――岩山のひとつが、動いた。
登場話
番外編
略歴
露頭のヘルドが追う、海の怪物。
西方王国の海岸線に出現し、漁師や海沿いの集落を襲うものであるらしい。
詞術が通じる様子はないため、この生物の名は他称だと考えられる。
それが理由か、「酷礁イオ」「酷礁のイオ」の両方が使用されている。
外見
未知の海洋生物。
人間三人分よりも巨大な鋏脚。歩行するだけで地形そのものすら破壊しそうな歩脚。
岩山と見紛う異形の装甲を背負い、その真下の水面には、青白い燐光を放つ眼が二つ。
ヤドカリに近い生物であるようだ。
能力
星深瀝鋼で作られた剣による芯をとらえた斬撃を三度同一ヵ所に受けても斬ることができないほどの硬度を有する殻を背負う。
巨体にもかかわらず、20m近くの距離を水面すら走って瞬時に詰めることが可能。
その鋏脚の一撃は海岸線を大きくえぐるほどの威力を有する。
余談
一問一答によれば、異修羅世界の海にはこいつのような分類すら不可能な怪物種が何千種も存在するらしい。
海洋進出が全くはかどらないわけである。
最終更新:2022年06月11日 22:43