とある魔術の禁書目録 Index SSまとめ

SS 7-225

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匿名ユーザー

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風紀委員(ジャッジメント)と幽波紋使い(スタンドつかい)その②


白井は、さっき逃げだした不審者集団を追いかけていた。
残念ながら、名オペレーターの初春は現在パソコンを持っていないので、不審者の位置を特定することはできない。
休日で人の多い食品街に逃げだした、不審者を見つけることは容易ではない。
まだこの辺りから、離れてはいないだろうと白井は見当をつけている。それに、この人ごみを抜け出すのは簡単では無いとも踏む。
こうなったら、と白井は始末書を書くのが大変な信号弾を取り出す。
だが、その時食品街のかなり奥のほうにチラッと、リーゼント頭が見えた。
(いましたの…)
白井は食品街の出口へ、テレポートを繰り返しながら向かっていく。

そして、そろそろ出口だという頃、食品街の向こうからドッシャーンとド派手な音が聞こえる。
(なんですの!?)
その音にテレポートを中断させられた、白井はダッシュで音のしたほうへ向かう。

音のした場所にたどり着いた白井が見たのは…

「あら?カミジョーさんですの?」
白井にしてはあまりにも間抜けな声だった。
そこにいたのは、リーゼントの少年ではなく、憎き恋敵であり命の恩人である上条当麻だった。
「おう、白井どうしたんだ?」
いつも通りやや、間抜けな顔をした上条が問いかけてくる。
頭が整理できていない白井は上条の声にビクッとしながら答える。
「いや、私は不審者を追跡していたんですの。頭にこう、フランスパンを乗せたような人を。」
何気に、禁句を口にする白井である。

「あ?リーゼントのことか。それならさっき、あっちにダッシュで走っていったぜ。」
上条は、少年が走っていった方を指差す。
「つか、白井。あの人のこと不審者って言ってたけど、学園都市の人間じゃないのか?」
「へ?いや、あんな髪型も制服も学園都市では見たことありませんの。」
「ふーん、だけどさ俺、その人とぶつかってさ、携帯壊れたんだけど、
ソレをあっという間に直してくれたぜ。あれは、能力じゃないと直せないと思うんだけど…」
上条は首をかしげる。
「はあ、でも能力者ならスキルアウトみたいにすぐに逃げ出さないと思うんですの。少しは抵抗してきてもおかしくは…」
そう言いながらも、白井は先ほどのカリアゲ少年・億泰との戦いを思い出す。
あの時、白井が億泰の服を拘束するためにテレポートしたダーツが目標地点からずれて地面に突き刺さったのだ。
かりにも、レベル4である白井が至近距離でテレポートをミスするとは考えにくい。
(あの時、私のテレポートがずれた、というよりもあの殿方がずれた感じがしたんですの。)
やはりあの不審者たちは能力者なのか?確かに能力が無ければあんな大量のスキルアウトに対処できないだろうし…
「おーい、白井さーん。不審者追いかけなくていいの?俺も手伝おうか?」
いろいろと考え込んでいる、白井に上条が声をかける。
ハッとした白井は、
「いえ、お手伝いは結構ですの!」
と言い残し、リーゼントの少年を追ってテレポートでその場を去っていった。
(まあ、さっさとあの不審者を捕まえて吐かせればいいんですの。)

さっきまで、白井がいた場所をボーッと見つめて
「なんか、心配だなあ…。」
と呟く。
同時に、上条のはらがグゥゥーとなる。
「あ、メシ食わなきゃメシ。。。」
トボトボとコンビニに上条は歩いていく。
「はあー、不幸だ。」


グループとパッショーネ その①

ここは第23学区の空港。そこには、土御門元春・一方通行・結標淡希・海原光貴の4人が潜んでいた。
彼らは、「グループ」と呼ばれる学園都市の暗部の1つだ。
彼らは上からの命令で、この空港に潜んでいた。その命令とは、「尾行」だった。
理事会から直々の命令らしく、よほどの危険人物が来るのだろうかと思っていた彼らだが、
「尾行」の目標を見ても、どこら辺が危険なのかがよく分からなかった。
彼らの視線の先にいる目標と言うのは、空条承太郎・ジョルノ・ミスタ・フーゴ・トリッシュの5人。
承太郎と呼ばれる人は、学会でも有名な海洋学者らしい。それ以外の4人、どうやらイタリア人らしい彼らもそんなに危険と
思われる風貌ではない。

「なんだァ?あいつらの尾行なんかして、ナンの意味がアンだァ?」
「たしかに、怪しい感じはしないわね。ちょっと服装が奇抜だけど。」
「でも、理事会直々の命令ってことはよほどの重要人物なんでしょう。土御門さんは何も聞いていないんですか?」
「聞いてないぜぃ。それに、魔術関係でもなさそうだにゃー、あいつら。」
「まあ、何かあるんでしょう。とりあえず命令に従っておきますか。」
グループの4人はヒソヒソ話しながら、とりあえず物陰から承太郎たちの監視を続ける。


承太郎は、その視線に気づいているのか分からないがジョルノと対面を果たしていた。
「どうも、ジョルノ・ジョバァーナと申します。」
流暢な日本語で自己紹介をした、ジョルノが承太郎に手を差し出す。
「空条承太郎だ、よろしく。」
承太郎がジョルノの手を握る。
ここで承太郎はほっと安心しているようだった。
(やれやれ、こいつは全然父親に似てないな。まあそれでいいんだが…)
「わたしもここにいるぞ。承太郎。」
かつての承太郎の仲間の声が、ジョルノの肩にいる亀から聞こえる。
「ポルナレフか!ずいぶんと情けない姿になったもんだな。」
そう言いながらも、承太郎は笑みを浮かべる。
「お前は相変わらずクールだな。承太郎。」
ポルナレフはニヤリとして答えた。

3人が日本語で話している横で、イタリア人三人組がヒソヒソとしている。
(おい、フーゴ。こいつら何しゃべってんだ?)
(僕も分かりませんよ!生憎、日本語を習ったことないので。)
(じゃあ、これからどうするのよ!情報の伝達とか全部ジョルノを通じなきゃいけないの!?)
(そうなりますね。しょうがないですよ。あ、でもここは学園都市ですから自動翻訳機ぐらいあるかもしれません。)
(ソレだッ、フーゴ!お前やっぱ頭イイなぁー)
小さい声でしゃべっていた3人の前に、承太郎が歩み寄る。

「グラッツェ。」
ちょっとイントネーションのおかしいイタリア語で挨拶をしながら、手を差し出してくる。
さすがの承太郎もイタリア語はニガテらしい。
承太郎の妙になまったイタリア語に笑をこらえながら、ミスタ・トリッシュ・フーゴは握手を交わしていった。
変にプルプル震えているイタリア人3人衆を不思議に思いながら、承太郎はジョルノに告げる。
「何者かが、我々を監視している。」
「どこです!?」
「あそこの物陰だ。」
承太郎はグループが身を潜める場所に目を向ける。
「どうしましょう?」
「とりあえず、気づかないフリをしよう。それと、この空港をでたら3手に分かれよう。観光客のフリをして別ルートで
目的地へ行くんだ。」
「目的地と言うのは?」
「ああ、済まない。言うのを忘れていたが、第7学区だ。」
「第7学区ですか…、分かりました。じゃあ3組の組み合わせはどうします?」
「私はポルナレフと話したいことがあるのでな、1人にして欲しい。」
「わかりました。」
ジョルノは亀を、承太郎に渡す。
「あとの組み分けは、君に任せる。」
「わかりました。」
ジョルノはイタリア人3人衆に、今後の予定を伝える。


一方、グループたちは。。。
「あのでかい海洋学者、我々に気づいてるかもしれませんよ。」
海原が小さい声で、告げる。
「なんで、そんなことわかんだァ?」
「あいつが、チラッとこちらを見た気がするんですよ。」
「あなたの思い込みじゃないの?」
「そうだにゃー、ただ見ただけなら大丈夫だとおもうぜぃ。」
「そうだといいんですけど…」

そうしているうちに承太郎たちが移動を開始した。


to be continued...

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