SDmと♭6
狭義では、SDm(サブドミナントマイナー)はⅣm(ファ・ラ♭・ド)の和音を指す。
ここで通常のSDであるⅣ(ファ・ラ・ド)と構成音を比較してみると、ラがラ♭に、つまり主音からみて6番目の和音がフラットしていることがSDmの特徴といえる。よって、広義のSDmとして、♭6の音を含む和音全体を指していうことがある。
ここで通常のSDであるⅣ(ファ・ラ・ド)と構成音を比較してみると、ラがラ♭に、つまり主音からみて6番目の和音がフラットしていることがSDmの特徴といえる。よって、広義のSDmとして、♭6の音を含む和音全体を指していうことがある。
広義のSDmに含まれる@
この見出しは筆者も曖昧です。加筆・修正にご協力ください。
♭6を構成音含む@は(異名同音を同一扱いとして)以下の4種類がある。
- Ⅱ@(レ・ミ・ラ♭・ド)
- ♭Ⅴ@(ソ♭・ラ♭・ド・ミ)
- ♭Ⅵ@(ラ♭・シ♭・レ・ソ♭)
- ♭Ⅶ@(シ♭・ド・ミ・ラ♭)
これらのコードをSDmと解釈すると、たとえば♭Ⅴ@はⅣmM7のルートを半音上げたコードであるという事実も見えてくるだろう。ⅣM7の代わりにルートを半音上げた♯Ⅳm7-5を使うことがあるが、それと同様にⅣmM7の代理として♯Ⅳ@を使うということも考えられる。(*1)
♭6を含まないSDm型
この他、Ⅳm7(9,♯11,13)の代理としてⅣ@が使用されるパターンなども考えられる(例:『Twinkle Starlight』)。
この場合♭6の音である3度は省略されているので構成音に含まれていないが、元のコードの役割から考えてSDmに分類することができる。ただし、sus4などと同様に3度がないことでメジャーともマイナーともつかない響きになる。SDmであることを主張したい場合、前後で♭6を鳴らすなどの工夫が必要になる。
この場合♭6の音である3度は省略されているので構成音に含まれていないが、元のコードの役割から考えてSDmに分類することができる。ただし、sus4などと同様に3度がないことでメジャーともマイナーともつかない響きになる。SDmであることを主張したい場合、前後で♭6を鳴らすなどの工夫が必要になる。
参考
- ダブルイキスギコードって何?【アドバンスドハーモニー】 - いきいき音楽科
- サブドミナントマイナーの代理コード(前編) - 本気で覚える月曜日の音楽理論#63 - いきいき音楽科
- マイナープラガルとジャズ定番の代理【サブドミナントマイナーの代理コード(後編)】- 本気で覚える月曜日の音楽理論#64 - いきいき音楽科