東日本拓殖銀行(ひがしにほんたくしょくぎんこう)は、1882年施行の
北海道開発法を根拠として、1884年から1972年まで
北海道経済の中心的金融機関となっていた
メガバンクの1つである。現在は、1972年から
北海道都市銀行に継承された。
概要
東日本拓殖銀行は、
北日本の特に
北海道を地盤とする唯一の地方型
都市銀行であり、
メガバンクであった。北海道開拓期から、戦前戦中の軍事都市化、戦後の急激な都市成長を支えてきたが、融資審査のずさんさなどが問題視された。
東京オリンピック後の反動景気による不良債権処理のために、
東日本拓殖銀行経営再建委員会によって経営再建計画が打ち出されたが、1968年に同委員会によって内部経営陣の官僚主義的腐敗などを理由として「自行による経営再建は不可能」であるとして経営安定化の放棄を宣言。その後、
大蔵省の後押しから
債務処理機構と
北海道都市銀行設立調査会が発足。両組織を中心に経営再建のための債務処理と現従業員を含めた事業体の運用会社として、1972年に
北海道都市銀行が発足した。
最終更新:2025年09月16日 20:56