【何てことはない研究の話】

世界各地に大ゲートが出現し異世界との交流が始まって三十年も見え始めた昨今、初期の頃は国家独自で他より異世界との関係で先んじようとしていた状況も変わり
表向きは各国協力体制の元で様々な情報交換や共同研究が行われている。それこそ異種族も交えて。
人間と異種族との違いや異種間出産での片遺伝など地球の科学や異世界異種族の能力や知識など合わせて研究は行われたが、進めば進むほど【大きな特徴は無くありふれたもの、普通である】という結果に行き着く。
皮膚や体毛から体格から器官などの違いはあれど、肉は肉であり骨は骨であり血は血であった。
では何故多くの種族の違いが存在するのか?となるとそれはもう科学や法則、遺伝子などの枠を超えた【摂理】という人智無踏の領域になるのだろうという答えが現状の到達点である。
だがしかし、解明不能という今に満足せず答えを求め明日へ歩み続ける人々がいるのも確かである。

ならばと誰もが思いつくことである【神の研究】であるが、実際会うことも対話も可能である異世界の神々にいざ対面し研究の申し出を発する者はいなかった。
だが、米国が秘密裏にとある神より進呈されたという細胞を最高の研究機関にて取り扱ったが、結果何重にも隠蔽し偽装を施す事故が発生してしまった。
生物と物理とは違う次元と法則によって未知のエネルギーが発生しているという結果報告があがったが、実質研究中止宣言のようなものであった。
件の神は希望するのであれば再度素材を提供すると言ってはいるものの、準備中ということで断っている。

世界観設定から雑記

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最終更新:2020年08月26日 02:11