鏡の中を潜ると、そこは不思議の国に繋がっていた。



 見渡す限りの回廊。
 とぐろを巻く通路。
 角のない曲線だけの空間。
 かき混ぜられた絵の具色で染め上げられたような、渾然の景色。


 常識が全て間違っている、狂気の世界。
 まさしく御伽の国。尊大で横暴な女王のおわす支配領域。
 残らず"ねじれ"を起こしている場所で正気を保っているのは、壁を覆い尽くす数の、外の光景を映す鏡のみ。
 しかし狂った場所において正しく振る舞ってるのは最大の狂気の証である。
 交差点のサイドミラー。風呂場の鏡。表のあらゆる鏡面に繋がった出入り口。
 都市全域に張り巡らせられた、監視の目。

 表裏とは、薄い織物に似ている。
 日常はいつも狂気に見張られ、絶えず仮初めの平和に潜みながら機会を窺い、一枚めくるだけで容易く認識は反転すると。


「メルヘンだなあ。これほど会談に相応しくない雰囲気の会場もないぜ」
「これ以上会談に向いた会場もないがな。外からの干渉は否定して、中からは何処にでも侵入が可能ときた。
 実に都合のいい理(ルール)で出来てやがる」


 進んでいくと、やがて空間が開けた。
 ドーム状の広い部屋。中央には巨大なテーブルが置かれている。

 円卓だ。
 材質は、ビスケットでできていた。

 見た目は固いが、紅茶を溢してしてふやけたら、丁度よく食べやすくなりそうな感触。
 甘い匂いが周りに充満している。上には色とりどりの茶器に茶菓子が見目麗しく並べられている。
 そこに座ってケーキを頬張る、顔面にガムテープを巻き付けた少年がいた。

「おっグモニン。やっっと来たか~~チョイ待ってすぐ片付(カタ)すから」

 幼い体躯。
 緩んだ表情。
 戯画の装飾。
 狂ったお茶会で無限に時間を潰すいかれた帽子屋。ウサギもネズミもナイフでブッ刺す割れた茶器(グラス)。

 まさに童話から抜け出た出で立ちだった。
 口角をクリームで塗らし、道化(ピエロ)の化粧でおどけた子供。


 皮下は思った。
 駄目だな、このガキは。

 リップは思った。
 壊れてるな、このガキは。


 両者の感慨は一致していた。
 そして不足ではない、と。




「あれ? 何で2人もいやがんの? どっちが"カイドウ"のマスター~~?」

 明らかな子供の姿で、誰よりもこの場に馴染んでる、明らかな異常性を見せびらかして。 
 ガムテは半分程残っていたケーキをフォークで突き刺し大口で平らげながら、ガムテープから覗く大きな目をギョロリと回す。

「あーはいはい俺俺。俺の方だよ"リンリン"のマスター君」
「……ああ。そうだぜ"カイドウ"のマスター。よく来たな。兎角(トリマ)座んなよ」

 ゆるい口調で手を上げる皮下を見て、ガムテは声のトーンを落とす。
 熱湯が水に変わるほどの、急激すぎる変化だった。この時点で皮下はガムテへの評価を高めに吊り上げた。
 子供はいつだって怖いもの知らずで、怖い「そのもの」にだって簡単に変わる。
 大抵は成り切る前に精神か肉体、どちらかが保たず脱落するものだが、どうやらこの子は既に「成って」いるらしい。

 皮下が大人しく席に座ったところで、ガムテの据えた両眼は、近くの壁にもたれたリップの方へ向いた。

「兄(アン)チャンは座んねーの?」
「俺はコイツのガードだ。話したきゃ勝手に進めろ」
「ふ~んまいっか」

 腕を組んで、背中に体重をかけて気だるげなリップ
 護衛を名乗るには集中も位置取りもまったくなっていなかったが、ガムテは気にしないことにした。


「じゃ! そろそろ開始(ハジメ)よっか!」


 数枚の花弁(ソーサー)が宙を舞う。
 風に乗ってひらひらと皮下の前に落ちて、上に熱を持った茶器が降りた。

「ソーサー!」
「ソーサー!」
「アツアツのお茶どうぞ~~~!」
「お菓子もあるヨ~~~!」 

 皿も、カップも、落書きめいた顔がめいめいに声を出し、笑いかける。
 クッキーが、マカロンが、フレンチトーストが、我先に食べられたいと前に前に躍り出る。
 聞いているうちに感覚が引きずられて、匂いすらもカタチを持って現れるのではと想像させる。
 子供心に見ていた御伽(メルヘン)そのものにして、実現された有り様は真性の恐怖劇(ホラー)だった。


「自鯖(マイサヴァ)同士で勝手に組んじまった"海賊同盟"。でも組んじまったからには仕方(ショーガ)ない、略奪(ト)れるもんまで殺(ト)らないと!
 ってなワケでこーして御主人(マスター)同士で顔(ツラ)突き合わせに来た訳だ・け・ど。
 まずは自己紹介(プレゼン)な。 俺の名はガムテ。もう知ってるよな?『割れた子供達(グラス・チルドレン)』のリーダー、『殺戮の王子様(プリンス・オブ・マーダー)』のガムテ様だ」

 口にすり寄ってくる生きた菓子をにこやかに指でいじくりつつ、皮下も答えた。


皮下真。見ての通りイイ顔した医者さ。人を弄くり回すくらいしか脳のない、愛と平和を夢見るお兄さんだよ」
「自演(ウソ)クセー紹介乙。怪獣医(ドクターモンスター)と似たりよったりの匂いプンプンさせて言うセリフじゃね~~~」
「なんかドクターの隣にはまず置かれない単語が聞こえた気がするけど、まあいっか。人の事情に土足で踏み入れるほど無粋じゃねえ。ていうか関わりたくねえそんな物騒な名前の奴」
「ってかさ~。皮下ってアレ? 『新宿』で降ってきた鬼角(ツノ)にぶっ潰されたって病院?」
「そーそーそこの院長。溜め込んでた資源も実験材料(かんじゃ)もおじゃんだよ。おかげであれから惨めな地下生活ってわけよ」
「本当(マ)? うわ糞無惨(クソダセ)ェ~~~!!」
「オイオイ少年、家なき大人をそんな風に嘲笑(わら)うなよ。ブッ殺したくなるだろうが」
「あひゅっあふひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃっっ!!」

 指でこねていたマシュマロを弾く。
 血で赤黒く変色した菓子は、弾丸の速度と硬度で真正面のガムテの眉間に到達する。 
 その寸前に、大笑いしていたガムテは反応した。
 首を僅かに横に傾ける最小の動作で機動から逸れる。なおかつ、懐から引き抜いた短刀(ドス)で弾を弾き、「ギエー!」と叫びを上げてあらぬ方角へ消え失せる。

 攻防は一瞬で始まり、一瞬で終わった。皮下は朗らかな笑みを、ガムテは粘ついた笑みを絶やさぬまま。

「…………ま、挨拶はこんなもんで、どよ?」
「ん。ま~~~~~合格(ブイ)で」

 短刀をしまい込み、姿勢を元に治す。
 たった今、命を狙った一指しを向けられたのを、幼児の戯れ合いかのように流した。
 そして本当に何もなかったことにして、次の標的に目を向けた。

リップだ」 

 向けられた先の青年は簡素に名乗る。
 推し量りも駆け引きも、自分の領分にはなく、付き合う理由はないと顔に出す。

「了解(リョ)。リップたん夜露死苦な!」
「馴れ馴れしくフザけた愛称つけてんじゃねえよ殺すぞ」
「え~リップたんノリ悪~い」
「そうだぜリップたん。折角親睦深めにきてくれたガムテ君に失礼だと思わないの?」
「──────オイ」

 そこには威嚇も、警告もなかった。
 空気の漏れ、刃(ブレード)の射出される前動作の起こりもない。ただ単純な殺意だけが鋒を研ぎ澄ます。
 虚偽にならない、一点の迷いも見せない意思は、皮肉にガムテが設けていた敷居を跨いでいて。

「あ~わかったこの話はやめよ。ハイ! 中止中止(ヤメヤメ)。
 リップたんがノリ悪いのでもう議題(ミーティン)行きま~す」

リップたんは……駄目?)
(駄目だ)

 いつからそこにあったのか。
 たった今になって出現したのか。
 ほんの僅かな念話の時間に、ガムテの背後には、学舎にあるようなホワイトボードが鎮座していた。
 額を覆うように無秩序な模様に囲まれて、ひどく読みにくい、ブレた文字で『かいぞくどうめいのだいさくせん・プランA~C』と書かれている。

「足でドーン!」

 後ろ足で蹴られたボードが回転する。
 そこにはやはり見難い三行の文字列が並べられてある。
 暗号や一定の法則の符丁が仕込まれてるのではなく、単に悪筆、ですらなく、文字を書く教育を受けてないものの手でしかない。
 それだけに、文字の輪郭さえ理解できれば読み解くのは容易い。皮下らが脳内で清書すると、概ねこのような内容だった。



 プランA:峰津院(←エラそう!)(カネもち!)の抱える一等霊地(オクション)強奪(いただき)ストリート(メシウマ!)

 プランB:(コイツがボスキャラ?)敵(ヴィラン)連合(おててマン)殺殺(コロコロ)死体(シタイ)!

 プランC:沈没(タイタニック)れ! 偶像女神(ドルガミ)を運ぶ方舟(ブスばっか)(細切れにされた蜘蛛の絵)



 「成る程な」

 余計な枝葉を取り除けば、要点を押さえた絵図だ。
 霊地と戦力を揃えた峰津院。海賊同盟に弓引き「一指」報わせた敵連合。脱出派の寄り合いである283プロダクション。
 自分達を含めた、この戦争を切り分けての分布図だ。

 生き残った相手はいずれもこの何処かの陣営に所属、ないし接触している。
 保有数。総合戦力。目的方針。考察・考慮の材料を人目で分かるよう圧縮してある。
 自力で描いたにせよ、後ろのブレーンが控えてるにせよ、回る頭は持っているという事だ。

「はい先生(チェンチェ)ェ質問許可(オッケ)~~~?」
「お~オッケオッケなんだいガムテ君」
「先生はさ、この中で最速(マッサキ)に達成(クリア)した方がいい課題(クエスト)ってどれだと思う~~~?」

 そしていきなり本題ときた。
 こういう時、立場の格差が意味を成さない状況というのは不利に働く。
 形式上関係が対等の同盟では、イニシアティブは先に取った勝ちになる。保身を考えず突っ切った者が場を制す。
 子供口調でまくし立て、質問で巻き込み、会話のペースを握り続ける。早急に詰める必要な話なだけに話の腰を折るのも上手くない。
 場のセッティングもガムテ側が指定した点も、ここでは利点になっていた。
 カイドウと相対するライダーのお膝元の粗相は、破談といかずとも要らぬ不興を買ってしまう。

「さーてねー。目下最強勢力と補給基地持ちの大株に、急成長中のルーキー。ダービー最下位だけど場所ごとご破算にできるジョーカーと……」

 こういう時、株を下げずに話に乗ってやるには上手い方法がある。
 大人の対応で迎えてあげる事だ。
 敵対もしてないのに無理やり恫喝や脅迫で黙らそうとするのは、かえってこちらの印象を低くさせる。
 子供相手にムキになるのは、他人の目から見ればこの上なく、見苦しく映る。
 だから大抵のことは笑って許すし、多少の悪ふざけには乗ってやる。
 子供との付き合いは慣れているのだ。年齢の差を利用して使ってくるなら、同じ対応をすれば釣り合いは取れている。




 さて。前置きを処理して、ガムテからの疑問に脳(め)を向けてみると。
 聖杯戦争も中盤に進み、台東した三大勢力。皮下自身らを含めれば四大勢力。
『新宿』の事変、『世田谷』の倒壊、ふたつの世界の激震を経て、今ひとつの膠着状態を作っている。
 それは示し合わせたものではなく、大道路を右に左に行き交う人の足音が、ある時間のみ完全に一致して鳴ったような、奇妙な偶然の堆積だ。
 一歩。誰かが一歩でも勇み足を出せば、雪崩になって押さえていたものが降り掛かってくる。
 始めから足踏みする気でいる者などいないとしても、どこから切り崩せば被害が少なく利益が多いかを吟味し、一番固い道を選ぶ逡巡程度は、ある。

「……最も安牌、かつ危険球なので、やっぱ峰津院かな。
 連合は確かにこっちに追いすがる可能性ってのを秘めてるが、つまり今はまだ届かねえって事にもなる。油断は駄目といってもこの中じゃ一番優先度は低いな。
 アイドルちゃんは出来ればとっとと潰してえが、実に面倒くせえ糸を張ってやがる。無闇に探しても逃げられるし、じわじわ追い詰めたらコールド勝ちをキメられちまう。
 大和の坊っちゃんはその点じゃシンプルだ。拠点をどっしり構えて、持ち駒は単騎かつ最大級。
 霊地はやっぱ魅力的だし、他に目移りしてる間に遊ばせておくには物騒が過ぎる」
「賛成(キョシュ)~~。俺も先生に一票だぜ」

 この程度は織り込み済みだったのか。
 片手を挙げて同意、意外性を感じてる様子ではない。
 考えればすぐに行き着く答えを、ひとりで考えた上で至らせて、自然と納得を得やすく誘導する。
 裏世界に限定せず、公の社交場でも通ずる手練(テク)である。

リップたんは?」
「……概ね同意見だ。口を挟む程じゃねえな。あいつらを生かしておく理由は完全に皆無だ」

 短くも首肯。
 あの底知れなさを、一度会った際の肌の粟立ちを忘れまいと。

「……そういや俺、その大和ってガキまだ知らねーんだけど。二人はもう会ってんの? 俺にも教(オチ)えてくんない?」 
「ん? あーもうチートよチート。魔力は無尽蔵って程あるし、物理だけでもボッコボコにされるわで、サーヴァントがサーヴァントを従えてるって感じ。そのサーヴァントの方も弱体でバランス取ってるかと思いきや自重なしのご存知ランサーと来た。
 オマケに金持ちで知事を顎で使える権力持ち、ダメ押しに態度もクソデカイ!」
「噴飯(クサ)。真実(マジ)の非実在青少年(チートヤロウ)じゃん」 

 口に出して、その出鱈目さに改めて理解させられる。
 地位があり、資源があり、力があり、知恵がある。出自に恵まれ、才能に恵まれ、機運すら味方につけている。
 あって、あって、有り余るほどに有り過ぎる。
 傍から見た峰津院大和とは同じ現実にいない、架空の異世界に君臨する天上人のそれだ。



「あーもうこんなん相手にしなきゃとか泣けてくるわ。
 ここまで来ると、この聖杯戦争自体が華麗にして偉大なる大和サマに献上するっていうお品書きのパフォーマンスな気すらしてくるぜ」 
「笑えねえ冗談だな。このゲームが始めから大和の出来レースだと言いてえのか?」
「いや俺もマジでこんな与太が事実だなんて思ってねーよ。でもさ、そう考えたくなるのぐらい分かるだろ? どう考えてもおかしいだろ」

 眉を歪めるリップ
 ガムテも皮下の言葉に、何かを思うように顔を俯かせる。

 おかしい、とは大和の隔絶した強さについて言っているのではない。
 大和も含めての候補の名簿に記された、参加者の選定基準に対してだった。

「片や出自才能全振りの御曹司、片や人を殴ったことすら疑わしいアイドルちゃん。
 トップとボトムの差が開き過ぎってレベルじゃねえ。これで起きるのはワンサイドゲームオンリーだ。
 大和並のマスターが、何の音沙汰も影響もなしに敗れ去ってるなんてのも考えにくい。
 一般人にとってここでいう可能性って何だろうね? 敵うわけもない強者に嬲り殺されるバリエーションの話? そりゃ逃げたくもなるわ」
「……そもそも逃げる手段を持ったサーヴァントの召喚を許す方がどうかしてるな。そのくせ脱出に成功したら強制ゲームオーバーのオチだ」
「つまり年間最低玩具賞(クソゲーオブザイヤー)……ってコト!? うわ激怒(げきおこ)通り越して虚無(シャバ)いな」


 ああ……本当に。
 考えれば考えるほど分からなくなる。理解が遠のいていく。


「何を考えてやがる……ここの界聖杯(かみ)は」


 無作為以外の意図を穿っても見えない選定基準。
 棄権を認めず、勝利のみを生存条件と示しておきながら、バグの機能を起こし得る存在を許容する無造作。
 完成を夢見て産まれたものなのに、自死の可能性も孕んで胎動する矛盾した有精卵。

 聖杯の機能を今更疑いはしない。
 そうするには支払ったものが多すぎる。後に引く道なぞ残されていない。
 けれど、聖杯という願望器が成立する、その始まりからして狂っているとしたら。



「意味の無え事を考えても仕方ねえだろ。世界のルールを仕切ってる奴がクソなんざ、よくある話だ」

 返ってくる答えのない、虚無に向けた問いが、空を裂いて現れたモノによって拾い上げられる。


「待たせたねガキ共ォ~~~~!!」
「……!」

 唐突に肩にのしかかった重圧感。
 皮下も、ガムテも、同じ負荷を味わっている。
 部屋の重力が、急に倍に増したかのような錯覚。
 無論そんな変化はない。その空間に顔を出した怪物達を見て、心肺と精神が急性のショックを引き起こしただけだ。

「……よお提督。心臓に悪いぜ。そんなナリして気配殺して来ないでくれよ」
「別に気をつけた憶えはねえな。テメエの肝がなってないからだろ」

 視界に姿を入れるだけで、嫌が応でも気を張らせられる。
 何度目にして対峙しようと、生物としての格差から来る威圧からは人は逃れられない。
 百獣のカイドウとは通り名であり、そのものの在り方を示唆する字名だ。

「こうして会うのは初めてだったか? リンリンのマスター。
 もう話は入ってると思うが、お前のサーヴァントとは同盟を組んでる。昔の腐れ縁でな」
「うん知ってる。宜ピクね"カイドウ"のおじさん~~~~」
「真名は聞いてるか。ま、当然だな。
 堂々をバラすあたり、単なる間抜けか相当のタマか……前者でねえことを祈るぜ」
カイドウお前、おれのマスターにケチつけてんじゃねえぞ! こいつはおれのために甲斐甲斐しくお菓子を持ってきてくれるい~い子なんだぜ!」

 いきなり現れた自身のサーヴァントに匹敵する魔人を前にしても、ガムテは一歩も引かずに平時に挨拶する。
 どころか、サーヴァントの弱所になり得る真名を吐く挑発も添えて。
 カイドウは快也と手を打つだけで済ましたが、事の次第では脱落者が生まれていたかもしれなかった。

「そんで……お前がカイドウのマスターかい。
 痩せっぽちだが、い~い感じに濁ってやがる。見どころはありそうじゃないか。
 カイドウが余りに手を焼くようだったらおれに言ってみな。献上次第じゃお前に代わって尊重してやってもいいぜ?」
「ハハハ……そいつはドーモ。その時はよろしくお願いしますね」

 一方の皮下といえば、極めて営業スマイルで通した。
 いきなり来て開口一番にこの物言い。カイドウと同格というのは実力だけの話じゃないというが、よく理解できた。
 酒乱だけでも振り回されがちなのに、菓子狂いまで相手しては身が持たない。宥めると言ってるが、ビタイチ信用ならない。

「お互い、顔見せは済んだって空気だな」

 雰囲気の温度を測るかのように、カイドルはぐるりと周囲を見渡す。

「おうさ。それで次に攻めるのは大和んとこって進めてたんだけど……」
「それは、ここにいる全員共通の見解って事でいいんだな?」
「ああ。なんでこっからは投入の割り振りとかの段に──────」
「必要ねえ」
「はい?」

 外と切り離された無風の地で、周囲が揺れた。
 錯覚ではない。



「霊地にはそれぞれ俺とリンリンが出向く。あと動ける奴も全員出せ」



 それは放られた言葉を聞き取った世界が、自らに起こる未来に身を強張らせる音。
 震撼と、呼ばれるものだ。



「い────いやいやいやいや、ちょい待った。ちょい待てってば提督!?」 
「何だよ。言っとくがリンリンも了承済みだからな。だいたい二手に分かれるって提案したのは元はといえばお前じゃねえか」
「マンママンマ! 久しぶりの真剣勝負さ、腕が鳴るねえ!」
「そうだけどさ……そうだけどね?」
「何の為にわざわざ兵隊の数を集めたと思ってんだ。タダ飯食らいを置いたつもりはねえぞ。
 俺にコレクションの趣味はねえ。溜め込んだ暴力は、使ってこそ価値がある。
 ナワバリと看板を貸してるからには、相応に働いてもらわなきゃあな」

 隻眼を射抜く視線。
 殺気はこもってない。有無を聞く意思だけなのに、リップの背筋には冷や汗が滴り落ちた。
 傍らに侍るシュヴィが、霊体化を解き戦闘態勢を取りかけようとするぐらいに。

「とうとう、俺はお払い箱ってわけか?」

 これを反論なく受け入れては、この先勝ち筋は残らない。
 戦力とは別問題の、気勢の段階でだ。
 あらゆる不快感を押し込んで、己の意見を通そうとする。

「そう悲観するな。折角集めたのに安い捨て駒になんかしねえよ。
 半端な戦力を置いても奴らには磨り潰されるだけだ。腕に自信があるならついて来てもいいがな。
 他の奴らは大和(マスター)の削りや、【連合】に……【方舟】派だったか。そいつらが割り込んで来た時の抑えにする。
 ランサー相手じゃ俺やリンリンでもそれなりに手こずる。だが、どれだけ強かろうが奴は単騎。2ヵ所同時には守りきれねえ。
 第一、護りに向いた性じゃねえだろアレは」
「提督……マジで言ってるのな」
「アァ? ここまで来てどこに怖気づく要素があるってんだよ。
 頭数は揃ってる。勝てば消耗を癒やしても釣りがある莫大なアガリが入ってくる。
 そうすりゃ鬼ヶ島を起動して兵を出して、この狭い街ごと火の海に変えてやる。脱出する隙なんて与えずに、【連合】も【方舟】も残らず殺し尽くす。
 賞品はその後、残った奴らで改めて獲り合えばいい。これでもまだ不服か?」


 ない。
 あるわけもない。
 カイドウの語ってみせた展望は荒唐無稽に見えて、地に着いた質実剛健なものだ。
 数で押す。力で叩く。
 大局とは、つまるところそれが全て。
 そこに至るまでの前準備を怠らない将こそが一流と呼ばれる軍の条件といえる。
 ならば被検体というリソースを保持し、生前の縁からビッグ・マムとの同盟を結んだ今。
 数の暴力と、個の暴力。共に万全に備えてるのを、どうして仕舞ったままでいるのか。至極当然の問いだった。

 皮下は医者であって戦闘者には非ず。
 外道ではあるが武道は分からず、殺しの経験は数しれずとも、直接に殺し屋ではない。
 戦場で銃を取って敵兵を殺した兵士とは違う。
 戦場を俯瞰し戦局を見聞する指揮官とは違う。
 研究者は戦争に使われ続ける身なのだ。軍を差配する指揮権なんて、与えられたりはしない。

 同盟への影響。傘下の反応。
 攻め入る間の他陣営の動向。
 戦術の準備を整えられても、損害と利益の秤が合うかのリスクヘッジを考えてしまう。
 不安要素を、捨てきれない。



「なあ皮下……お前、戦争は経験したか?」

 未だに許諾を出し渋る皮下に、カイドウは不意に話題を変えた。

「は? まあ……全世界クラスのなら、一回だけ」
「そうか、そいつは羨ましいことだな。だが所詮お前は医者止まりだ。戦争の機ってやつを読み取れてねえ」


「忘れるなよ。俺達は、戦争をしに来たんだぜ」


 戦争を知っても闘争を知らぬ者に。
 この世全ての争いを大望する魔龍が、熱を吐く。

「大和があれだけデカいナワバリを持っていながら今まで使わなかった理由は知らねえが、今後の温存の為だとしたら今こそ使い時だろうが。そうすりゃ苦労して与えた傷もすぐに帳消しだ。
 だが今なら、今から攻めれば回復の隙を与えず奴を揉み潰せる。隙を見せた瞬間に奪うのが海賊の流儀だ。卑怯だなんだは言わせておけ。
 【連合】は俺らとやり合って、【方舟】は大和とやり合って消耗してる。
 分かるか? 俺らの消耗が一番少ないのがこの時間だ。
 余計な邪魔も今なら入らねえ。連中が体力を回復してる間に、次の作戦を詰めてる間に、全部を獲って決める。
 もう一度言うぞ皮下。今しかねえ、今しかねえ。今すぐ大和に向けて全軍を動かせ」


『新宿』から、漏れた力を蓄える方針で進んでいたから。
 きっと、皮下は忘れてしまったのだろう。
 それとも、一度損害を被ったから、同じ轍は踏むまいと勘違いしてしまったのか。

 戦争こそがカイドウの舞台(ステージ)だ。
 より大きな戦乱を。より激しい戦場を。
 地を焦がし、天を割る。海を枯らすほどの、死の奔流を。
 その中に飛び込み、かつてない最高の完成(し)を迎えたくて。
 癒えぬ傷を、満たされぬ渇望を、止まぬ餓えを、足りぬ震えを、もっと、もっとと。
 それだけを探し求めて、60年近くも費やしてしまった。
 それだけの年月が、この世に権限した英霊の肉と魂を形作る全てだった。

 傘下を加える戦力拡充も。
 同盟による道程短縮も。
 全てそこにつぎ込む為の贄。猛火を絶やさない、炉に焚べる薪でしかない。

 そう──────。
 とっくの昔に、火は点けられていたのだ。
 足元まで来ていた導火線に、今まで気づいていなかっただけで。
 カイドウの衝動を解放する、最高の舞台が設えられた事で、起爆の秒読みは始まっていたのだ。

「…………ああああ~~~、くっそまあいっか! どの道ヤる予定だったんだしここで決まっても。
 オーケーだ提督。やっちまおう。やっちまおうぜこの戦争。いい加減俺も胃痛タイムから解放されたいしな!」
「話が早くて助かるぜ。諦めな。このカイドウを引き当てときながらいつまでも穴熊を決め込むなんてのが、まずそもそもの間違いなのさ」  

 多少予定が前倒しになるだけだ。別に問題ない。
 半ばヤケ気味な宣誓だが、何も勝ちの目が無いわけでもない。十分に取れる目算はつく。
 戦力も意気もパンク寸前。開け放つのには、確かにここいらが最適だ。
 どの道これで勝てなければ何をやっても無理だ。出来レース様々と万歳する他ない。


 これより会議場は、作戦指揮の前線基地と化す。
 戦に関する術に関してはカイドウも一角の将だ。最終目標が破滅的に過ぎるだけで。

「リンリンのマスター。お前の返事はどうだ。さっきのタンカの褒美に聞いてやるぞ」
「ガムテだぜ、おじさん。いい加減覚えなっ。
 それと、返事ぃ~~~? んんん~~~~承諾(オケピ)!
 俺に何の相談もなかったのは小怒(オコ)だけど、答えは変わってなかっただろうし? 状況(シチュ)が良けりゃブッ殺すってのも俺的には全然アリ!」
「ウォロロロ、リンリンのマスターやってるだけはあるな。そういうクソ度胸は俺も嫌いじゃねえぞ、ガムテよ」
「なぁに心配するなよガムテ! おれとカイドウが出向くんだ、これで勝てないような奴は海をひっくり返して、天を振り回そうが出てきやしないさ!」

 そうして二人の鬼は笑いながら上機嫌に去っていく。
 今や胸中は、峰津院を攻略する事と、その先に待つ栄華しか見えてないのだろう。
 大和とランサーを撃ち、更に霊地までも簒奪できれば、それは厳然たる事実と化す。
 聖杯を賭けた戦乱、その締めくくりは海賊同士の凌ぎ合いとなるだろう。


「おお、そうだ忘れてた。おいリップ、それにガムテもお前の傘下に聞かせな」


 去りかけたところで、カイドウが足を止めて首だけを後ろに回す。
 外套で隠れた背中。布地に隠されても山の如く隆起し、岩の如く頑強な筋肉が浮き彫りにされている。
 刀で斬ろうと、槍で突こうと、爪で裂こうと。
 拳も、銃も、魔術も、覇気も、地層より深い肌を削るだけで、内の肉、心の臓を貫く事はできないと見せつけるような。

「人の下につくってのはこういうことだ。お前らがどこでどう戦って、どう死ぬのか、全ては上に立つ奴の声次第だ。
 権威も、肩書きも、死んだ身には関係ねえ。暴力だけがここにある世界を支配できる。
 それが納得がいかねえっていうなら……ウォロロロ、好きに背中を狙っても構わねえさ。
 だがな。それが何を意味するか、どの時にするのか最良かぐらいは……常に弁えておきな」

 果たして、もたらされたのは助言なのか。
 何をやっても無駄だと嗜める忠告なのか。
 だが言葉は届いた。耳に入れた挑戦者は、吠えかかる真意をひた隠し、ただ礼のみを手袋代わりにつき返した。

「……忠告痛み入る。せいぜい最高のタイミングで横合いから切りつかせてもらうさ」
「理解(ワカ)ってるさ。俺は絶対(ゼッテー)殺す。何があろうと殺す。その時が来るまではずっと、ずーーーーーーーっと待ってられるぜ」

「マ~ママママ! 前も後ろも油断ならねえ連中だねまったく! 楽しみに待ってるとするぜェ!」


 女の笑い声が遠くから聞こえる。木霊が尾を引いて反響を繰り返して、やがて完全に途絶える。
 それがこの会議の終わりの合図。
 全てが崩れ落ちる、その前触れの終わりだった。




【中央区・某タワーマンション(グラス・チルドレン拠点)・鏡面世界内/二日目・早朝】

皮下真@夜桜さんちの大作戦】
[状態]:健康
[令呪]:残り二画
[装備]:?
[道具]:?
[所持金]:纏まった金額を所持(『葉桜』流通によっては更に利益を得ている可能性も有)
[思考・状況]
基本方針:医者として動きつつ、あらゆる手段を講じて勝利する。
0:霊地強奪の為の編成を組む。面倒クセ~~~。
1:大和から霊地を奪う、283プロの脱出を妨害する。両方やらなきゃいけないのが聖杯狙いの辛い所だな。
2:覚醒者に対する実験の準備を進める。
3:戦力を増やしつつ敵主従を減らす。
4:沙都子ちゃんとは仲良くしたいけど……あのサーヴァントはなー。怪しすぎだよなー。
5:峰津院財閥の対処もしておきたいけどよ……どうすっかなー? 一応、ICカードはあるけどこれもうダメだろ
6:梨花ちゃんのことは有効活用したい。…てか沙都子ちゃんと知り合いってマジ?
7:逃げたアイの捜索をさせる。とはいえ優先度は低め。
[備考]
※咲耶の行方不明報道と霧子の態度から、咲耶がマスターであったことを推測しています。
※会場の各所に、協力者と彼等が用意した隠れ家を配備しています。掌握している設備としては皮下医院が最大です。
 虹花の主要メンバーや葉桜の被験体のような足がつくとまずい人間はカイドウの鬼ヶ島の中に格納しているようです。
※ハクジャから田中摩美々、七草にちかについての情報と所感を受け取りました。
※峰津院財閥のICカード@デビルサバイバー2、風野灯織と八宮めぐるのスマートフォンを所持しています。
※虹花@夜桜さんちの大作戦 のメンバーの「アオヌマ」は皮下医院付近を監視しています。「アカイ」は星野アイの調査で現世に出ました
※皮下医院の崩壊に伴い「チャチャ」が死亡しました。「アオヌマ」の行方は後続の書き手様にお任せします
※ドクロドームの角の落下により、皮下医院が崩壊しました。カイドウのせいです。あーあ
皮下「何やってんだお前ェっ!!!!!!!!!!!!」
※複数の可能性の器の中途喪失とともに聖杯戦争が破綻する情報を得ました。
※キングに持たせた監視カメラから、沙都子と梨花の因縁について大体把握しました。結構ドン引きしています。主に前者に


【ライダー(カイドウ)@ONE PIECE】
[状態]:健康、首筋に切り傷
[装備]:金棒
[道具]:
[所持金]:
[思考・状況]
基本方針:『戦争』に勝利し、世界樹を頂く。
0:あの日の悔恨に"決着"を。
1:峰津院の霊地(東京タワーとスカイツリー地下)を強奪ないし破壊する。
2:組んでしまった物は仕方ない。だけど本当に話聞けよババア!! あと人の真名をバラすな馬鹿!
3:鬼ヶ島の顕現に向けて動く。
4:『鬼ヶ島』の浮上が可能になるまでは基本は籠城、気まぐれに暴れる。
5:リップは面白い。優秀な戦力を得られて上機嫌。てめェ戻って来なかったらブチ殺すからな
6:リンボには警戒。部下として働くならいいが、不穏な兆候があれば奴だけでも殺す。
7:アーチャー(ガンヴォルト)に高評価。自分の部下にしたい。
8:峰津院大和は大物だ。性格さえ従順ならな……
9:ランサー(ベルゼバブ)テメェ覚えてろよ
10:"ガキども"? ……下らねェ
[備考]
※鬼ヶ島の6割が崩壊しました。復興に時間が掛かるかもしれません


リップ@アンデッドアンラック】
[状態]:健康、魔力消費(小)
[令呪]:残り3画
[装備]:走刃脚、医療用メス数本、峰津院大和の名刺
[道具]:ヘルズクーポン(紙片)
[所持金]:数万円
[思考・状況]
基本方針:聖杯の力で“あの日”をやり直す。
0:タイミングは測れか。その通りだよ。
1:皮下と組むことに決定。ただしシュヴィに魂喰いをさせる気はない。
2:283プロを警戒。もし本当に聖杯戦争を破綻させかねない勢力なら皮下や大和と連携して殲滅に動く。
3:古手梨花を利用する。いざとなれば使いつぶす。
4:敵主従の排除。同盟などは状況を鑑みて判断。
5:地獄への回数券(ヘルズ・クーポン)の量産について皮下の意見を伺う。
6:ガムテープの殺し屋達(グラス・チルドレン)は様子見。追撃が激しければ攻勢に出るが、今は他主従との潰し合いによる疲弊を待ちたい。
[備考]
※『ヘルズ・クーポン@忍者と極道』の製造方法を知りましたが、物資の都合から大量生産や完璧な再現は難しいと判断しました。
また『ガムテープの殺し屋達(グラス・チルドレン)』が一定の規模を持った集団であり、ヘルズ・クーポンの確保において同様の状況に置かれていることを推測しました。
※ロールは非合法の薬物を売る元医者となっています。医者時代は“記憶”として知覚しています。皮下医院も何度か訪れていたことになっていますが、皮下真とは殆ど交流していないようです。


【アーチャー(シュヴィ・ドーラ)@ノーゲーム・ノーライフ】
[状態]:健康
[装備]:機凱種としての武装
[道具]:なし
[所持金]:なし
[思考・状況]
基本方針:叶うなら、もう一度リクに会いたい。
0:…マスター。シュヴィが、守るからね。
1:マスター(リップ)に従う。いざとなったら戦う。
2:マスターが心配。殺しはしたくないけと、彼が裏で暗躍していることにも薄々気づいている。
3:フォーリナー(アビゲイル)への恐怖。
4:皮下真とそのサーヴァント(カイドウ)達に警戒。
5:峰津院大和とそのサーヴァント(ベルゼバブ)を警戒。特に、大和の方が危険かも知れない
6:セイバー(宮本武蔵)を逃してしまったことに負い目。
※聖杯へのアクセスは現在干渉不可能となっています。
※梨花から奪った令呪一画分の魔力により、修復機能の向上させ損傷を治癒しました。


【ガムテ(輝村照)@忍者と極道】
[状態]:健康
[令呪]:残り三画
[装備]:地獄への回数券
[道具]:携帯電話(283プロダクションおよび七草はづきの番号、アドレスを登録済み)
[所持金]:潤沢
[思考・状況]
基本方針:皆殺し。そして、救われなかった子供達の“理想郷”を。
?:松坂さとう達への対処。決裂するようならライダーを呼び、殺す。
0:刺すべき瞬間? ああ、理解ってるぜ。
1:峰津院の対策を講じる。あさひやPたんや黄金時代に声かけなきゃな~~。
2:もうひとりの蜘蛛が潜む『敵連合』への対策もする。
3:283陣営は一旦後回し。犯罪卿は落とせたが、今後の動向に関しても油断はしない。
4:黄金時代(北条沙都子)に期待。いざという時のことも、ちゃんと考えてんだぜ? これでも。
5:世田谷で峰津院のサーヴァントを撃退したのは何者だ?
6:じゃあな、偶像(アイドル)。
[備考]
※ライダーがカナヅチであることを把握しました。
※ライダーの第三宝具を解禁しました。
※ライダーが使い魔として呼び出すシャーロット・ブリュレの『ミラミラの実の能力』については以下の制限がかけられています。界聖杯に依るものかは後続の書き手にお任せします。
NPCの鏡世界内の侵入不可
鏡世界の鏡を会場内の他の鏡へ繋げる際は正確な座標が必須。
投射能力による姿の擬態の時間制限。
※さとう達に持ち掛ける話の内容は後の書き手さんにおまかせします。


【ライダー(シャーロット・リンリン)@ONE PIECE】
[状態]:高揚、疲労(小)、右手小指切断、両拳の裂傷と出血(小)
[装備]:ゼウス、プロメテウス@ONE PIECE
[道具]:なし
[所持金]:無し
[思考・状況]
基本方針:邪魔なマスターとサーヴァント共を片づけて、聖杯を獲る。
0:挑んでやるさ―――どこまでも!
1:プロデューサーからの報告を聞く。ガムテが何やら揉めている気配もあるが……とりあえずは前者優先。
2:北条沙都子! ムカつくガキだねェ~!
3:敵連合は必ず潰す。蜘蛛達との全面戦争。
4:ガキ共はビッグマムに挑んだ事を必ず後悔させる。
5:北条沙都子プロデューサーは傘下として扱う。逃げようとすれば容赦はしない。
6:ナポレオンの代わりを探さないとだねェ…面倒臭ェな!
[備考]
※ナポレオン@ONE PIECEは破壊されました。



時系列順


投下順


←Back Character name Next→
127:Pleasure of the Certainty Witch 皮下真 132:Fate/Zero
ライダー(カイドウ 131:そんな革命前夜の僕らを誰が止めるというんだろう(前編)
122:ねぇねぇねぇ。(前編) ガムテ 133:地平聖杯戦線 ─RED LINE─(1)
127:Pleasure of the Certainty Witch ライダー(シャーロット・リンリン) 131:そんな革命前夜の僕らを誰が止めるというんだろう(前編)
127:Pleasure of the Certainty Witch リップ 132:Fate/Zero
アーチャー(シュヴィ・ドーラ 132:Fate/Zero

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最終更新:2022年11月19日 00:29