「はい。無論、全滅させることはできます」
それは死地にて散った膨大な流血に研ぎ澄まされた、決闘の技を持つ。
それは生命である限り抵抗の能わぬ、絶対致死の毒を秘める。
それは異形の肉体にて極めた、常軌を逸する無量の剣閃を誇る。
全てに従いながら何者にも支配されることのない、最も自在なる奴隷である。
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アニメ版 |
それは膨大な流血に研ぎ澄まされた、決闘の技を持つ。
それは生命である限り抵抗の能わぬ、絶対致死の毒を秘める。
それは異形の肉体にて極めた、常軌を逸する無量の剣閃を誇る。
全てに従いながら何者にも支配されることのない、最も自在なる奴隷である―――。
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略歴
「また一つ、殺し方を学習できました。ありがとうございます」
- 読み:うみたるヒグアレ
- 種族:根獣
- クラス:剣奴
CV - 杉田智和
警めのタレンがリチアに集めた英雄の一人。
寡黙な植物生命体
根獣の傭兵。
種族の特性として、微量で神経細胞を溶解し速やかに命を奪う猛毒をもつ。
もちろん、隔絶した怪物である彼の能力はそれだけではなく──。
人物
激しい感情の起伏が感じ取り難い、穏やかで淡々とした口調。
礼儀正しく、紳士とも感じられるような機械的な立ち振る舞い。
常に冷静に物事を観察・考察・判断し、状況に対して感情を挟まず従順に対応することができる。
外見
根獣としては大柄な、人間と変わらないほどの背丈にまで成長した個体。
緻密な植物の根が絡み合ったような容貌。
顔面に相当する気根の隙間から覗く暗闇には、眼光らしき光がともっている。
その声は葉がざわめくようであるらしい。
能力
かすり傷程度で相手を即死させる強力な猛毒が付着した短剣を武器とする。
その数は合計四十二本。
それを弓の射程まで伸長可能な蔓によって同時精密に操る超絶の剣術を使う。
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十四年もの間、ヒグアレの力の限界を見誤った者たちが、その命を落としていった。(ネタバレ有り) |
「また一つ学習できました。ありがとうございます」
彼の最大の才能、それは従順さである。
かつての奴隷時代に聞かされてきた言葉、
次の試合はより危険だと、殺されるのはお前の方だと、
その言葉を愚直に信じ続けた。
絶対不利な試合を唯々諾々と受け続けた。
常に敵を観察した。
常に鍛錬を続けた。
より過酷になる次の試合のために、その次の試合のために……。
成長しなければ死ぬと信じた、故の「最強の闘士」。
誰にも殺すことのできぬ、無敵の奴隷。
(そうか。これが誇りだったのか)
「はははははははは」
その研鑽の果てか、超絶の剣撃に加え無数の「奥の手」も秘めている。
作中で使用したのは『その猛毒を無色無臭の気体に変化させる』という、生命体相手においては極めて強力な一手である。
他にも──
『無数の腕を操ることによって斬撃にフェイントをかける。』
『蔓の一本にバネのように弾性を貯めての超高速刺突。』
『投げナイフと斬撃の同時着弾。』
『砂地・泥沼等の地中を経由した奇襲。』
『結晶毒による必殺剣。』
『徒手による打撃及び絞殺。』
『しならせた枝をバネのように用いて、葉や種子を弾丸のように打ち込む。』
──等々の奥の手を所持している。
先程の蔓の波は、全てを呑み込む死の海嘯そのものだったのだ。
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最終更新:2025年04月27日 01:26