「URYYYYYYYYYYYYY! 全て蹴散らしてくれるわ! 」
彼の名は
タルカス、77の輝輪の試練を制覇した猛者である。
ディオの手により屍生人として蘇り血と闘争を好む彼が荒木のゲームに乗らないはずも無く。
「相手は87人! 77の輝輪の試練より10人増えただけのこと……しかも体を重くするする腕輪や足輪も無し! 楽な話よ……」
しかし彼には一つ、気がかりなことがあった。
黒騎士ブラフォードと
ディオ・ブランドーの存在である。
「ヌウ……ブラフォードは共に戦場で戦った戦友……ディオ様はわしを蘇らせてくれた大恩ある御方……二人に会った時、わしはどうすれば……」
しかし、短時間で彼が結論を出せるはずも無く。
「ええい面倒だ! そんな事は会ったときに決めればいい! 今は闘争を楽しむのみよ! UOHHHHHHHHHHHHH!」
そしてタルカスは支給品の大型スレッジ・ハンマーを振り回しながら雄叫びをあげた……
【D-5 中部/一日目 深夜】
【タルカス】
【時間軸】:ジョナサン達と戦う直前
【状態】:健康
【装備】:大型スレッジ・ハンマー
【道具】:不明支給品0~2
【思考・状況】
1.殺し合いに勝ち残り優勝する
2.ブラフォードとディオに会ったら…
3.出来れば鎖が欲しい
【備考】
支給品を大型スレッジ・ハンマー以外確認していません。
どういう事だろうか、オレはジョニィ・ジョースターとの一騎打ちに敗れ死んだ筈だった。
それがいきなり東洋人――――――荒木飛呂彦と言ったか――――――――
に殺し合いをしろと言われ、気がついたらここにいた。
先に死んだレース参加者の名前も幾つかあった、つまりはそういう事だろう。
ではあの男の正体は何か、死者を蘇らせ、大勢の人間を一度に集めるあの男の正体は何か。
こんな馬鹿な事を言うのもなんだが、魔法使いとか、呪術師とか、そういう類の物かもしれない。或いは神?この世界の神が現状に退屈し刺激を求めて殺し合い……
馬鹿馬鹿しい、この世には金という実体のない神はいるがそれだけだ。
神なんて都合の良い物はない。いたとしたなら祖先の土地は守られている筈なのだから。
さて、この殺し合いでどう動く?どちらにしろこれはチャンスだ。
手段を問わず元の世界に戻り祖先の土地を守る。ではその為にどうするか?
この殺し合いに乗り優勝する、しかし87人を相手に勝ち抜くのは至難の業だろう。
仮に優勝してもあの男が素直に返してくれるとは限らない。
もしあの男がただ単に流れる血、絶望の悲鳴、失われる命に愉悦を覚える猟奇趣味だったとしたら?
優勝者もまた殺されるかもしれない。駄目だ、確実に帰れなくては意味がない。
とすれば方法はただ一つ。荒木打倒を志す他ないだろう。
可能性は限りなく低いがあの男は信用できない。
それに優勝を狙うなら87人全員を相手にしなければならないがこの場合は違う、乗った奴だけ倒せばいい。無駄な戦闘を重ねる必要はない。
「気がかりなのは……姉をひとり……故郷に残して来たことだけだ……幸せになってほしい……オレの祈りは……」
一人の男がいた。唯の女王の為に戦い、人ならざるものになってしまった男が……
一人の男がいた。唯の故郷の為に戦い、果ててしまった筈の男が……
【I-7 中部/一日目 深夜】
【
サンドマン】
【時間軸】:ジョニィの鉄球が直撃した瞬間
【状態】:健康
【装備】:なし
【道具】:不明支給品1~3
【思考・状況】 基本行動方針:元の世界に帰る
1.殺し合いに乗っていない人物との接触
2.名簿にあるツェペリ、ジョースター、ブランドーの名前に僅かながら興味
【備考】
7部のレース参加者の顔は把握しています。
スカーレットが大統領夫人だと知っています。
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最終更新:2008年12月28日 21:20