【種別】
超能力・人名?
【初出】
新約六巻
【解説】
ミサカネットワーク、その全体としての大きな意思。
司令塔である
打ち止めをさらに凌駕する、システム上ありえない存在。
天使のような存在とも、
エイワスとも異なり、しかし
学園都市が生み出した何か。
そもそも人と呼ぶ事さえ悩んでしまうような、第三の存在とでも言うべきモノである。
妹達(シスターズ)は各個体がそれぞれ独立した意志を持つと同時に、
全体でひとつの意志も持つ(この中に
第三次製造計画(サードシーズン)は含まれない)。
制御権を預かる事で個体の肉体を使って初めて会話する事ができる。
また、総体と各個体間では厳密には境はないらしい。
一方通行は新約6巻と新約10巻で、
上条は新約9巻でそれぞれ接触している。
新約9巻では、
オティヌスの世界改変によって作られた「幸せな世界」を見せられ、死を決意した上条当麻の前に突如現れた。
オティヌスは
魔神として完成したため、
死者の軍勢が強化改善され、生者と死者を自在に操る事ができる。
この魔術は生者と死者を明確に区分することが操作の前提となるが、
生きている個体と死んでいる個体の両方の要素を持つ『総体』は操作の対象にならないため、 彼女だけが改変された世界で上条を憶えていた。
曰く、「普通の人間じゃ臨死体験したって絶対に為し得ないふしぎーな状態」らしい。
「大切な人達の最高の幸せ」を奪う選択をしたくないがために大切な人達に忘れられて消える。
そんな「最高の
ヒーロー」の上条に蹴りを入れて現れ、上条の「究極の不幸」を見て、上条に説得を始める。
彼らがこの世界で幸せな日々を過ごすには「上条当麻の死」を受け入れる必要があると説き、
また
オティヌスが彼らから上条の記憶を消したことを彼の心を挫くための「イカサマ」と言うなど、彼を励まし続けた。
それでも大切な人を犠牲にしたくないと言う彼にとてもシンプルな質問をする。
「アンタ、[[オティヌス]]とか言うポッと出の黒幕にこれまで築いてきた全てを奪われて、本当に悔しくないの?/escape」
と。
長い沈黙の後、彼女は上条の本音を聞く。
悔しいと、帰りたいと。
そして彼女はこう諭した。
一回くらい自分を優先しても良いと。
自分の心も救えと。
そのことで上条が憎まれても、自分だけは味方になり、一緒に謝り続けると。
そして上条は気力を取り戻し、再び
オティヌスへと立ち向かった。
つまり彼女は
オティヌスと同様に上条の心に大きく関わったキャラである。
そして、
オティヌスが初めて「上条の精神を力で絶望させたキャラ」なのに対し、
彼女は初めて「上条の精神を言葉で絶望から救ったキャラ」である。
事実、
ヒーローの性質を得ている美琴は一方通行という絶対的存在により「庇護対象」となっていた。
上条も「庇護対象」という性質を得ていてもおかしいことは何もないのだ。
【口調】
読点や句点の手前に/return、/escape、/backspaceの3つの単語を付けて会話する。
通常は/return、
疑問文の場合は文末に?をつけて/escape、
「でも」「だけど」など否定や転換の場合は/backspaceを付ける。
『とあるIF』にてボイスが実装された際にはこれらの表現は声では再現されず、
テキストで表示されるに留まった。
上条の事を「アンタ」や「上条ちゃん」と呼び、美琴と似通った
フランクさを感じさせつつも、どこか達観しているような大人びた口調。
一人称は一定しておらず、新約10巻までは「私」だったが新約22巻では「ミサカ」となっている。
「やあ一方通行/return。そろそろ面倒臭くなってきたから横槍を入れさせてもらうわよ/return」
「 でも/backspace、ちょっと確認させてもらってもいいかな?/escape」
「『元の世界』でまた会おう。上条ちゃん/return」
最終更新:2024年07月29日 14:16