きめ細やかな砂地をサクサクと踏みしめながら、一人の女が砂浜を歩いてゆく。
彼女が、一歩足を進めるごとに付けられる足跡は、すぐに打ち寄せる波にかき消されてしまう。
今、彼女を探すために、何人かの男が探索を試みていたが
このように痕跡を消されてしまっていては、見つかるものも見つけられないだろう。
もっとも、彼女はそこまで考えて行動しているわけではないのだが……

「はぁ……」

グェスはため息をついて、水平線を眺めた。
政府官邸に書き置きを残して、もう3時間は経つ
徐倫を探すと息巻いて飛び出したはいいものの、特にあてがあるわけではない。
ただ、何となくフラフラと海の近くを歩いていただけなのだ。
それとも、自分は船でも通りかかってくれるのではないかと、心のどこかで期待でもしていたのだろうか?
だが、歩けども歩けども徐倫は見つからず、船の一隻すらも通りかかる気配もない。
水平線の向こうには小さな島が見えたが、さすがにあそこまで泳いで行く元気は無い。
グェスはぺたんと砂浜に座り込む、波が爪先を濡らすが、彼女がそれを気にする余裕は無かった。

(やっぱりダメだ、あたし。花京院にも「警察が助けてくれる」なんて甘い事は考えるな、って言われてたのに)

がっくりと肩を落とすグェスの傍で、奇妙な鳴き声を上げる生物がいた。
身長15㎝ぐらいの彼女のスタンド「グーグー・ドールズ」である。
一人で歩くのはさすがに心細かったので、出現させていたのだ。

「なぐさめてくれてるの?」

手のひらに乗せてやると、小さなスタンドはそうだと肯定するように数回鳴き声を上げた。
グェスはその様子に顔を和ませると、指の腹でスタンドの頭を撫でてやる。

「よーしよしよしよしよしよしよしよしよしよし、ご主人の気持ちがわかるお前は良い子でちゅね~
 それにくらべて、あたしは何をやってんだろうね……」

ねー?とスタンドに意見を求めたが、返答は無い。
可愛らしく首をかしげられただけである。

(今からでも遅くないから花京院達の所へ帰った方がいいのかな……いや、やっぱりだめだ
 あんな事した後に、どのツラ下げて戻れるんだよ…………)

グェスは足にこびり付いた砂を払うと立ち上がる、あては無いがこのまま歩き続けるしかないのだろう
この先に徐倫がいるという保証は無いが、ここで一人グダグダしているよりは遥かにマシである。

そう考えた矢先だった、自分の肩に乗っていた「グーグー・ドールズ」が突如、大きな鳴き声を発したのだ。
グェスはあわててスタンドの口(?)を押さえた、この声を聞きつけて他の参加者がやってきてはマズイ
花京院やジョリーンのような参加者ならいいが、ヴァニラのような奴には来て欲しくない。

だが、それは杞憂に終わったようだ。
しばらくじっとしていたが、誰かが声を聞きつけてやってくるような気配はない。
グェスはほっと一息つくと、スタンドを押さえる手を離す。
一体、何に反応したのだろうか、辺りをぐるっと見回してみる。
青い空、白い砂浜、エメラルドブルーの海、日の光に照らされてキラキラと光る水面―――
「殺し合い」という状況でなければ、のんびりバカンスでも楽しみたいような素晴らしい風景だ。
だが、そこに一つだけ場違いな物があった。

(あれって、煙だよな?)

自分の前方に、細長い煙が幾筋も立ち上がっているのが見える、今にも消えてしまいそうな薄い色のやつが。
あれは何かが燃えた時に出る種類の煙である、「グーグー・ドールズ」が鳴かなかったら、気付かなかったかもしれない。
手の中のスタンドに「何か見つけても、もう大きな声はだしちゃダメだからな」と言っておく
それを聞いてスタンドは不服そうにしているが、いいつけをやぶる気はなさそうであった。

グェスは再び肩に「グーグー・ドールズ」を乗せると、煙に視点を定めたまま歩き出す。
煙が上がっているという事は、言うまでもなく、あそこで何かが行われていたのだ。
戦闘なのか、ただの狼煙なのかはわからなかったが、とにかく自分はあそこに向かうべきなのだろう
あてが無いのは、今の自分が情報不足だからである、びびって行動を起こさないままなら
ジョリーンの情報はおろか、生き残る術さえも見つけられないだろう。
これは、今までの彼女なら考えられない事である、花京院との邂逅は彼女の精神にいくばくかの覚悟を決めさせたのか。

求めよ、さらば与えられん。
たずねよ、さらば見出されん。
門を叩け、さらば開かれん。
すべて求むるものは得たずねぬる者は見出し、
門をたたく者は開かるるなり

聖書の一文を思い出しながら、グェスは歩く。
そのまま歩き続けそして、川の河口らしき場所にたどり着いたグェスは、地図をガサガサと広げた。

「河口があって、政府官邸からずっと海岸沿いに歩いて来たから……
 ここは、G-8かな?だとすると対岸の煙は果樹園が燃えてるってことかな」

もう一度地図に目を落とす、西に向かえば橋があるようだが、時間が惜しい
ここは、このまま突っ切った方が早そうである。幸いにも河口であるため、川の深さはそれほどでもない。
そうと決まれば、とグェスはブーツを脱ぐとズボンを捲りあげ、ざぶざぶと川の中へと入って行った。

「うぉッ、思ったより冷たいし」

ちなみに、彼女が行くのを諦めた西の橋には、夢のチケットを片手に男が嘆いていたのだが、それは置いておこう。
彼女が向こう岸にたどり着いた時には、もう10時を少し過ぎるころだった。
思えば、政府官邸を出てからずっと歩きづめである、少し疲れたかもしれない。
グェスはブーツを履き直すと、さらに奥へと進んでいく。
「果樹園」と書かれていただけあって、周りの木々は背の低い低木しかない
ちょうど、自分の顔の位置に葉っぱがくるので、顔を遮られる形になる。
そして、顔に邪魔な葉をかき分けて、眼前に広がった光景にグェスは愕然とした。

至る所に地面に落ちたプラムの実に、赤黒いねばっとした物がへばり付いていた。
それが何なのかはあまり考えたくなかったが、目に飛び込んでくる物達がその正体を突き付けてくる。
体を横に切り裂かれた壮年の男の死体、頭をかちわられた少年の死体、腹部を貫かれた死体、馬の死体。
死体、死体、死体、死体………………。
顔が確認できる死体だけでも、このあり様なのだ、下手をすれば3人以上の人間が死んでいる可能性があった。

「うっ…………」

喉の奥から酸っぱいも物がこみ上げてくる、おもわず口元を押さえてグェスは後ずさった。
この様な死体を間近で見せられると、自分が殺し合いに参加している事を否応なしに自覚させられてしまう。
吐き気を必死で堪えながら、震える脚を叱咤してグェスは死体を調べるために近づく。
ここで逃げ出してしまったら、何のためにやって来たのかわからない。

死体は、バターを切ったような滑らかな傷口をさらしている
どんな鋭利な刃物を使えば、このように出来るのかは彼女には見当もつかなかった。
次は血だ、傷口はもう乾いており、地面に黒い染みを作っている。
それは彼等が死亡してから、かなり時間が経っているということだ。
ということは、彼等を殺した犯人もだいぶ前に立ち去っているという事になる。
そこまで考えると、少しだけ気分が落ち着いた。
気を取り直して、彼等の遺留品を調べてみる、だが

「無いなぁ……、この人達を殺した犯人が持っていったのかな?」

バッグの中には、何も無く
ここにある支給品は、地面に転がっている無駄にでかい氷だけのようだ。
馬とかも案外、支給品だったりしたのかもしれない。
どうやらここには、ジョリーンに繋がるヒントも、脱出の手段も見受けられないようだ。
ここまでやってきたのに、無駄足だったのか、と脱力するグェスの服をひっぱる存在がいた。
「グーグー・ドールズ」だった、何かを見つけても、大きな声は出さないという約束はきちんと守ってるらしい。
小さなスタンドは手に何かを持っている、何か面白い物を見つけてきたのでご主人様に褒めて欲しいようだ。
それを見てグェスはスタンドが持つ何かを受け取る、金属部分の一部が割れてる上、煤けていたが

「アタシの首についてるのと同じ、首輪!?」

首に手をあてる、指に感じる冷たい感触と、自分の手の中の材質は一緒のようだ。
グェスが、まじまじとボロボロの首輪から飛びだした配線など見つめていると
「グーグー・ドールズ」が、まだ何かあるとでも言いたげに死体の傍を走り回っていた。
その様子を見たグェスは、何をしているのかと一瞬言いかけたが

「あ」

死体にはめられたままの無傷の首輪を見て、ある事に思い至った。

*     *


「首輪、ゲットだぜ!」

次の瞬間、4つの首輪を手にガッツポーズを取るグェスの姿が!

どうしてこうなったのかは、賢明な方ならすぐにお気づきだろう。
彼女は自分のスタンド「グーグー・ドールズ」に命じて、死体だけを小さくしたのだ
そして、小さくなった死体から、大きいままの首輪を抜き取ればよいのである。
かくして「バトルロワイヤル」に置ける重要行動「自分以外の首輪を手に入れる」を、彼女は難なく達成したのであった。

4つの首輪を手に入れたグェスは、自分の背後に並べられた死体達に十字を切る。
このまま放っておくのはさすがに可哀想だったので、小さくした時ここの民家の裏まで持ってきたのだ。
日陰に置いておけば、腐るのも遅れるだろうし、もし彼等の関係者があらわれても大丈夫だろう。
グェスは犠牲者達に短く黙祷を捧げると、首輪を持ったまま民家に入る。

そして、首輪を机の上に置いくと、グェスは「よしっ!」と気合を入れた。
これから何をすべきなのか決まったのである、脱出するにしても、主催者と対立するにしてもネックになるこの首輪。
もし、首輪の解除方法を掴めれば、ジョリーンと交渉する際にも有利に働くだろうし
他の参加者達も、自分の事をむやみに傷つけようとはしないだろう。
それに……とグェスは思う、これで他の参加者を助けることが出来れば、花京院だって自分の事を見直してくれるかもしれない。
首輪は4つもあるのだ、どれか一つを実験に使っても十分におつりがくる量である。

グェスは、首輪の横に解析に使えそうな道具を並べてゆく
小さな鋏、ピンセット、ペンチ、ドライバー、ハンマー、これらは全て、近くの民家から拝借してきた。
調べるのは、「グーグー・ドールズ」が最初に持ってきた、一番破損が激しい首輪だ
内部が露出しているこれなら、簡単に中身を取り出すことが出来るからだ。
ハンマーはいらなかったかも、と考えながら、グェスは穴にピンセットを巧みに使い中身を取り出していく。
元々、手先は器用な方である、穴の空いた首輪から中身を取り出すくらいどうという事はない
ちなみに彼女の手先がどのくらい器用かというと、鼠の死骸をチャック付き着ぐるみに作り替えるほどの腕前である。
机の上に全て中身を出し終わると、グェスはほっと溜息をついた。
解体する前に、首輪に石を投げつけてみたりして、多少の衝撃なら爆発しないことは確認ずみであるが、怖いものは怖い。

机の上に並べられたのは、配線(これとは別に、長い配線が首輪の内側から飛び出すように伸びている、先には
何か付いているが、何なのかは不明)、基盤(むやみに取り外そうとすると、爆発するようにするための命令を出す?)
小さな機械達(これも謎)、小さなランプ(生死を示す物だろうか、グェスの首輪はランプが点いているが
机に並んだ首輪達のランプは消えている)、そして問題は首輪の中身の大半をしめていた……

「粘土?じゃないよな、どう考えても」

薄いベージュ色の粘土の様な物体、配線や基盤も大半がこの中に埋まっていたのである。
手に取るとアーモンドのような匂いがする、マジパンの様にも見えるが
荒木が「爆発する」と言っていたのだから、これが爆弾なのだろうか?
そう言えば、女囚仲間の一人が「ねぇ、知ってたぁ?C-4(プラスチック爆弾)ってさぁ、いい匂いするし、甘いから
ベトナム戦争の時に食べちゃう人けっこーいたんだって~、食べすぎたら中毒起こすらしけどさァ~!」
笑い話で言っていたのを思い出した、目の前のコレは特徴が一致する。
少しだけ噛んでみると、人口甘味料のような甘みが口に広がった。
なるほど、プラスチック爆弾なら石を投げようが、解体しようが爆発しないわけである。
プラスッチク爆弾は単体なら、火気や衝撃を加えても爆発しない、信管があって初めて爆弾となるのである。
という事は、これの他にまだ信管があるはずなのだが。グェスは再び粘土のようなプラスチック爆弾をほじくり返す。

「あった!当然だけど、起動はしてないみたいだな」

装着している本人が死ねば、信管に電気信号を送らなくなるのだろう、グェスはふむふむと頷くと
信管に繋がった配線をニッパーで切り落とす、これで何が起ころうが爆発する危険性は無くなった。
次は、この基盤と小さな機械だが。

「う~ん、これはアタシにはどうしよーも出来ないな、誰か機械に詳しい奴に見せたらわかるのかも」

これはパス、基盤と小さな機械は配線ごとタクシーやランプが入っていた白い紙に包んでおく。
誰かに見せれば、何かわかるかもしれない。

「さて、あんまし気が進まないけど、やっとかなきゃなんねぇんだろな~」

グェスは切り離した信管と、プラスチック爆弾を見ながら呟く。
彼女が今からやろうとしているのは、このプラスチック爆弾の火力測定である。
最初に集められていた時、宙に浮かせた女性を爆発させたのはおそらくこの首輪なのだろうが
本当にこの首輪が爆発したのか、スタンド能力を使ったのかは、あの暗さではよく見えなかったからだ。
下手をすれば参加者に怪我をさせないために、荒木がスタンド能力で爆発の威力を押さえていた可能性もある。
本当はどのくらいの規模で爆発するのかわかれば、今後の対処にも変化が出るだろう。
ということは、爆発させなくてはならないわけで、大きな音と光がでるのは目に見えている、他の参加者を呼び寄せる危険があった。
だが、幸いにもここは地図のほぼ端である、参加者が通りかかる危険は低く、今の機会を逃せばチャンスは二度とこないだろう
第一、生きている人間の首輪で実験するわけにはいかないのだ。

念のために、ここよりさらに西に移動し、海岸にプラスチック爆弾を設置する。
水辺なら煙が出てもすぐに消せるし、砂地なら爆発しても音を吸収するだろうと踏んだからだ。
そして今、グェスは爆弾から伸びる配線の端と端を持って座っている、当然、爆弾から20mは離れた位置でだ。

「とりあえず、信管は起動するようにしてみたけど、上手くいくかなぁ
 ………………テレビドラマで見た知識だけで作っちゃたし」

爆弾から伸びた配線には、民家にあった電池などを使って作った、簡易な電流を流す装置がくっついてる。
信管から配線が伸びている事から、電気信号で信管が作動すると踏んだ上の制作である。
後は、この配線同士をくっつければ作動するようにしているのだが、上手く爆発させる自信がない。
ドラマで見る限り簡単に作れそうに思えたのにな~、と武器替わりのバールで背中を掻きながらグェスは考える。
割と簡単な装置だが、実はこれを作るのに小一時間はかかっている。
いくら手先が器用だからといって、彼女は爆破工作の知識までは持っていない、制作は試行錯誤の連続だった。
これが、簡単に設置出来るプラスチック爆弾でなかったら、お手上げだっただろう
見る限り、爆弾から配線を長く伸ばした姿は様になっているが?

「ええい!もうどうにでもなーれッ!発破!!」

迷っていても何も始まらない。
グェスは目をつぶり、配線同士をくっつける、そして次の瞬間!

 ガ ッ ! ボ ン ッ ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! 

―――擬音語だけでは訳がわからないので、説明しよう。
まず最初に青い閃光が燦然と瞬いた、それが「ガッ」。
そしてその後、爆風が砂を空高く打ち上げた、それが「ボンッ」。
どのくらい高く吹き上がったかというと「!」の多さから察していただきたい
より具体的に言うと、戦隊物の決めポーズの時にでる煙くらい凄い物だった。

「………………………………。」

絶句するグェスに、爆風であおられた砂がぱらぱらと落ちてくる。
とりあえず、爆心地に行き、煙を消すために海水を掛けておく。
爆発した所には、綺麗なクレーターが出来上がっていた。
半分だけ爆発させたのに、この有り様である。もし、生きた人間の首輪が爆発すれば、どんな惨事になるのか。
グェスの背中を、冷たい物が滑り落ちる。
自分は、これほどの仕打ちが出来る人間と対峙し、脱出しなければならないのか。
それを考えると、今までのやる気も萎れてしまいそうである。

クレーターの傍でグェスは立ち尽くす、あいかわらず潮騒はざわめき、海は美しい。
しかし、自分の後ろの民家では、誰だかわからない死体が3つ眠っている。
それを考えてしまうと、何だかやるせない気持ちになってくるのはなぜだろう
花京院に憐れまれるような視線を、受けた時に感じた気持ちにもよく似ていた。
これが、罪悪感という物なのだろうか……?

土煙と潮風に包まれながら、グェスは手に持った、4つの首輪をぎゅっと握りしめた。

【I-9/海岸/第二回放送直前】

【グェス】
【時間軸】:脱獄に失敗し徐倫にボコられた後
【状態】:精神消耗(大)、花京院に屈折した思い(嫌われたくない/認めて欲しい)、罪悪感、自分が悪いと認めた
【装備】: バール(民家から拝借)
【道具】:支給品一式(地図・名簿が濡れている) 、水は川で補給、首輪×4(無傷3個、空1個)
     「基盤、配線、謎の機械」をエニグマの紙に包んだ物、プラスチック爆弾2分の1
     小さな鋏、ピンセット、ペンチ、ドライバー二種(全部、民家より拝借)
【思考・状況】基本行動方針:他に知り合いもいないので、会うのはちょっと怖いがジョリーンを探し
              彼女が脱出を目指しているならそれを手伝う。
0.火力やばくね!?
1.死にたくない
2.自分は腐れゲス野郎だけど、今よりましな人間になりたい。
3.ジョリーンに会って、脱出を目指すなら手伝いたい。
4.花京院にはマシな人間になれるまで、会いたくない。
5.首輪を解除する方法を探す
【備考】
※グェスは、エルメェスや他の刑務所関係者は顔見知り程度だと思っています。
空条承太郎空条徐倫の父親であると知りました
※花京院と情報交換をしました。
※花京院に自分ははめられて刑務所に入れられた、と嘘をついています。 →嘘だったと告白しました。
※フーゴが花京院に話した話一部始終を聞きました。
※グェスが出て行ったのはフーゴと花京院が会話を始めてから約1時間後、博士登場の約1時間前です。
 花京院達が公邸を出るころにはグェスが立ち去ってから2時間強経っています。
※ダービーズアイランドを見ましたが、そこに何かがあるとは思ってません。

首輪について
※グェスが持ってる首輪は、ウィル・A・ツェペリンドゥール広瀬康一ワムウの物です。
 (現在、ワムウの首環は金属部分の一部が壊れていますが、頭につながる第二の爆弾は配線ごとくっついたままです。
  中身が全て外に出されています、そして、信管と、爆弾の半分が無い状態です。)
※グェスは、首輪が付けていた本人が死亡すれば、何をしても爆発しないという事と、首輪の火力を知りました。
※首輪についている爆薬は、人一人を余裕で爆死させられる量みたいです。
 グェスは「もし、誰かの首輪が爆発したら周りの人間も危険な火力」と判断しました。
 (ただし、首輪から取り出して爆破したからこの火力なのか
  ワムウの首輪だからこの火力なのかは不明です。)
※謎の機械はおそらく盗聴器、GPSだと思われますが、グェスは気づいていません

※ウィル・A・ツェペリ、ンドゥール、広瀬康一の死体がI-8の民家裏に移動しました。

引用は新約聖書マタイ伝二十六章六十四節より

「プラスチック爆弾」(2分の1)
首輪の中に詰まっていた。グェスが半分を所有中。
以下ウィキペディアより↓
第二次世界大戦中にアメリカ軍が開発。plasticとは原義の可塑性を意味し、
粘土のように容易に変形できる。 小分けや変形により爆発のコントロールが容易である事から、
周囲に影響を与えずに限定された対象を爆破する目的に適しており、主に既存構築物の破壊のために使用される。
爆薬単体は安定で鈍感であるため、温度・引火・振動などで爆発することはほとんどない。
火をつけると緩やかに燃焼する。爆発させるためには信管による起爆が必要となる。
噛むと甘い味がするため、味見をする兵士が多くいるが、
自衛隊やアメリカ軍で使用しているC-4には現在では法律上の義務で爆発物マーカーとして
毒性の強い第1種指定化学物質であるエチレングリコールジニトラートが重量比で0.2%添加されているため
中毒症状を起こすので口に入れてはならない。またC-4の主材料であるRDXにも中枢神経に作用する毒性があり、
噛んだぐらいでは急性症状は出ないが大量に摂取するとてんかんのような症状を起こす。
アメリカ軍ではベトナム戦争当時に多数の中毒者を出したため摂取は厳しく禁止されている。
また火をつけると普通に燃えるのでしばしば固形燃料として用いられる事があるが、
この際も煙を吸い込まない様に注意する必要がある。
日本でエチレングリコールジニトラートの添加が開始されたのは平成9年からであり、
それ以前に製造された古いプラスチック爆薬では噛んだぐらいで急性中毒症状が出ることは無かったため、
自衛隊で指導教官が当時の感覚で隊員に摂取させて中毒を起こした事例が発生している。

「小さな鋏」
グェスが民家より拝借。
首輪の解析に使えると思ってパクってきた
眉毛とか整える時に使う小さい鋏、一応紙も切れる。

「ピンセット」
グェスが民家より拝借。
首輪の解析に使えると思ってパクってきた
どこにでもある、普通のピンセット、首輪の中身を取り出す時に使いました。

「ペンチ」
グェスが民家より拝借。
首輪の解析に使えると思ってパクってきた
家庭用の小型のペンチ、首輪の配線を切る時に使いました。

「ドライバー二種」
グェスが民家より拝借。
首輪の解析に使えると思ってパクってきた。
家庭用の小さなプラスドライバーとマイナスドライバー、大きなネジは閉めれないかも。

「バール」
グェスが民家より拝借。
武器を持ってない彼女が無いよりまし、とパクってきた。
どこにでもある六角バール、サイレ○トヒルにおける最強武器でもある。
殴れる、釘を抜ける、足場にできるなどまさに最高の便利アイテム。
ちなみに「バールのようなもの」という小説が現実に存在する。


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132ツィゴイネルワイゼン グェス 159:人は人の心の中に

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最終更新:2010年01月20日 20:53