地球の各地で悲喜こもごも起こるバレンタイン。
では異世界にもそういう日があるのか?と町を歩く異種族の方にインタビューしてみました。
【
クルスベルグの甘い茸】
異世界の季節は精霊の気まぐれで変わってしまうことも多いとのことですが、
それでも昔から続いてきた季節をなぞる真面目な精霊も多いとのこと。 例外が無ければ今の時期のクルスベルグは雪降りいっそう冷え込む季節。
白化粧に埋まるクスルベルグの山々の、葉も落ちきったカッシュの林。
芳しい胸を透く香りを発することから香木として重宝されるカッシュが並ぶ中で気を張っていると見つかる異質な匂い。
鼻腔をくすぐる甘い匂いを辿っていくと雪の中から小さな茶色を発見することができる。
茶色の周囲の雪をゆっくり掻き分けていけば親指の先ほどの茶色の笠を持つ茸が出てくる。
これがこの時期だけ採ることのできる珍しい茸“ジュスコ”だという。
休日を家族総出で雪の中を探し、その晩に集めたジュスコで甘い夕餉を食べる。
「探し物が見つかる」「寒さに負けない丈夫な体に育つ」という言い伝えがあり、子供達が大義名分を持って雪山に入ることができるこの時期は
茸探しもそっちのけで遊ぶ子供達の笑い声が雪山に響くという。
ポートアイランドの様々な店の食品売り場では、そういった背景や故郷の思い出があるからなのか
きのこの山が
ノームや
ドワーフなどのクルス出の方々に多く買われているという数字も出ている。
特に親愛や求愛の意思は伝わらないかも知れないが、茸の形をした甘い菓子を贈れば喜ばれるのは間違いないだろう。
- おいしそう。茸のなる山! -- (名無しさん) 2015-02-19 23:29:54
最終更新:2015年02月17日 04:03