【種別】
人名

【初出】
超電磁砲 第53話
名前は超電磁砲第140話および心理掌握第10話(発表日同日)

【元ネタ?】
紅茶などに用いられる希少高級な茶葉の産出で有名な、台湾の阿里山

【概要】

常盤台中学の生徒。三年生。
食蜂派閥の中心メンバーの一人、
二年生の頃(昨年度)は支倉派閥に属し支倉冷理の側近を務めていた。

『超電磁砲』における大覇星祭編での初登場以来、『アストラル・バディ』や『心理掌握』にも登場しているが、
『超電磁砲』140話および『心理掌握』第10話(2022年6月28日に同日発売・更新)で明かされるまで、長年にわたって氏名は不詳のままだった。
(同様に長らく氏名不詳だった食蜂派閥の一部メンバー(紀伊芽生)の名が、先立って『心理掌握』で明かされている)

【人物】

口元に特徴的な艶ぼくろがある少女。
髪型は、前髪を左右に分け、後ろ髪の一部を頭の後ろで束ねたハーフアップ・ロングヘア。
体育の授業などの際にはポニーテールにしている。
髪色はスクリーントーンで暗めに表現されている(アニメ『超電磁砲T』では暗い緑系)。

二年生当時(『御坂美琴一年生編』)では、本人曰く「支倉派閥の悪巧み担当」。
人の良い支倉玲理に変わって、派閥の取りまとめのための裏工作や諜報などを行っており、
本編時系列の三年生現在よりも表情や態度は険しく、時には派閥の先頭に立って敵対派閥と激しく口論することもあった。

三年生現在は、帆風潤子口囃子早鳥とともに、食蜂操祈の側近といった立ち位置にいる。
一年前に食蜂と交わした後述の約束は履行されたのか「肩の荷」は下りているようで、二年生の頃よりも表情や態度が柔和になっている様子。

パンケーキが好物であり、『超電磁砲』と『心理掌握』どちらでも言及されている。
食蜂が機嫌を損ねたとき用なのか、秘蔵の茶葉を所有しているようだ。

【作中での行動】

『御坂美琴一年生編』(本編時系列の一年前)

4月、常盤台中学で二番目の『超能力者』になった御坂美琴の身辺調査や監視のため、
自身の判断で新入生の潔斎雪紫を美琴のルームメイトとして送り込む。

5月末~6月頭(夏服に衣替え後)、パリでのデモンストレーションに支倉が出張している間に起きた、
支倉派閥と水鏡派閥の派閥抗争では、支倉が帰国するまで彼女に代わって派閥を指揮した。

6月中、支倉がパリ帰国してすぐ、派閥抗争に関する調査を始める。
支倉が食蜂操祈・帆風潤子の二人と初接触し、阿里も同席(『超電磁砲』第140話)。
この際、阿里本人の口から氏名が明かされた。
いずれ食蜂派閥を立ち上げることがあったとしたらあなたを入れあげる、という旨の食蜂の冗談めかした誘いに対して、
阿里も冗談で、支倉が卒業したときに食蜂が自分の背を抜いていたら食蜂派閥に入る旨を告げている。

本編時系列

9月20日、『超電磁砲』における大覇星祭編の第53話(9巻)で、
御坂美琴を監視する食蜂派閥のメンバーの一員として登場。
刊行順ではこれが初登場となる。
食蜂不在の中、紀伊芽生の監視を強行突破して行方をくらました美琴の捜索を指揮した。
(アニメ版『超電磁砲T』の同場面では他の派閥メンバーに置き換えられ、出演がカットされている)

なお、大覇星祭での事件解決の後は、食蜂操祈によって、
上記の美琴の強行突破した理由が「腹を下してトイレに籠城」した旨に記憶改竄されているため、
阿里を含む食蜂派閥のメンバーたちは以後そのように認識しているものと思われる。

9月末、『アストラル・バディ』第3話(1巻)。
『大覇星祭』編以来登場がなかった食蜂派閥主要メンバーの顔見せとして再登場。
派閥活動の一環である意見交換会に参加している。

10月、『心理掌握』第1話(1巻)から再々登場。
ちょっとした意地の張り合いから、生徒会役員の友人とパンケーキの大食い競争をしてしまったことを、
食蜂たちとのお茶会の際に明かしている。
『キレる』という感情を体験したのはこの大食い競争のときが初めてだったと本人は認識しているようだ*1

以後は、ひょんなことから生徒会長選挙に出馬することとなった食蜂の勝利を目指し、
食蜂操祈の側近の一人として行動する。
(なお、連載順では同時期に並行して上述の『御坂美琴一年生編』が超電磁砲で連載されており、相互にリンクしている)

11月、『禁書目録』新約11巻。
蜜蟻愛愉が食蜂を狙った事件に関連して、食蜂派閥メンバーが行動していたため、
作中本文での直接の言及はないが、阿里もこれに参加していたものと思われる。



最終更新:2023年08月05日 09:24

*1 御坂美琴一年生編(一年前)の派閥抗争の際、水鏡派閥相手に激しく口論する場面などがある