【詳細】
厄祭戦末期に開発されたもので、戦局を変えるために高機動、高出力をコンセプトに開発された。
他の姉妹機と共に生産数は少なく、ジークルーネの交戦記録は極めて少ない。
そのため限られた立場の者だけが知る存在として活躍の場をほとんど与えられず厄祭戦は終結した。
その後、この機体がどうなったかについての情報はない。現存しているかどうかも不明。
せめて分かることと言えば、形式番号がから7号機であろうことくらいか。
ジークルーネのメイン武装は
ヴァルキュリアレイピア。
ナノラミネートアーマーを突破するために用意された近接武装だが、装甲ごと塗料を叩き割るでもなく、フレームを切断する切れ味を持つでもないこの武装の特徴は貫通力に特化し、質量を重視する武装が多数を占める中希少金属で出来た剣身はナノラミネートアーマーを貫通する威力を持つ。
高速回転する機構が組み込まれているが、一点突破の武器は回避されやすく機動が読まれやすいため、左腕に接続された
ヴァルキュリアラウンドシールドの四隅にはワイヤーアンカーを内蔵している。
これを射出して標的を絡め取り、レイピアに寄る一点突破の攻撃を可能とする攻防一体型の装備となっている。
腰部や背部にスラスターユニットを備え、機動性に優れるヴァルキュリアフレームシリーズにおいて直線的な機動力が高いMSと思われる。
曲線を描く装甲、
ラウンドシールドとレイピアというフォルムは中世時代の騎士を彷彿とさせるものである。
厄祭戦の勝利を願う人々の象徴となるべく完成したヴァルキュリアフレーム機であったが、上記の通り活躍することは殆どなかった。
一方、戦後しばらくしてジークルーネを含めたヴァルキュリアフレームはその設計思想が評価され、ギャラルホルンが運用する主力MSのフレーム開発にそのコンセプトが活かされることとなる。
武器が手持ちの槍、直接的な機動性に優れる設計と、
ガンダム・フレームの66号機
ASW-G-66 ガンダム・キマリスと多くの類似点を持つ。カラーリングがもたらす印象も両者は近しい。
形式番号を見る限り、ジークルーネは9機開発された中でも終盤、7号機として完成したと思われるが、キマリスとの関係性は不明。
【余談】
ジークルーネとは「グリムゲルデ」や「ヘルムヴィーゲ」と同じく、リヒャルト・ワーグナーの代表作「ニーベルングの指環」に登場するワルキューレの一人に由来する。
9人姉妹の7人目であり、名前を日本訳にすると「勝利のルーン」を意味するという。
アプリ版オルフェンズ登場予定のMSだが、発表された際にはヴァルキュリアフレーム機であることが大きな驚きを呼んだ。
9機開発された中、既に4機登場済みであり、残り5機とガンダム・フレーム機よりもコンプリートが早い可能性も…?
先に発売されたガンダム・アスモデウスと並び、パイロットが明らかにされていない。
Gジェネレーションシリーズのように機体強化の果に到達するMSなのか、新たなキャラクターがパイロットになるのかガリガリが乗るのかはまだ未定。
同じくアプリ版で初出となる姉妹機、ヴァルトラウテもアプリで実装済みだが固定パイロットは存在しないフリーユニット扱いとなっている。
ストーリーパートでも今のところ登場していない。
グリムゲルデの形式番号はデザイン担当の海老川兼武氏の誕生日ということが判明しているが、このジークルーネの形式番号に含まれる「0126」=1月26日誕生日のデザイナーは多くの特撮作品や、近年ではSSSS.GRIDMAN等のシリーズでメカデザインを担当した野中剛氏が該当する。
最終更新:2024年11月03日 15:58