ヴァルキュリア・フレーム

【武装名】 ヴァルキュリア・フレーム
【読み方】 ゔぁるきゅりあ・ふれーむ
【搭載MS】 V03-0907 オルトリンデ
V04-0630 ヴァルトラウテ
V07-0126 ジークルーネ
V08-1228 グリムゲルデ
V08Re-0526 ヘルムヴィーゲ・リンカー

【詳細】

厄祭戦末期に開発されたMS用インナーフレーム。

エネルギー効率に優れ、軽量化を押し進めた細身の形状が特徴。
機動性に優れるが軽量化を優先したため、重心コントロールを慎重に行わないと接近戦であっても決定打を与えることができない。
そのため戦闘力はパイロットの技量に大きく依存してしまうという欠点を持つ。
コンセプトとして重装甲を施し、重量でMAを押さえ込んでの接近戦を挑むヘルムヴィーゲのみ例外と言える。むしろフレームの利点を捨てるとか正気かと開発者に聞いてみたい。
頭部にはモノアイ型の高精度センサーを持ち、機体によっては頭部装甲を展開することでセンサーを露出させ高精度モードに移行する。

開発時期はガンダム・フレームと同時期。
当時はこのフレームを用いたMSはグリムゲルデとその姉妹機が数機のみと、かなり少なかったとされる。
モビルアーマーを駆逐する存在が求められていた厄祭戦当時としては、機動性よりもナノラミネートアーマーを粉砕し、AIを破壊し沈黙させるだけのパワーが求められていた。
そのため機動性とエネルギー効率を優先したヴァルキュリア・フレームは時期が悪かったと言わざるを得ず、実際終戦後その設計思想は高い評価を受けギャラルホルンで研究が進められていった結果、数百年後量産機としての一種の到達点とも言えるグレイズ・フレームが開発された。
その一方、扱いが難しく製造も困難なガンダム・フレームの技術は発展せず、関連機はおろか後継機に当たるMSすら存在しないと明暗分かれる結果となった。

当時の戦歴そのものは芳しくなかったものの、総合性能自体はガンダム・フレームに劣らぬものを持っていたとされ、
パイロットの腕にも左右されてしまうが、戦闘力はガンダム・フレームにも勝るとも劣らない。

同じく軽量化を進め、機動性に特化したフレームとしてヘキサ・フレームが存在するが、
こちらは量産を前提としたフレームであり、大量に作られたが戦時中大量に撃破されたため現存数が少ない。
ヴァルキュリア・フレームタイプも厄祭戦で撃破され消失した機体も少なからず存在したと思われる。
少なくともヘルムヴィーゲは現存していないため、わざわざ現代技術で復元したのだろう。

現存が確認できるのはグリムゲルデとオルトリンデのみ。
しかしグリムゲルデのフレームを用いたヘルムヴィーゲ・リンカーはASW-G-66 ガンダム・キマリスヴィダールに敗北しフレームも真っ二つになってしまったので、
回収、修復は困難であろうことから、現時点で現存しているのはオルトリンデだけと言うことになる。
まぁこちらも事故を装ってパイロットが殺されてしまったため、再登場は絶望的と思われるが、アプリ版オルフェンズにて新たなヴァルキュリアであるV07-0126 ジークルーネ、及びV04-0630 ヴァルトラウテが登場した。
厄祭戦でのことは言及されているが、現存しているかどうかは触れられていない。
現状、5機のヴァルキュリア・フレーム機が登場しているが、残り4機と思われる機体の情報は今のところ存在しない。
アプリ版で唐突に登場することも十分に考えられるが、形式番号から察するに残る機体は「V02 ゲルヒルデ」、「V05 シュヴェルトライテ」、「V09 ロスヴァイセ」、そして「V01」としてブリュンヒルデとなるのだろう。

このフレームを用いたMSが装備している武装は総じて「ヴァルキュリア◯◯」という名称で統一されている。
また形式番号は「V0●-●●●●」で統一されており、Vはおそらくヴァルキュリアの頭文字で続く2桁の数字は開発順、ハイフンを挟んだ4桁の数字はどのように決められているのかは不明。

【余談】

フレーム名であるヴァルキュリアとは、戦乙女とも表記される北欧神話に登場する半神。
ワルキューレの古ノルド語読みであり、他にはヴァルキリー等と呼ばれる。

このフレームを用いたグリムゲルデもヘルムヴィーゲ・リンカーの両方、ニーベルングの指輪というリヒャルト・ワーグナー作の創作に登場する神話に登場しないワルキューレの人物名から由来している。
外伝に登場したオルトリンデもヴァルキュリア9姉妹から取られたもので、開発された9機になぞらえたものと思われる。
長女としてブリュンヒルデがあり、そこからゲルヒルデ、オルトリンデ、ヴァルトラウテ、シュヴェルトライテ、ヘルムヴィーゲ、ジークルーネ、グリムゲルデ、ロスヴァイセと続く。

デザイン担当は海老川兼武氏で、グリムゲルデの形式番号は彼の誕生日から。
他のヴァルキュリア・フレーム機の形式番号も誕生日と思われる4桁の数字が配置されているが、どれが誰の誕生日を使っているのかは明かされていない。

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最終更新:2023年09月29日 01:14