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【都市物語 工房都市レネ・グラ】

 王都アクティパルから巨大湖レーネの西へ湖畔に沿って進む、途中いくつかの漁村を過ぎ、湖から流れ出す大河を越えた先に一つの都市が見えてくる。
 工房都市レネ・グラ、西部イストモスの鉄製品の大部分を生産する工房都市であり、歴史的に西部イストモスの多くの星武具を生み出してきた場所である。
 レネ・グラの郊外には広大な露天掘り鉱山が多数存在し、ここから採掘される鉄鉱石をはじめとした鉱石はそのほとんどがレネ・グラで武具から日用品まで様々に加工されている。

 レネ・グラの起源はこの辺りに良質な鉱石を求めてやってきたドワーフの集団だと言われている。彼らはこの辺りの氏族の許しを得て鉱石を採掘し、それを加工し、加工された物を周辺氏族との交易物品としたり、地代として納めたりするなどしていた。
 そこから時代は下り、そうしたドワーフ達の行う鍛冶に興味を持ったケンタウロスの一部が彼らの中に加わり、レネ・グラは次第に都市へその姿を変えていった。

 この都市がイストモスの歴史の中で重要な場所として記されるようになるのは星石の加工を行うようになってからだろう。
 星武具とはイストモスで最も信仰される神である星神テミラン、その神性を宿して稀に空より降ってくる流星、その流星が落ちた地から通常僅かしか得られぬ希少な鉱石を人々は星石と呼び、それを加工した星鉄を用いた武器や装身具を総じて星武具と呼ぶ。

 星石はテミランの神性と意思をもった鉱石であるとされ、その意思に沿わぬ場合は何人であってもその加工を行うことはできない、そのため星石を加工して星鉄とし、さらにそれを星武具にするためには星石の声を聴くことのできる者の助けが必要不可欠であり、レネ・グラにはそうした星石の声を聴くことのできる腕の良い職人が工房を構え、また西部教会鑑智派の拠点もこの都市に置かれている。
 鑑智派とは神星教会でも最も古い学派のひとつであり、天運の羅針盤と呼ばれる宝具を用いて星の運命を見極める術に長けた学派であり、レネ・グラに持ち込まれる星石は彼らの鑑定によって運命に定められた形と持ち主を得ることとなる。
 星石の扱いに長けた職人と星職者、これらが多く住む都市であるレネ・グラが星武具の生産拠点となるのはしごく当然のことと言えるだろう。

 レネ・グラは星武具の産地として有名だが、それ以外のこの都市で作られる製品もクルスベルグの一流品とも張り合えるほどに質が良いと評判であり、この都市を訪れた際には記念として買い求めるのも悪くはないかもしれない。


  • ただすごい鉱石だけでないロマンある星石。ケンタウロスは誰かと共に生きる種族だなー -- (名無しさん) 2014-09-30 22:55:01
  • イストモスで工房?って思ったけどドワーフがいるんだな。星石が結んだ交流かー -- (名無しさん) 2015-04-13 23:24:29
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最終更新:2014年09月30日 22:53