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原爆の被害者調査からみた低線量被曝の影響 — 可能性の少ない健康被害
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原爆の被害者調査からみた低線量被曝の影響 — 可能性の少ない健康被害
石井 孝明 アゴラ研究所フェロー http://www.gepr.org/ja/contents/20120116-02/
オックスフォード大学名誉教授のW・アリソン氏の著書「放射能と理性」[1]、また放射線影響研究所(広島市)の論文[2]を参考に、原爆の生存者の間では低線量の被曝による健康被害がほぼ観察されていないという事実を紹介する。
http://www.amazon.co.jp/dp/4198632189
放射能と理性 なぜ「100ミリシーベルト」なのか ウェード・アリソン (著), 峯村利哉 (翻訳)
放射能と理性 なぜ「100ミリシーベルト」なのか ウェード・アリソン (著), 峯村利哉 (翻訳)
被爆者の調査結果
図の1と2は原爆生存者のうち、1950年から2000年までに白血病とがんで死亡した人の数だ。白血病では200ミリシーベルト(mSv)、がんでは100mSv以上で死亡者数は予想値よりも実際の数の方が多い。それ以下の水準の被曝では放射線の増加による健康被害は観察できない。
この結果は、低線量被曝における健康被害の可能性が少ないこと、被曝のしきい値(それを境にしてある現象が増える数値)は100mSv程度と推定されることの参考情報として、各国の政策決定者、医療関係者は受け止めている。
福島第一原発事故では、それによって一般市民が100mSv以上の被曝を受けた報告はない。被爆者の情報から考えると、この事故による健康被害の可能性は少ない。