「もしかしたら迷ってるのかもしれないな」
愉快な小動物を見つけて、写真を撮ろうと追い掛けて森の奥。
真っすぐ後ろに戻れば大丈夫だろと足をすすめて、はや一時間。
行きは十分くらいだったというのに不思議なこともあるものだ。
まあ、あと二十分くらい進めば戻れるような気がするから多分大丈夫だろう。
そこで、少し休むとしようと腰掛けた木の根がやわらかい。
「うひょい!」
「やんっ」
木管楽器を思わせる響き。樹人さんだ。
「これは失礼、樹人さん」
「まあまあ、お気になさらず異人さん。これも何かの縁ですし繁殖しましょう」
唐突だけど、まあいいや。郷に入れば郷に従うべし。
「やりますか!
と言ってみては良いけれど、さてどうしたものかな」
目の前の樹人さんはまんま樹木である。声はウロから響いている。
突っ込むところはそのウロしかないように見える。
少々不安だが男は度胸。樹液に濡れてるようだし、いけるいける。
試してみる価値はありますぜ、とおもむろに取出し突き入れようとする。
しかし、なぜだかストップがかかる。
「ま、まってください。そこじゃありませんよ、異人さん」
「失礼、樹人さん。少々混乱していたんだ」
「まあ、仕方のない人です。わからないなら、わたしが全部やりますから。ね?」
そういって枝をくねらせる。うわあ、触手プレイだぞ。
しかも暖かな木の感触に和んでしまうぞ。(比喩ではなく実際に暖かい)
目の前に一本の枝が差し出される。真っ赤な一輪の花が咲いている。
ゆったりとした印象を見せる大きな花びら、芳しい香。
しかし、突然蜜があふれる。淫媚に濡れる。
普通に花の鑑賞をしていた気分は吹き飛んだ。
そして一つの実感を得る。
そうだ、花とは性器だ。
地球で花を見ているのとは趣がまったく異なる。今、鑑賞しているのは花の本質だ。
花がこうべを垂れて、蜜がかかる。(先程、ウロに突っ込もうとした時から下半身は裸である)
ふわりと花びらが包む。やわらかく涼しげな快感が脳裏を走っていった。
「ごちそうさまでした」
「御粗末さまでした。
さて、大通りへはどう行けばいいんだろうかな?」
「それなら向こうの方ですよ、異人さん」
そう言って枝を動かし方向を示す。俺は、お礼を言ってそこを後にした。
樹人さんは枝の手を振って別れを告げ、
振る枝から葉が落ちてるのは大丈夫なんだろうかと俺を心配させた。
道を歩けば、木漏れ日が気持ち良く。
歩く先には獣人さんがいた。
「こんにちは、獣人さん。町はどっちが近いのかな」
「こんにちは、異人さん。繁殖しましょ」
唐突だが、まあいいや。郷に入れば郷に従うべし。
「よし。繁殖しよう、獣人さん」
「あ、その前に実は私獣人さんじゃなくて
エルフさん」
そういうと獣人さん、もといエルフさんがベリベリと顔の皮を剥がせば、
グロ画像delというわけでもなし。
ルパンお前だったのか、ということで皮の中からスキンヘッドのエルフさんである。
「私たち体毛薄いでしょ?こういうの向いているの」
「マジか」
「毛皮、触ってみる?」
じゃあ遠慮なく、と尻を揉むと悦ばれた。
じゃなくて、まったく違和感がない。本当に生えているみたいだ。
「どうやって作ったんだろう?」
「着胡桃(きぐるみ)という木があってね。人間大の木の実がいっぱい実ってて、その皮がヒト皮を模しているのよ」
「マ・ジ・か」
「う・そ」
「ひでえ。マジで信じちゃったじゃないか」
「わかりやすい冗談じゃない?」
「異世界人に常識を求めないでくれよ」
「実は、ウソってのがウソで、ホントはホントなんだけどね」
「つまりどういうことです?」
「ま、どっちでもいいよね」
エルフさんは服を脱ぎ捨て、さらに毛皮も投げ捨てようとする。
しかし、それをとどめる声一つ。
「待った。上半身は脱がないでくれ。ふわふわの抱き心地も捨てがたい」
「あら、完全に同意しちゃう。獣人さん相手のそれ用のものだから、下もそのままで良かったり?」
四つん這いにて尻尾ふりふり。おしり突き出し披露するのは、濡れて色付き開くそれ。
「ばっちこーい」
「なにが翻訳されてるんだろうなあ」
そんなことを呟きながら、ずぶり。
畑を耕して種を蒔きました。
「ごちそうさま」
「御粗末さまです」
町の方向を教えられ、お礼を言ってそこを後にした。
町が見えた。
鍬を担いだエルフさんがこちらに気付きほほえんだ。
「ここはキーニュの村です。ようこそ、異人さん」
「「繁殖しましょうか」」
重なる言葉に目を丸くするエルフさんであり、してやったりと口元を歪ませる俺である。
しかし、エルフさんはすぐに表情を笑みに変えて、いそいそと服を脱ぎはじめた。
土の匂いを嗅ぎつつ、精を出して宿の場所を尋ねる。
お社に行くといいですよと指差し教えられ、お礼を言って立ち去った。
というわけで、お社に到着。
その社には継ぎ目なく切れ目なく、自然な湾曲が不思議と優雅であった。
きっと木で社を作ったのではなく、木が社の形に成長したんだろう。
入り口をくぐるとエルフの巫さんに出迎えられた。
長い杖を手に持っていた。
「こんにちは。キーニュの社に何か御用ですか?」
「こんにちは。宿を借りたいんだ」
「ご遠慮なく、どうぞ。社は万人に開かれているんですから。ついでに繁殖もしましょうか」
「残念ながら、疲れて無理そうなんだ」
「なら、明日にしましょうか。今日はお茶でも飲んでくつろいでくださいね」
椅子に座るよう促され、
エルフさんにスッとお茶を出される。
琥珀を溶かしたような色合い、ほのかに甘みを醸し出す香。
一口転がせば、良い気分だった。
うまい。
もう一口。もう一口。もう一杯。
やめられないとまらない。
そのうちに体が火照る。エクスカリバーが抜かれようとする。
エルフさんが、ほほえんで言った。
「まだ、お疲れですか?明日にしますか?」
「きょ、今日で、お願いします……」
エルフさんは笑って、杖を変形させる。杖は自立し、服掛けとして機能する。
こうして装備変更とあいなり、
エルフさんE.薄手のローブのみ
俺E.エクスカリバーのみである。
急転、視界が暗転。腰より上が暖かく包まれる。
そして、太ももにやわらかい重み。顔にゆるやかな弾力。
エルフさんのローブの中に入れられたのだ。
抱き締められる。エルフさんの脈が聞こえる。
まるで、胎児になったかのような感覚。
知らない内に、分身の全身まで包まれていた。
「いっぱい出してくださいね」
そう言われたので、そうした。
そして眠る前に他に二人ほどから搾られ、眠ってる間にも幾人かに搾られたようだった。
- はっはっはと笑ってしまうくらいの清々しさ。この男只者ではない -- (名無しさん) 2013-10-09 02:48:13
- 性が解放的なというよりも性が日常の一つとして溶け込んでいるというか常識にすらなっているような -- (名無しさん) 2014-01-28 21:06:21
- 異世界からの旅行者感情を考えると性解放区は整理されてそう? -- (名無しさん) 2014-06-11 19:14:58
- 最初から最後までエリスタリアを体現していました。よくもここまで種族多様な営みと穴を考えたものだと天晴れの一言に尽きます -- (名無しさん) 2014-07-27 17:19:25
- 極めてはっきりとエリスタリアの色を表現した一本。ある程度事前説明があればこういうのもいいんじゃないかと思った -- (名無しさん) 2014-10-15 22:50:49
最終更新:2013年10月09日 02:47