断章


【分類】
用語

【読み】
だんしょう、フラグメント

【初出】
断章のグリムI 灰かぶり

【解説】
泡禍という悲惨な事件から生還した人間の心に残された泡禍の残滓。
神の悪夢という大きな物語の一部、という意味で断章と呼ばれるようになった。

PTSDに近い後遺症の一種であり、規模の大きな泡禍になると被害者の心に傷(トラウマ)と共に悪夢の欠片として残留し、
恐怖によるフラッシュバックの際に、泡禍によって引き起こされた怪現象までも再現してしまう。
例えば雪の女王なら時槻風乃による自宅放火にちなみ、炎の発生させ、
目醒めのアリスなら口喧嘩中の溝口葉耶の消失にちなみ、拒絶した対象を抱えた泡禍ごと消滅させる。
また、人魚姫の泡禍に巻き込まれた海部野千恵は、泡に触れたものを溶かす断章を抱えることになる

泡禍に対抗するための唯一無二の力ではあるものの、いつ暴発するか分からない危険性も抱えている。
特にトラウマとなった事件を思い出さないように、断章詩など様々な方法で抑制するための手段を用意している。
四野田笑美が身の回りから徹底して鋏を排除しているのがその典型例。
また、その性質上杓子定規な法則には従わず、昨日出来たやり方が明日出来るとは限らず、
今日大丈夫だった断章に明日殺されることもあると群草宗平が語っている。

人の意識は有限であるがために、人の意識には大きすぎる神の悪夢は複数抱えられない。
このため、1人の人間が保持出来る断章は1つのみであり、他の神の悪夢への耐性として機能する。
これは精神的な影響に対して顕著であり、名無しの断章で蒼衣溝口葉耶の名前を忘れるだけに留まり、
食害に至っては保持者や異形異端に対しては全く効果が無い。
肉体的な影響に対してもある程度は耐性として働き、刀山劍樹雪乃の全身を害するにまでは至らず、
いばら姫の泡禍における蒼衣と雪乃のの侵食スピードは真喜多耀のそれに比べると幾分遅かった。

断章を抱える人間を保持者と呼び、この断章を自らの意思で行使し、
泡禍に巻き込まれた人々を救うための活動を行う保持者を騎士と呼ぶ。


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最終更新:2011年07月23日 11:59