無念 Name としあき 13/01/14(月)01:59:26 ID:Y21RBmE2 No.167103534 del
遺伝子的にピンと来た奴隷を見受けして
世界樹の枝の元に連れ帰る
エルフってのは居るかも知れんね
過去に好きになった相手にそれはそれは酷く拒絶されて心傷のエルフがラムールの奴隷に惚れて、金でその奴隷を買って
「あなたは私の物・・・だから私を愛してちょうだい・・・」
とちょっと病んだ目で奴隷の頬を愛おしそうに撫でる
そんな光景が!
のレスから
[赤毛のエルフさん]
「あなたは私の物・・・だから私を愛してちょうだい・・・」
とちょっと病んだ目で奴隷の頬を愛おしそうに撫でる
そのエルフの外見は金髪ストレートが常のエルフにあって異端とも言える赤毛で
複雑にウェーブがかかった髪はエルフの美的感覚からすると醜いものだった
そして彼女の片目は黒く、碧眼のエルフ達からは奇異の目で見られた
乱れた赤毛で顔の片側を隠し、卑屈に人の顔色を伺うような様は、お世辞にも美しいとは言えない
それと言うのも彼女がエルフと
ドワーフとの間に生まれた子であった為なのだ
遺伝的形質の殆どはエルフのそれが発現しているが、髪質や片方の瞳にドワーフの遺伝子が発現してしまい
このようなアンバランスな外見となっているのだが、彼女のこの外見に奴隷までもが目を背けた
次の瞬間、奴隷の頬に五筋の赤い線が付けられた
それ以来醜い赤毛のエルフは奴隷を傷つける事に快感を覚えるようになってしまい
事ある事に奴隷をなじり虐めて快感を得るようになっていきました
その奴隷は口を聞けません。文字だけが彼の意思を人に伝える手段です
そんなある日、エルフはとうとう奴隷に両腕が折れる怪我を負わせてしまいます
奴隷の命が真の意味で自分の手の内にある事に、赤毛のエルフは至上の喜びを感じました
もっと奴隷を独占したい。そう願いはじめた彼女は、ついにその奴隷の両手両足を使えなくしてしまったのです
今や奴隷は芋虫も同然でした。そんな彼を赤毛のエルフは彼を好きになじり、いじめ、救い、幸せでした
しかし彼女はまだ・・・
赤毛のエルフは奴隷の目が許せませんでした
彼女がこんなに酷い事をしていると言うのに、彼の目はいつまでも自分を見てくれないからです
そんなに自分の事が嫌いなのか、見る事も嫌なほど醜いのか
赤毛のエルフはそう思い、ならいっそ一生自分の事を見れないようにしてやろうと思いました
自分では食べる事も歩く事も用を足す事も出来ず、喋る事も出来ない奴隷は、とうとう見る事さえ出来なくなってしまったのです
エルフはそしてやっと、彼に口付けを交わす事が出来ました
しかしその次の日、奴隷の姿が見えないのです一体どこに行ったのか?赤毛のエルフは探しました
家の中住探しても見つからず、エルフはもしやと思い外に出ました。
そして見たのです。庭先に書かれた血の文字を
「君があまりに美しかったから、僕は見る事が出来なかったんだよ」
それは汚い字でしたが、確かにそう書かれていました
手も足も使えない奴隷は、最後の手段として舌を使って、舌を噛んだ血で書いたのです
それを見た瞬間、赤毛のエルフは本当に醜かったのは自分の心だったと気付きました
そして彼女がその場に泣き崩れた時、裏の井戸の方から「ドボン」と言う、何かが水に落ちた音が聞こえましたとさ
めでたしめでたし
- 相手を理解するというのは重要なことだが理解していく中で自分自身に欠落したものが多すぎると何も分からないですよねという恐ろしい状況が -- (名無しさん) 2013-01-18 17:54:45
- それぞれの生い立つや行動の根底にあるものを考えると何が美しく何が醜いのか悩ましい話でした -- (名無しさん) 2015-11-29 18:48:45
最終更新:2013年03月30日 13:10