0355:グッバイ・ブラックキャット  ◆B042tUwMgE




「猫……にゃん」
「にゃあ?」
「にゃあ」
「みゃー」
「みゃ、みゃー」
「みゃーみゃーみゃー」
「……にゃあ」
「にゃ?」
「にゃにゃにゃ」
「にゃ!」
「うにゃあ~」
「にゃにゃっ」
「にゃっにゃ」
「にゃみゃ」
「みゃにゃ」
「みゃにゃ?!」

「――すっげぇ~! イヴ、おまえ猫と話ができるのか!?」
「ううん。できない」

 くろ、とら、しろ。
 三匹の猫が並び、その正面に一人の少女が座っていた。脇では麦わらの青年が驚いた顔をしている。

「にゃあ」
「にゃあ」

 イヴが猫に向かって「にゃあ」と話しかけると、三匹中のいずれかが決まって鳴き返した。
 もちろんイヴに動物と会話をする能力はない。
 成り立っているように思える会話(少なくともルフィはそう思った)も、実際のところは単なるお遊びに過ぎないのだ。
 その光景を、イヴから若干離れて見つめる瞳が一つ。

(ああ……イヴぅ……おまえはやっぱりいつもどおりのイヴなんだな)

 イヴの保護者ともいえる存在、スヴェン・ボルフィードである。
 殺し合いのゲームに振り回されて一日。やっと再会することが出来た家族の普段どおりの姿に、スヴェンは陰ながら涙する。
 人がたくさん死んだ。
 その中には、親しかった人間や嫌いだった人間、色々な人種がいることだろう。
 そしてその死を知って、なんらかの変化を遂げてしまった人間もそう少なくはない。
 例えば、奇行に走ってみたり。
 例えば、絶望して自ら潰れてみたり。
 例えば、自分も殺人者になってみたり。
 弱い人間は死に、強い人間でも何かが変わってしまう。

 そんな世界で、イヴはいつも通りの『無表情な笑顔』を見せてくれた。
 スヴェンにとっては、それだけで満足だった。

 馬鹿そうな表情のくろは、トレインに似ている。
 渋めの雰囲気を漂わせるとらは、スヴェンに似ている。
 高飛車そうなしろは、リンスに似ている。

 三匹の猫たちと対峙するイヴは、密かにそう感じていた。
 日本、という国にどんな種類の猫がいるのかは知らないが、これらの猫たちはイヴのいた世界でもありふれて存在していた種類である。
 くろととらは雑種としても、高飛車そうなしろは、どこかの高級マダムが飼っていそうな品性を漂わせていた。毛並みも艶やかだ。
 とても野良には見えない。だって首輪が着いている。
 どこかから逃げてきたのだろうか。だとしたら、しろは誰か他の参加者の飼い猫だろうか。
 このゲームはペットの持込がOKだったのだろうか。そんなどうでもいいことを考えながら、イヴは三匹の野良猫たちと戯れていた。

 ――場所は東京の外れ。空を見れば、既に朝日が昇っていた。

 探し人であるニコ・ロビンは見つからない。
 だが収穫はあった。イヴとスヴェンの再会が正にそれだ。
 他にも、ルフィや世直しマンら心強い仲間たちの加入。これによる捜索効率の向上。
 こちら側で見つけることは出来なかったが、世直しマンたちは既にニコ・ロビンを発見しているかもしれない。
 希望という光は捨てない。
 常に希望を見つめろ。
 そうすれば、おのずと道は開かれる。

 もうすぐ集合時間である午前六時――第五放送が始まる。
 スヴェンたちは集合場所である東京タワーを目指しながら、レストランで待機しているはずのトレインと合流することにした。
 イヴとの再会は、トレインにとっても喜ばしいことであるはずだ。
 トレインとスヴェンとイヴ。またこの三人で、掃除屋の仕事が出来る。

 スヴェンは喜んだ。
 歩き回っている間も、微笑みが絶えることはなかった。
 でも、心の隅では小さな蟠りが残っている。

 それは、"ニコ・ロビンのことではない"

「しっかし、この島にいる動物たちはなんかみんな普通だな。もっと珍しいのとかいねーのかなぁ」
「珍しいのって?」
 三匹の猫相手に不満げな表情で睨めっこをするルフィに、イヴが尋ねた。
「そりゃあまだ誰も見たことのないようなヤツさ。船よりでけー魚とか、めちゃくちゃ足の速いカルガモとか」
「そんなの本当にいるの?」
「いるさ。"偉大なる航路"には、俺がまだ見たこともねぇような生き物がウジャウジャいやがるんだ」
「ぐらんどらいん……」 
 興味深げにルフィの吐いた単語をリピートしてみるイヴ。
 そういえば、ルフィは世界をまたに駆ける海賊だったのだ。
「聞きたいか? "偉大なる航路"の話」
「うん」

 ロビン捜索の道中、イヴはルフィの語りきれないほどの冒険譚を聞いた。
 様々な海賊達との抗争、海軍との熱戦、時には一国を救ってみたり、時には空に昇ってみたり。

 ~~~~~

 人間の言葉を喋るトナカイの話も聞いた。医者なんだそうだ。果たして人間の医者なのか、それとも獣医なのか。
 お金が大好きな航海士の話も聞いた。その人の特徴を聞くごとに、なんだかリンスに似てるな、と思った。
 世界最強を目指す剣士の話も聞いた。三刀流らしい。両腕に二本持って、もう一本は口に咥えるんだそうだ。あんまり強そうじゃない。
 やたら女好きなコックの話も聞いた。コックなのにすごく強いらしい。それでいて料理もうまいらしい。でも煙草を吸いながら料理をするらしい。なんか嫌だ。
 他にも、ルフィさんと一緒にこの世界に連れてこられたロビンさんにウソップさん。
 海賊ってもっと人数が多いものって思ってたけど、意外と少ない。でも、ルフィさんの仲間たちは誰も彼も個性的な人たちのようだ。

「私も見てみたいな……"偉大なる航路"」
「なら、連れてってやるよ」
「本当?」
「ああ、本当だ。もちろんウソップやロビン、スベンと、トレインって奴も一緒だ。
だから、早くこんなとこから出ようぜ。それで、みんなで海に出るんだ!」
「……うん」
 道中、何気なくルフィさんとこんな約束を交わした。
 私の知っている海よりも、もっと素敵な海。
 …………いったいどんなところなんだろう?

 ~~~~~

 やがて、東京タワーに到着した。
 さすがは日本を尊重する建物だけあり、その真っ赤な三角錐型の構造は、初めて見る者の声を唸らせる。
「おおぉぉぉ~! でっけー!! イヴ、スベン、さっそく上ってみようぜ!!」
 よく馬鹿は高い所に上りたがると言うが、ルフィもそうなのだろうか。
 一目散に駆け出し、東京タワー内部を激走していく。
 中に危険人物がいないという保証もないのに、なんと軽率なことか。
 だがしかし、それがルフィの長所でもある。
「お~い、イヴ~スベン~! おまえらもさっさと来いよぉー!」
 中から、早くもルフィの声が反響して聞こえてきた。
 スヴェンはルフィのアグレッシブすぎる行動に溜め息を吐きながらも、心の中で安堵していた。

 ルフィと一緒なら、イヴは大丈夫。

 不思議な安心感があった。だから、迷いはしなかった。
「イヴ、おまえはルフィと一緒にここで待ってろ。俺はトレインを迎えにいく」
「一人で? それなら私も……」
「……散々歩いて疲れただろ。なに、合流地点はそう遠いところじゃない。万が一にも危険なことなんて起きやしないさ」
 スヴェンは優しく微笑むと、ポンとイヴの頭を撫でた。
 子ども扱いされるのは癪だが、今は嫌な気分はしない。
 やっと再会することが出来た仲間に、イヴは絶対の信頼を置いていたのだ。

 だからこそ、心配で、不安で――この予感が拭いきれなくて。

「じゃあなイヴ。この建物から見下ろす景色はたぶん絶景だぜ。しっかり堪能しておきな」
「スヴェン……」
 頭から手を放し、去ろうとするスヴェンを、イヴが呼び止めた。
 行かないで、とも、私も一緒に行く、とも、言わない。
 ただ一言。

「私たち……『仲間』、だからね?」

 スヴェンの背中に向けたその言葉は、何を意味するのか。
 発言者のイヴでさえ、よく分からない。
 ただ、返答として一言。
「あたりまえだ」
 と言い残して、スヴェンの背中は遠ざかっていった。

 ~~~~~

 これは、スヴェンがイヴと再会し、ルフィを絡めての三人一組でロビン捜索に躍り出た時のこと。

『喋るな』
「――!?」

 スヴェンの耳に、妖艶な女の声が入ってきた。
 瞬時に後ろを振り返るが、そこには誰もいない。
「スヴェン? どうしたの?」
「い、いや。なんでもない」
 並行して歩いていたイヴが、スヴェンの不審な行動に首を傾げた。

『あら、近くにお仲間がいるのかしらぁん? だとしても、わらわの声が聞こえていることは喋っちゃ駄目よぉん。
 これは、わらわとあなただけの秘密の会話なんだからぁん』
「……何者だアンタ。いったいどこから話しかけてる?」
 声は聞こえど姿は見えず。
 スヴェンはイヴとルフィに気づかれぬよう、極力声を抑えて謎の女との会話を続ける。

『わらわの名前は蘇妲己。今は東京って街から、ある便利な支給品を使ってあなたに話しかけているのぉん』
(……離れた参加者と交信することが可能な支給品? 超常的な技術が組み込まれた無線機かなんかか?)

 突然の声に驚きは隠せないが、状況は受け入れた。
 この直接頭に話しかけてくるような感覚は、『放送』に似ている。
 だとすれば、その支給品とやらは主催者に関係のあるものだろうか。
「……用件は?」
『あなたと二人きり……いいえ、"三人"でお話がしたいのぉん。今から会えないかしらぁん?』
「……俺は今埼玉にいる。アンタが東京にいるってんならすぐにでも会えるが……俺があんたに従う理由はなにもないぜ」

 普段、女性に対しては紳士的なスヴェンでも、さすがにこの女は怪しすぎた。
 声に警戒の色を織り交ぜ、女を牽制する。目的は分からないが、見ず知らずの女を疑わないほどスヴェンは馬鹿ではなかった。
『理由ならあるわよぉん。さっきも言ったでしょう? "三人"でお話がしたいって』
「三人……!」

 改めて言われたその人数に、スヴェンは気づいた。
 謎の女がスヴェンを知る理由、謎の女が今いる場所。それらを掛け合わせれば、答えは自ずと見えてくる。

『場所は、"東京ドーム前"。期限は"次の放送"まで。じゃあ、また後で会いましょぉん。"相棒"が待ってるわよぉん』

 そこで、謎の女の声はプッツリ途絶えた。

(東京……それに相棒! あの女は、トレインのことを知っている!?)

 トレインは東京都内のレストランで待機中のはず。だとしたら、妲己はいつトレインに接触したというのか。
 いや、それ以前に。

(彼女が友好的だというなら、こんなまどろっこしい方法を取る理由がない。一人で来いと言ったのが、"罠"である証拠だ。
 しかも、"餌"はあのトレイン……こいつぁヤバそうだな)

 掃除屋の本能とでも言おうか。スヴェンは姿も知らぬ妲己の危険性を会話だけで察知し、息を呑んだ。
 罠と分かっていてそれに乗るのは、馬鹿のすることだ。それでも。

(行くしかねぇだろうが……畜生)

 相棒の命を天秤にかけられて、黙っていられるはずもない。
 せっかくイヴと再会できたのに。
 せっかく掃除屋家業復活といけるはずだったのに。

「チッ……」
「?」
 これが、東京タワー到着数時間前の出来事。
 イヴはこの時、確かにスヴェンの舌打ちを聞いた。

 ~~~~~

 太公望が死んだ。

「困ったわぁん……太公望ちゃんの代わりを務められる人物なんて、そうそういないっていうのにぃん」
 太公望が死んだことで、封神計画の行く末はどうなってしまうのか。
 妲己の知る歴史は、既に闇の中へと消え去ってしまったのかもしれない。
「由々しき問題……ではあるけど、"わらわの"目的には支障ないかしらぁん? まぁ、やっぱり一番大事なのは自分の身よねぇん」
 放送を聞いた妲己は、心底そう思った。
 百人以上いた参加者は既に五十人余りにまで減った。戦いはこれからも激化していくだろう。
 そんな中で、か弱い女が生き残るすべといえば何か。
「たくましいお仲間に守ってもらう……やっぱりこれが一番かしらぁん」
 だが、そのお仲間を見つけるというのがまた難しい。
 この世界で妲己より強い人物など希少だろうし、ラオウのように反りの合わない人間も多いだろう。

「誰か、"戦力"になりそうな頼もしいお仲間はいないかしらぁん……よかったら、誰か紹介してくれなぁい? ね、『綺麗な人間さん』」
「…………」
 妲己の傍らには、一匹の迷い黒猫がいた。
 そこにかつての飄々とした笑顔はなく、またかつての鋭い殺気もない。
 黒猫は、完全にどこかを彷徨っていた。

 ~~~~~

 リンスレット・ウォーカーが死んだ。
 女だてらに泥棒家業を営み、トレインとは何度か仕事を共にしたこともある。
 言うなれば、仲間であるはずの女性だった。なのに、感傷はなにもない。
 トレイン・ハートネットはここまで冷たい男だったのだろうか。分からない。今は何も考えられない。
 今は、ただ。
 目の前の妖艶な女だけが、味方に思えた。

 ~~~~~

 妲己の当初の目的は、脱出。
 しかし、今となってはそれも難しくなった。
 首輪解除の方法も未だ掴めず、トレインの心臓を一度止め、核鉄を使って再度活動させるという荒業も無に終わった。
 主催者の裏をかくことは難易度A。首輪を解除し、脱出するともなれば、難易度はA+。
 では、『脱出』と『優勝』を天秤にかけたら?

 どう考えても、『優勝』の方が確実性があった。
 もはや妲己には殺されて困るような参加者もいないし、生き残る自信もある。
 それに、ご褒美の一人蘇生。十中八九嘘だろうが、もし本当なら太公望も蘇生できる。
 メリット面から見ても、『脱出』より『優勝』の方がおいしい。そして簡単だ。

「どちらにしても必要なのは仲間……わらわの仲間になってくれる、素敵な騎士が必要だわぁん」

 幸いなことに妲己の手元には、仲間を作るのに有効なアイテムがある。
『交信』のカード。L、もしくは太公望との接触を果たすためのキーカードとして温存してきたが、使うなら今が絶好の機会だった。
 交信相手は妲己の仲間に相応しい強さ、使い勝手の良さ、そして目的を持った人物。
 この時点で完璧脱出派のLは除外される。なら、他に候補は誰がいるだろうか。
 そこで思いついたのが、トレインの仲間だった。
 話を聞けば、彼の相棒というスヴェン・ボルフィードは東京近郊で人探しの最中。
 それに女性に優しい紳士的な性格の持ち主だという。
 女性に優しく紳士的。パーフェクト。なんと魅力的な人物だろうか。

「まぁ……もしお話がうまくいかなくても、その時は参加者が一人減るだけだしぃ……
 トレインちゃんみたいに、このテレビを見せるっていうのもおもしろいかもねぇん」

 脳内で計画を構築した妲己は、『交信』のカードを天に翳し、高らかに宣言する。

「交信(コンタクト)使~用(オ~ン)! 対象、『スヴェン・ボルフィード』ちゃんよぉん」

 これが、妲己側の数時間前。

 ~~~~~

「あんたがソダッキって人か?」
「そうよぉん。よく来てくれたわねぇん。スヴェンちゃん」
「参ったな……まさか相手がこんな美女だったとは」

 巨大な半円形の建物、東京ドームをバックに、妲己とスヴェンは顔を合わせた。
 一方は白のスーツを着込んだ紳士的な立ち振る舞いの男。
 一方は露出の高い服で男を惑わそうと画策する女。
 スヴェンの妲己への印象は決していいものとは言えなかったが、それでも美人には敬意を払いたい。
 この女性がトレインを餌に自分を誘き出したなど――考えたくはなかった。

「単刀直入に聞こうか。見ず知らずのアンタが俺をここに呼んだ理由はなんだ?」
「そんな怒った顔をしないでぇん。わらわはただ、仲間が欲しかっただけなのよぉん」
「そりゃ脱出を目的とした仲間のことか? それとも、自分が優勝するために捨て駒になってくれる仲間のことか? それに……」
 素性の知れない美女に対し、スヴェンはあくまで鋭く、厳しく言葉を紡ぐ。

「俺のことを――いったい誰から聞いた?」
「――あなたの"相棒"よぉん」

 返答は、間髪入れずに返ってきた。
 スヴェンにとっての"相棒"という存在と言えば、もはや一人しか当てはまらない。

「さぁ、出てきなさぁい――トレインちゃん」

 妲己に呼ばれ、物陰から姿を現したのは――黒猫にして掃除屋、トレイン・ハートネット
「なんてこった……」
 どうやら黒猫は、えらく傲慢な飼い主に拾われてしまったらしい。
 一目見れば分かる。相棒の、変わり果てた惨状に。
 赤く充血した目と、何かに怯えた表情。
 そして困惑。
 焦点の合っていない目は、スヴェンを見つめ。

「あんた、トレインに何をした」
「おもしろいものを見せてあげただけよぉん。ね、トレインちゃん」
 妲己が怪しい手つきで、トレインに身体にまとわりつく。
 が、トレインはそれを何も思わず、されるがままに棒立ちしていた。
 自由気ままな黒猫であるはずのトレインの心が、女狐に掌握されつつある。

「……何がトレインをそんな風にさせたのかは知らないが、あんたの狙いは分かったよ」
「あらぁん?」
「ようするに、俺もトレインと同じ風になれってことだろう? そんな操り人形みたいな状態にな」
「あら、それはちょっと酷いわねぇん。わらわの仲間と言っても、ちゃんと人権はあるわよぉん。
 そ、れ、にぃ、決めるのはわらわではなくてトレインちゃんよぉん」
「なに?」
 妲己は微笑し、トレインから手を放す。

「…………」
 解放された黒猫は、何も喋らない。
「…………」
 ただ一点に、相棒の姿を見据える。
「…………」
 自分のよく知る人間が、そこにいた。
「…………」
 共に苦楽を歩んできた相棒。なのに。
「…………」
 相棒からは、嫌な印象しか感じ取れない。
「…………」
 汚いとしか思えない。いらないとしか思えない。
「…………」
 だって。
「…………」
 相棒は、
「…………」
 人間だから。

 トレイン・ハートネットがホイポイカプセルを放る。
 トレイン・ハートネットがバズーカ砲を構える。
 トレイン・ハートネットが引き金に指をかける。
 相棒が――相棒を狙う。

「――マジなのか、トレイン」

 トレイン・ハートネットが引き金を引く。
 相棒が、相棒を消そうとした瞬間だった。

 ~~~~~



時系列順に読む


投下順に読む



0336:その光の名は ルフィ 0355:グッバイ・ブラックキャット(後編)
0336:その光の名は イヴ 0355:グッバイ・ブラックキャット(後編)
0336:その光の名は スヴェン 0355:グッバイ・ブラックキャット(後編)
0326:微睡と微笑(マドロミとホホエミ) 蘇妲己 0355:グッバイ・ブラックキャット(後編)
0326:微睡と微笑(マドロミとホホエミ) トレイン 0355:グッバイ・ブラックキャット(後編)

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2024年06月28日 15:49