兵科

1945年8月の第2次世界大戦終戦に伴って、1946年1月1日の「武装解除令」により、これまでの兵科が形骸化する。
1947年1月1日の「日本国憲法」施行に伴い、現行の兵科体制が確立する。

兵科一覧

兵科(第2次世界大戦以前)

  • 歩兵科
陸軍の基本兵科として知られる。基本的に陸軍士官の6割が歩兵科士官となる。
歩兵監部隷下の陸軍歩兵学校が兵科学校にあたる。また、准尉からの昇進組は、兵科学校を通過する必要がない。
  • 騎兵科
陸軍のかつての花形兵科として知られる。所属部隊が、第1師団隷下の第1騎兵連隊第2騎兵連隊に限られる。
騎兵監部隷下の陸軍騎兵学校が兵科学校にあたる。
  • 機甲科
近代以降の自動車化に倣って1929年に新設。陸軍における最重要兵科として扱われ最も人気が高い。現在、戦車の採用数が旧俗しているために定員が急増している。
砲兵機甲監部隷下の陸軍機甲学校が兵科学校にあたる。
  • 砲兵科
野戦砲や自走砲の運用など多様な職務を遂行する。全兵科中で2番目に多い士官を有する。
砲兵機甲監部隷下の陸軍砲兵学校が兵科学校にあたる。
  • 工兵科
陸軍内部における築城や障害物の附設、輸送等の広範な後方支援任務を担当する。
工兵監部隷下の陸軍工兵学校陸軍補給学校陸軍化学学校陸軍輸送学校が兵科学校にあたる。
  • 船務科
海軍における中心的な兵科である。全海軍士官の9割が船務士官である。
兵科学校は存在しないが、海軍兵学校海軍予備士官学校教育艦隊横須賀学校(士官教育課程)のいずれかの出身者からなる。
  • 航空科
空軍における中心的な兵科である。全空軍士官の9割が航空士官である。
兵科学校は存在しないが、航空士官学校航空学校の出身者からなる。パイロットは、いずれも航空士官に該当する。
  • 憲兵科
全軍に共通する独自の治安維持兵科である。部隊内での警察権及び保安職権を有する。
いずれの軍出身者も、歩兵監部隷下陸軍憲兵学校を兵科学校とする。
  • 主計科
全軍に共通する独自の会計管理兵科である。金銭出納及び事務処理一般に関するすべてを掌握する。
兵科学校は存在せず、それぞれの士官学校卒業後、希望者の中から試験成績を考慮して選出される。
  • 軍医科
全軍に共通する部隊内の専属医師である。専従医師、野戦病院医師、各種軍関係病院医師、獣医師を含める。
国防医科大学校の卒業生若しくは一般大学卒の医師免許保持者が各種士官学校における二種士官教育課程を経ることが条件である。
  • 衛生科
  • 軍楽科
  • 技工科
  • 情報科
  • 軍法科
最終更新:2025年04月23日 19:10