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HYPNOTHERAPY SCRIPTS:Neo-Ericksonian Approachの紹介

Ronald A. Havens と Catherine Waltersの"HYPNOTHERAPY SCRIPTS: A Neo-Ericksonian Approach to Persuasive Healing"は、貴重な本です。「決まりきった言い回しは、まったく重要ではありません」と言い切ったエリクソンの流れを汲んでいるのに、催眠誘導や暗示やメタファーやアネクドート(小話)を集めた、スクリプト(台本)集だからです。

エリクソン派なのに、スクリプト集なんて作っていいのか。

著者たちは、その教育的効果を示す、小集団で行った実験を付録につけています。エリクソン派の考え方やエリクソンの逸話を伝えるだけでは、特に初心者のトレーニングでは、初心者本人が何かに成功する機会が乏しくて、教育の効果が上がりにくいと著者たちは考えます。最初は、お手本(としてのスクリプト)を用意して、それをつかって、お互いに腕浮揚を起こすことで、初心者たちは何事かの実感といくらかの自信をつかむという訳です。それらは「次」の段階に進むのに、不可欠なものだと著者たちは考えます。初心者たちもやがて出来合いのスクリプトから卒業して、自分自身の言葉で、催眠やクライエントに向かい合っていく、という訳です。

Gafner&Bensonの"Handbook of Hypnotic Inductions" にくらべると、スクリプトといっても、かなり素朴です。逆に言えば、Gafner&Bensonのはかなり洗練されています。そういう意味で、こっちから読んだ方が、わかりやすいかもしれません。

この本の特徴の一つは、スクリプトの区切り方です。催眠的な口調に合うように、短い長さで改行されています。催眠家の区切りは決して一通りではないですが(それも相手によって合わせるものですから)、初心者に対して催眠家的口調の例を示している、とも言えます。訳もそうした口調(区切り)を目指してみましたが、ヘタクソな洋楽の対訳みたいになってしまいました。改良が必要です。












最終更新:2009年07月31日 23:00