とある魔術の禁書目録 Index SSまとめ

SS 2-62

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匿名ユーザー

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「喫茶店か、食料の持ち込みとか駄目なんじゃないのか?それとも何か注文するのかよ?」と聞いてみる。
「当麻、ここの喫茶店はな、なんと大覇星祭中だけ弁当の持込がOKなんだそうだ!どうだ?すごいだろう?」
「いや全然―。でも結構穴場だな、毎年大覇星祭中はどこの公園も弁当が食べられそうな場所はみんな埋まっちまうからなぁ」
「そうなんだよ、生徒の競技終了と共に会場を締め出されるから競技場では食べれないし、公園はどこも埋まってるから困った困った」
「ふーん、でどうしたんだよ結局? 適当にぶらついてここを見つけたのか?」
上条の質問に刀夜は自分の席と通路を挟んだボックス席に座る大学生ぐらいの女性を見て
「そこの女性がな、一緒に食べないかと誘ってくれたのだよ。 いやぁ親切な人が居るもんだなぁ当麻。
あ、あとそこの席のお二人さんには礼を言っときなさい。 お前を待っていてくれたんだからな」
向かいの席の大学生風の女性と目が合う。 上条は正直かなりの美人だと思った。上条の視線に気づいて大学生風の女性がにっこりと笑顔を作る。
「はじめまして。 上条当麻くんだったかな? いつも娘がお世話になっているみたいで」
大学生風のお姉さんは上条に向かって軽く頭を下げてくる。
「う、え?娘!? 娘って誰!?お世話した記憶なんてないんですけど!?」
予想外の言葉にワタワタと慌てる上条を見てお姉さんは自分の向かい側に座っていた少女を指差してこう告げる。
「御坂美鈴。ここにいる御坂美琴の母です。 当麻くんよろしくね」

「「母・・・母親・・・・ッて!?えええええ!!」」

上条と刀夜が揃って絶叫する。 とても信じられないと言った感じで美鈴を見る上条親子だったがにこにことお嬢様スマイルを絶やさない詩菜を見て
「「ま、ありえないことではないわな」」と納得してしまった。
「当麻くんの事は娘からいろいろと聞いてるわぁー。あんなこととかこんなこととかぁ――っ痛!? 美琴ちゃんがぶったぁぁ!? 娘に殴られた・・・・ショボン」
ボックス席でくねくねと腰を振って目をキラキラさせて娘の秘密を語る美鈴に向かい側からゲンコツを振り下ろし、肩で息をする美琴は瞳をウルウルさせる美鈴を無視して
上条を睨むと
「アンタ!この馬鹿母が言ったあんなこととかこんなこととかはみーんな嘘っぱちだからね!!本気にしないでよ!」ギャアギャアと一気にまくし立てる。
当の上条は「あ~コーヒーが安いなーこんなに安くていいのか喫茶店のコーヒーって」とかメニューに目を移して完全無視を決め込む。
「あ~!なんだってアンタはいつも私のことに対する優先順位がこんなに低いのよ!!店内入った時から気づいてた癖に席につくなりこれかぁ!!」
「気づいてたなら声掛けろよ」美琴の抗議をさらりと受け流して上条は現状を確認する。
(なるほど、ここからだと入り口側は立っている人間しか見えないのか・・・じゃあ白井は美琴からは見えていなかったんだな)

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