「おまっ……お前、そうやって師匠馬鹿にしてるとな、そのうちバッサリ行くからなマジで。“月影”でバッサー行くぞコラ」
登場話
第二部
略歴
略歴
“彼方”の住人。まだ“彼方”に居た頃の
柳生宗次朗の師匠。故人。
戦乱の最中にある彼の地において不釣り合いなボロボロの着流しに帯刀した男。四十代前半。
柳生新陰流最後の正当継承者を名乗るが、剣の腕は宗次朗に及ぶべくもない。
宗次朗の異常な剣の腕を差し引いても、そもそも荒事に向いているとは言い難い。
宗次朗からの評価は――
「恩義を受けた記憶を思い出そうとしてみたが、特になかった」
「呆れるほど弱い師だった」
「言動だけが偉そうで、役に立ったことは一度もなかった」
――と散々だが、それでも彼の語る柳生の話は気に入っていたようである。
上記の様に酷い言い様ではあるが、既に教育システムが崩壊していた“彼方”の時世において、文字の読み方等の「その当時は役に立たなかった」知識を、宗次朗は彼から学んでいた模様。
ソウジロウが「最後の柳生」を名乗るのも、そういうことなのだろう。
- なんだかんだソウジロウも師匠のことは慕うまではいかなくとも気に掛ける程度には認識してたんだろうな。 -- 名無しさん (2025-05-03 00:31:22)
最終更新:2025年05月03日 00:31