………ランサー」

 体の痛みを我慢しながら、わたしは声をかける。
 ランサーとわたしの視線がぶつかった。

「あなたは、どうして戦っているの」
「愚問だな……余こそが最強であることを証明し、世界の支配者として君臨することだ」

 さも当然のように、ランサーは宣言するよ。
 世界の支配者。物語に出てくる魔王みたいな目標だけど、それを実現できるほどの強さをランサーは持っている。
 ランサーの願いが正しいかなんて、わたしに決めつける権利はない。だって、わたしはランサーがどんな人生を歩いてきたのか全く知らないから。
 でも、真乃さんを傷つけるつもりなら、わたしは絶対にランサーを止めてみせるよ。

「……おい、貴様が持っているその箱は何だ?」
「ほわっ?」

 ランサーが指さしているのは、真乃さんが持っているドーナツの箱だよ。
 283プロへのおみやげだったけど、大和さんの呼び出しで渡すどころじゃなかった。だから、ここまで持ってきちゃったの。

「えっと、ドーナツですけど……」
「ど、ドーナツ……?」

 真乃さんの言葉に、ランサーは首を傾げたよ。
 話には加わっていなくても、大和さんもいぶかしむ表情で真乃さんが持つ箱を見つめてる。
 ……もしかして、この人たちはドーナツを知らないのかな? でも、宇宙にはドーナツを知らない人がたくさんいたから、二人がドーナツを知らなくても全然当たり前だよ。

「よかったら、食べてみる?」
「何? 羽虫どもが作ったものなのか?」
「そうだよ。たくさんの人が、力を合わせて作った美味しい食べ物だよ! 羽虫なんて、決めるのはナシだからね」
「……………………」

 ランサーと大和さんはわたしの話を黙って聞いてくれてる。
 優しい笑顔を見せてくれる真乃さんから、ドーナツの箱を受け取るよ。そのまま、わたしはランサーにドーナツの箱を手渡した。
 カラフルなデザインの箱を、ランサーは無言で見つめている。

「二人で仲良く食べてよ?」
「……フン」

 そうして、ドーナツの箱ごとランサーは霊体化をするよ。
 わたしたちに対する印象は変わっていないけど、ドーナツはちゃんと大事に食べてくれそう。
 何かをおいしいって思う気持ちに、立場は関係ないからね。

「それで、峰津院大和さん……この騒ぎはどう収めるつもりですか?」
「私の方で上手くごまかす。世間を騒がせているテロリストが出たとでも説明するつもりだ」

 当たり前のように、大和さんはアサシンさんに答えた。
 言い訳としては無理があるけど、大和さんには正しいと押し通す力がある。
 改めて、わたしたちはとんでもない相手に会ってきたことを実感した。

「それにしても、アーチャー……だったか? まさか、君があのサーヴァントの正体だったとはな」

 そんな大和さんは、わたしの顔を不敵な笑みで見つめているよ。
 ん? わたしの正体って、どういうこと?

「ま、まさか? あの、わたしたちはどこかでお会いしましたっけ?」
「そうか、君は知らないんだったな。何、単純なことだ……我々は、世田谷区上空にて飛行する君の姿を目撃したのだよ」
「……えっ!?」

 大和さんの言葉に、わたしは息をのんだ。
 真乃さんとアサシンさんも同じで、この場の空気が一気に冷たくなる。
 世田谷区で飛行するわたしの姿……
 そう。グラスチルドレンに襲われたあさひさんとアヴェンジャーさんを助けるため、キュアスターに変身したわたしだ。
 そして、同時にわたしの中で浮かび上がるもう一つの記憶。
 わたしがこの手で奪った命の重さと、赤い感触が……両手に駆け巡った。

「あと、もう一件……君が跳躍していた直後、等々力渓谷公園にて死体が発見された。時間と距離から考えて、これは……」
「お待ちください。彼女が犯人という決定的な証拠はあるのでしょうか? 犯行の目撃者、血痕などの物的証拠、更には動機……何一つとして明確になっていなければ、アーチャーさんを犯人にすることは不可能です」
「その通り。現場付近のカメラは破壊され尽くされ、公園で犯行に及んだ人物についても不明だ……警察も捜査中だろう」
「でしたら、尚更彼女を犯人と決めつけるのは軽率です。その状況では、例えアーチャーさんが自供しようとも、ただ犯人と主張している『だけ』に過ぎません」

 わたしのことを庇おうと、アサシンさんは大和さんに説明している。
 アサシンさんが言うように、わたしがグラスチルドレンの子の命を奪った証拠はどこにもない。誰にも見られていないし、パトカーが来る前に急いで逃げたから。

「……わたしが、彼の命を奪った犯人です」

 だけど、わたしは一歩前に出て、大和さんに話す。
 わたしを守ってくれる人の優しさを裏切ったのはこれで3回目だよ。
 真乃さんだけじゃなく、アサシンさんだってわたしを庇ってくれたのはとても嬉しいよ。
 でも、やっぱりわたしは隠し事ができないや。悪いことをしたら、それをきちんと言う責任があるから。

「やはり、君だったのか」

 一方で、大和さんは相変わらず笑みを保ったまま。
 まるで何かを見極めようとしているように、わたしを見ているよ。

「勘違いをさせたようだ。私は君を罪人と咎めるつもりはない……むしろ、君の実力を評価しているのだよ。
 巷を騒がせているテロリストと戦い、ましてやあのランサーを相手に生き延びたのだからな……君の力は、この程度じゃないだろう?
 いざとなれば、社会に害を成すクズを仕留められるのだからな!」
「……………………」

 鋭い言葉にわたしの心がえぐられる。
 大和さんの質問に答えることはできない。
 秘密じゃなくて、本当に言えなかった。確かに、人間だった頃のわたしはノットレイダーに勝ってきたけど、それはわたしだけじゃなくてララたちの協力もあったからだよ。
 だから、わたし一人の強さを聞かれてもわからなかった。

「我々の面談は終わったので、この辺りで失礼させて頂いてもよろしいでしょうか。長居をしては、騒ぎに巻き込まれますので」
「そうだったな。良ければ、真琴たちに送らせようとも思うが……」
「いいえ、結構です。それでは、失礼します」

 大和さんの提案を、アサシンさんはキッパリと断ってくれた。
 わたしは変身を解いて、真乃さんやアサシンさんと一緒に屋上から降りていくよ。

『ひ、ひかるちゃん……大丈夫!?』
『心配してくれて、ありがとうございます。大丈夫、って言ったら……嘘になりますね』

 念話で弱音が出てきちゃうけど、わたしは笑顔だけでも見せた。
 この一ヵ月、不安なことがあっても、こうしてお互いに笑い合って乗りこえたからね。

『でも、わたしにはみんながいます。真乃さんやアサシンさん、それに摩美々さんやにちかさん、アイさんにあさひさんとか……みんながいれば、いつか大丈夫になります! この気持ちだけは、嘘じゃありませんよ!』
『……そっか。なら、私もひかるちゃんが大丈夫って言えるよう、頑張るからね』

 そう言いながら、真乃さんは優しくわたしの手を包んでくれた。
 その温かさが心に染みて、プレッシャーが軽くなる。いつだって、真乃さんはこうして手を繋いでくれたからね。
 それに真乃さんだけじゃない。アサシンさんだって、わたしたちを守るためにここまで来てくれたよ。大和さんの誘いを断ったのは、わたしのためだよね。
 わたしの中にはたくさんの優しさがある。だから、何があっても立ち上がれるよ。




 峰津院大和ともあろう者が、ずいぶんと甘い対応をしてしまったか?
 だが、私の前に現れた蜘蛛……アサシンのサーヴァントはここで潰すには惜しかった。
 奴の人心掌握術は侮れず、また我が財閥の異変についても一目で見抜いている。奴の言葉を容易く信じることは危険だが、”もう一匹の蜘蛛”の存在が非常に気がかりだった。
 故に、今はあえて蜘蛛の策に嵌ることにする。ここでアサシンを潰した所で、”もう一匹の蜘蛛”が嗤うだけだ。
 無論、奴がほんの少しでも失態を犯したり、あるいは我々に反旗を翻すなら、この手で叩き潰してやるまでだが。


 我々を狙う敵は未だに多い。
 ガムテープの子どもたち。
 皮下医院。
 連続女性失踪事件の黒幕。
 そして、アサシンとしのぎを削り合っている”もう一匹の蜘蛛”。
 それらの不穏な影を前に、峰津院財閥……そしてジプスだけでは対処しきれないことをあのアサシンは見抜いていた。
 不用意に人材を使えないからこそ、アサシンは私との交渉に乗り込んだはずだ。


 あのアサシンは甘い。
 知略に長け、目的を果たすためならどんな冷酷非道な手段すらも用いる男だろう。
 だが、弱者を切り捨てることを良しとしない。櫻木真乃とアーチャーに同行し、わざわざ私に姿を見せたことが証拠だ。
 また、アーチャーがクズを殺した件についても、毅然とした態度で庇っている。
 話を早急に切り上げたのも、彼女を気遣ってのことだろう。


 櫻木真乃のアーチャーも気がかりな存在だ。
 我がランサー・ベルゼバブは本戦前にあらゆる敵を寄せ付けず、無傷のままで勝ち続けていた。 
 しかし、あのアーチャーはベルゼバブに一矢報いている。圧倒的に不利だったにも関わらず、ベルゼバブに確かなダメージを与えた最初のサーヴァントだ。
 彼女は答えなかったが、圧倒的な潜在能力を秘めている。無論、私の勘に過ぎないが……侮れない存在であることは事実だ。 
 そのようなサーヴァントを使役する櫻木真乃という少女も、ただの凡人とは思えない。

 だが、現状の課題はビルの騒動を片づけることだ。
 この一ヵ月で、東京23区の各地で起きた騒ぎに関連していると、財閥の権限で流せばいい。
 当然、櫻木真乃や283プロダクションとの関係については伏せるつもりだ。私とて、その程度の筋は通す。
 真琴や史を通じて、各種メディアには『謎のテロリスト襲撃』という題目で説明するつもりだ。

『……こ、このドーナツとやら……この味は一体なんだ!?』

 そして、騒ぎの元凶であったランサーは、まるで悪びれるそぶりを見せずにドーナツとやらを頬張っている。
 …………ドーナツは平民の食事だろうが、一体どんな味なんだ?
 ふと、そんな疑問が芽生えてしまった。


【渋谷区・どこかのビル/一日目・夕方】
※戦闘の影響でビルの屋上が破壊されました。

【峰津院大和@デビルサバイバー2】
[状態]:健康
[令呪]:残り三画
[装備]:宝具・漆黒の棘翅によって作られた武器をいくつか
[道具]:悪魔召喚の媒体となる道具
[所持金]:超莫大
[思考・状況]
基本方針:界聖杯の入手。全てを殺し尽くすつもり
1:ロールは峰津院財閥の現当主です。財閥に所属する構成員NPCや、各種コネクションを用いて、様々な特権を行使出来ます
2:グラスチルドレンと交戦しており、その際に輝村照のアジトの一つを捕捉しています。また、この際に、ライダー(シャーロット・リンリン)の能力の一端にアタリを付けています
3:峰津院財閥に何らかの形でアクションを起こしている存在を認知しています。現状彼らに対する殺意は極めて高いです
4:東京都内に自らの魔術能力を利用した霊的陣地をいくつか所有しています。数、場所については後続の書き手様にお任せします。現在判明している場所は、中央区・築地本願寺です
5:クズども(”割れた子供達(グラスチルドレン)”)を探るか、峰津院財団を探る蜘蛛を探るか、皮下医院を探るか、それとも別の敵について探るかは後続の書き手さんに任せます。
6:”もう一匹の蜘蛛”については、アサシンと櫻木真乃たちに任せる。櫻木真乃のアーチャーに若干の興味。
【備考】
※皮下医院には何かがあると推測しています。
※”割れた子供達(グラスチルドレン)”との戦いに赴くため、空を跳躍するキュアスターの画像を入手しました。世田谷区の防犯カメラの映像と照らし合わせて、櫻木真乃たちと何らかの関係があると推測しています。
※NPCで存在する数名のジプス女性局員@デビルサバイバー2が失踪しました。既に吉良吉影に殺害されています。
※今度開かれるライブのスポンサーとなっています。


【ランサー(ベルゼバブ)@グランブルーファンタジ-】
[状態]:ダメージ(小)、魔力消耗(小)
[装備]:ケイオスマター、バース・オブ・ニューキング
[道具]:コンビニで買った大量のスナック菓子・ジュース・レッドブル(消費中)、スナック菓子付録のレアカード、ドーナツの箱
[所持金]:なし
[思考・状況]
基本方針:最強になる
1:現代の文化に興味を示しています。今はプロテインとエナジードリンクが好きです。また、東京の景色やリムジン、そしてアイドル系のコンテンツにも興味津々です。ドーナツも食べています。
2:狡知を弄する者は殺す
3:あのアーチャー(星奈ひかる)については……?
【備考】







 峰津院財閥との話し合いはひとまず無事に終了した。
 予想通りに一悶着は起きたものの、アーチャーさんの尽力があって解決した。
 無論、こちらの勝利ではなく、283プロダクションの疑いは完全に晴れていないが……峰津院の標的から外すことに成功している。
 彼らは決して『悪』ではないため、不用意に攻撃を仕掛けてくることもない。

「アサシンさん、摩美々ちゃんたちは大丈夫でしょうか?」
「マスターでしたら、何の問題もありませんよ。敵対人物の襲撃もないとのことです」
「そ、そうですか……良かった……」

 櫻木真乃さんは胸をなで下ろす。
 時間としては30分にも満たないが、真乃さんたちにとっては永遠に等しかった面談が終わった後、僕たちは自分でタクシーを用意して渋谷駅付近に戻っている。
 もちろん、人気のない場所への移動を忘れていない。

「……これで、峰津院財閥から283プロが狙われなくなったのでしょうか?」
「ひとまず、標的からは外れたでしょう。無論、我々が不穏な動きを見せないことが前提ですので、引き続きの注意が必要ですが」

 例えば、迫真琴への連絡だ。
 真乃さんは彼女から名刺を貰ったからこそ、今回の面談で連絡することができた。
 だが、今後は不用意な連絡を禁止させている。迂闊に声をかけては警戒されるからだ。
 僕も連絡先は覚えたが、迂闊な連絡は避けるつもりだ。

「それでも、アサシンさんのおかげで何とかなりました……ありがとうございます!」

 真乃さんとアーチャーさんは礼をしてくれる。
 だが、僕にとっては失敗に等しい。事前に話したとはいえ、アーチャーさんに被害が及んだことは事実だ。
 ましてや、アーチャーさんの罪を大和がほじくり返した件についても、弁明の余地などない。
 もちろん、二人の善意を無下にするつもりもなかった。

「お二人は、これからどうするつもりですか」
「私たちは一旦別行動を取ろうと思います。ちょっと、やることがありますし。それに、アサシンさんから言われたように、摩美々ちゃんたちの所に戻るのは……リスクがありますから」
「……わかりました。ですが、何かありましたら早急にご連絡をお願いしますね。私でしたら、すぐに力になりますので」

 これが、僕にできるせめてもの償いにして誠意だった。
 白瀬咲耶さんのように犠牲は出さなかったものの、マスターが満足できる結果とは到底言えない。

「本当にありがとうございます、アサシンさん。私たちはこうして無事でしたから、摩美々ちゃんもアサシンさんのことを怒らないと思いますよ」
「お気遣い、痛み入ります」

 やはり、真乃さんは僕のマスターに並ぶほどに聡明で優しい少女だ。僕の心境をすぐに見抜くのだから。
 でも、僕はその好意に甘えるつもりなどない。どのような叱責でも受け止めるつもりだ。

「そうだ、アサシンさん! 私たちの代わりに、人気ドーナツを摩美々ちゃんたちに届けてあげて欲しいんです!」

 すると、真乃さんはまばゆい笑顔でドーナツの箱を僕に差し出す。
 先程、峰津院大和とランサーの二人に手渡したはずだったが、まだ一箱だけ残っていた。

「さっき、みんなに渡すことができなかったから……アサシンさんにお願いしたいと思って」
「わたしからもお願いします! とってもキラやば〜! な、人気ドーナツ……みんなで食べてくださいね!」
「えぇ。そのご依頼、この私がお引き受けいたしましょう……お二人の心のこもったプレゼントを、確実にマスターたちに届けることを約束します」

 真乃さんとアーチャーさんの優しいほほえみと共に、僕はドーナツの箱を受け取る。
 どんな情報よりも重要で、あらゆる金銀財宝よりも輝いている贈り物だから、丁重に管理する責任ができた。
 この箱の中に詰まっているのは、ドーナツだけじゃない。僕のマスターに向けた、真乃さんたちの親愛の気持ちが凝縮されていた。それを壊すことは誰にも許されない。
 そうして、僕たちは二度目の別れを交わした。


【渋谷区・代々木近辺の廃ビル周辺/1日目・夕方】


【櫻木真乃@アイドルマスターシャイニーカラーズ】
[状態]:健康、咲耶の死を知った悲しみとショック(大)
[令呪]:残り三画
[装備]:なし
[道具]:迫真琴の名刺
[所持金]:当面、生活できる程度の貯金はあり(アイドルとしての収入)
[思考・状況]
基本方針:ひかるちゃんと一緒に、アイドルとして頑張りたい。
0:アサシンさんたちと別行動を取って、ひかるちゃんと一緒に聖杯戦争を止めるアイディアを考える。
1:少しでも、前へと進んでいきたい。
2:アイさんやあさひくん達と協力する。しばらく、みんなのことは不用意に喋ったりしない。
[備考]
※星野アイ、アヴェンジャー(デッドプール)と連絡先を交換しました。
プロデューサー、田中摩美々@アイドルマスターシャイニーカラーズと同じ世界から参戦しています。


【アーチャー(星奈ひかる)@スター☆トゥインクルプリキュア】
[状態]:ダメージ(中)
[装備]:スターカラーペン(おうし座、おひつじ座、うお座)&スターカラーペンダント@スター☆トゥインクルプリキュア
[道具]:なし
[所持金]:約3千円(真乃からのおこづかい)
[思考・状況]
基本方針:真乃さんといっしょに、この聖杯戦争を止める方法を見つけたい。
0:真乃さんと一緒に聖杯戦争を止めるアイディアを考える。
1:アイさんやあさひさんのことも守りたい。しばらく、みんなのことは不用意に喋ったりしない。
2:ライダーさんと戦うときが来たら、全力を出す。


【アサシン(ウィリアム・ジェームズ・モリアーティ)@憂国のモリアーティ】
[状態]:健康
[装備]:現代服(拠出金:マスターの自費)、ステッキ(仕込み杖)
[道具]:ヘルズ・クーポン(少量)、ドーナツの箱
[所持金]:現代の東京を散策しても不自由しない程度(拠出金:田中家の財力)→限定スイーツ購入でやや浪費
[思考・状況]基本方針:聖杯の悪用をもくろむ主従を討伐しつつ、聖杯戦争を望まない主従が複数組残存している状況に持って行く。
0:真乃さんたちのドーナツを届けるため、マスターの元に帰還する。
1:『彼(ヒーロー)』が残した現代という時代を守り、マスターを望む世界に生還させる。その為に盤面を整える。
2:白瀬咲耶さんの願いを叶えるため、マスターには復讐に関与させない。
3:同盟者を増やす。283プロダクションの仕事報告を受け取る際に噂を拾えた『義侠の風来坊』を味方にできればいいのだが。
4:"もう一匹の蜘蛛(ジェームズ・モリアーティ)"に対する警戒と嫌悪。『善なる者』なら蜘蛛を制するのではないかという読み。
5:白瀬咲耶さんと出会った主従についても興味はあるが、現段階では後回しにするしかない。
[備考]
ライダー(アシュレイ・ホライゾン)とコンタクトを取りました。
以後、定期的に情報交換を試みます。七草にちか(弓)七草にちか(騎)の会談をセッティングする予定です。詳細な予定時刻等は後続の人にお任せします。

【渋谷区・代々木近辺の廃ビル/一日目・夕方】


【田中摩美々@アイドルマスター シャイニーカラーズ】
[状態]:健康、赤い怒りと青い憂欝
[装備]:なし
[道具]:白瀬咲耶の遺言(コピー)
[所持金]:現代の東京を散策しても不自由しない程度(拠出金:田中家の財力)
[思考・状況]基本方針:叶わなくなっちゃった
0:プロデューサーといい、霧子といい、今日は振られてばっかり……。
1:霧子、プロデューサーさんと改めて話がしたい。
2:アサシンさんの方針を支持する。
3:咲耶を殺した奴を絶対に許さない。
[備考]プロデューサー@アイドルマスターシャイニーカラーズ と同じ世界から参戦しています

【七草にちか(弓)@アイドルマスター シャイニーカラーズ】
[状態]:健康、いろいろな苛立ち
[令呪]:残り三画(顔の下半分)
[装備]:不織布マスク
[道具]:予備のマスク
[所持金]:数万円(生活保護を受給)
[思考・状況]基本方針:生き残る。界聖杯はいらない。
1:WING準決勝までを闘った"七草にちか"に会いに行く。あれは、どうして、そんなにも。
2:"七草にちか"に会いに行くのは落ち着いてから。
3:あの野郎(プロデューサー)はいっぺん殴る。
4:お姉ちゃん……よかったあ〜〜〜。
[備考]※七草にちか(騎)のWING準決勝敗退時のオーディションの録画放送を見ました。

【アーチャー(メロウリンク・アリティ)@機甲猟兵メロウリンク】
[状態]:健康
[装備]:対ATライフル(パイルバンカーカスタム)、照準スコープなど周辺装備
[道具]:圧力鍋爆弾(数個)、火炎瓶(数個)、ワイヤー、スモーク花火、工具
[所持金]:なし
[思考・状況]基本方針:マスターの意志を尊重しつつ、生き残らせる。
0:俺よりひどい女の泣かせ方をする男がいるとは……
1:にちかと摩美々の身辺を警護。
2:『自分の命も等しく駒にする』ってところは、あの軍の連中と違うな……
3:武装が心もとない。手榴弾や対AT地雷が欲しい。
[備考]※圧力鍋爆弾、火炎瓶などは現地のホームセンターなどで入手できる材料を使用したものですが、 
アーチャーのスキル『機甲猟兵』により、サーヴァントにも普通の人間と同様に通用します。
また、アーチャーが持ち運ぶことができる分量に限り、霊体化で隠すことができます。




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投下順

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043:I will./I may mimic. 七草にちか(弓)
アーチャー(メロウリンク・アリティ)
田中摩美々
アサシン(ウィリアム・ジェームズ・モリアーティ)
櫻木真乃
アーチャー(星奈ひかる)
030:峰津院の名のもとに 峰津院大和
ランサー(ベルゼバブ)

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最終更新:2021年09月20日 22:23